蘇州から高速鉄道で重慶に行く場合、所要時間は10時間~12時間ぐらいでしょうか。
東海道新幹線に例えると、のぞみに該当するのがG(高鉄)、ひかり、こだまがD(動車組)になります。
今回利用した列車は動車組D956、始発駅は上海です。
蘇州駅を10時に発車して、重慶北駅に20時8分に到着します。
蘇州~重慶北の列車を選ぶ際の注意点は高鉄よりも動車組の方が早く到着するのが結構あること。
値段の高い高鉄を使わなくても安く早く到着できる列車が選べます。
また、高鉄の2等座席とほぼ同じ値段で、動車組の1等座席に乗れます。
動車組の1等座席は高鉄より安っぽい造りですが、幅も広くて10時間乗ってもお尻が痛くなりません。
窓の上にACコンセントも付いています。
蘇州発車後の停車駅は、常州、南京南、合肥南、漢口、宜昌東、恩施、終点の重慶北です。
常州以外の途中駅の停車時間は5分程度あるのでホームに出ることが可能です。(自己責任で)
という訳で、常州以外の全ての駅に降り立つことにしました。
まずは、江蘇省の省都、南京南駅。3分ほど遅れて到着。
南京南駅を出るとほどなく長江を渡ります。
次は、安徽省の省都、合肥南駅。D956では、鉄道予約アプリ12306を使えば、
南京南、合肥南、漢口駅構内にある店から出前を取ることができます。
出前を取るか悩んだのですが、配送費も高いので列車の30元の弁当にしました。
値段は15元~45元で数種類ありますが、辛くない弁当の種類は少ないです。
(冷凍弁当を電子レンジで温めて持ってきてくれます)
湖北省の省都、武漢市の漢口駅。
中華民国時代には漢口市がありましたが、現在は武漢市に含まれています。
漢口で半分近く人が降りたのか、乗客はすっかり少なくなりました。
この辺りは二期作なのでしょうか、武漢から宜昌の間は水田のような風景が広がります。
湖北省の宜昌東駅。
宜昌市には長江の大きな港と、世界的に有名な三峡ダムがあります。
宜昌東駅を出ると再び長江を渡ります。
D956乗車中に長江が見えるのは南京と宜昌だけです。
宜昌東から次の恩施までの間は山岳地帯。最も景色が楽しめる区間になります。
トンネルも多く険しい山道なのでしょう、速度は150km以下に落として運行されます。
最後の途中駅は湖北省恩施土家族苗族自治州の恩施駅です。
恩施の到着は18時前、蘇州だともう暗くなっている時間です。
2019年に恩施へ旅行に行った時より高層マンションが増えた気がします。
造成中の場所や建設中の道路もたくさんあります。
過去記事
晩ごはんも列車の弁当で済ませることにしたのですが、これは失敗でした。
宜昌東駅を過ぎると冷凍弁当もなくなるようで、スーパーでも売っているインスタント弁当。
発熱剤に水を注いで温めるヤツです。これで値段が冷凍弁当より高いとは。。
蘇州を出発した時から合肥南駅ぐらいまでは、ほんの少し定刻から遅れていましたが、
その後は定刻より早めに途中駅に停車、最後は定刻通りに重慶北駅に到着しました。
以前、重慶に行ったのが2010年頃なので15年ぶりです。
ただし行った先が重慶の市街地ではなく合川区だったので、今回が初重慶と言っても過言ではありません。
また、その時は飛行機を使ったので、鉄道での重慶入りは初体験です。