4月はほとんど出張しなかった(できなかった)のですが、5月に入ってから出張が増え、先週は札幌でも品質・耐久性確保の講演をさせていただきました。来週は4泊で東北に行く予定です。
「足で情報を稼ぐ」研究者、と言ってもよいかと思いますが、やはり私は現場(必ずしも建設現場、とは限らない)を回らないと本領が発揮されません。
現地で人と触れ合うことや、動き回る過程でいろいろなものを見ることによって自身が刺激され、記憶がよみがえったり、新たな情報が生まれたり、現場の効果は様々です。職場のオフィスの静的な環境ではなく、外の動的な環境にいることによって極めて多くの刺激があるのだろうと思います。子どもが家の中にいると退屈なのに、外に出ると大したことをしているわけでもないのに全く飽きる様子を見せないのと似ているのでしょう。
それにしても、やはり情報とは人、だと改めて感じます。
阪田憲次先生に紹介されて読んだ、「人間にとって科学とは何か」(湯川秀樹と梅棹忠夫の対談、素晴らしい本です)にも書いてありましたが、情報とは無限に生み出されるような性質があり、エネルギー保存則、質量保存則で成り立つ世界とは異なる領域のものであるように思います。
前川先生がお持ちの情報はすごいな、と以前から思っていましたが、4月から近くに来られてお話しする機会も増え、やはり前川先生という「人」に備わっている情報の質の高さを実感します。
私も、もはや44歳なので、それなりの経験をしてきましたが、それなりの情報を備えているものと思います。
そして、情報を備えた人と人が面と向かって会うこと、話すことで生じる化学反応の大切さを、最近改めて実感しています。
コンピュータも人工知能もすごいのでしょうが、やはり人間の脳のすごさは次元が違うように思います。というか、役割が違うのでしょうね。
先週の北海道でも、60分の講演でしたが、その後の懇親会でいろいろと情報が交換され、新たな情報も産みだされ、大変に刺激的でした。
今後も自身への情報の蓄積は続きますが、この情報を多くの方々に活用していただけるよう、現場を回り続けたいと思います。
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