こんな女に

　　　　　　　　　　　　こ　ん　な　女　に
　少年期赤線地帯で育ちました。　精神に障害を及ぼすほどの悪性な性病をうつされた「女郎さん」達は、猛烈な副作用を伴う水銀系の薬剤を注射されて身も心もずたずたになってました。　こんな女に誰がした・・・と戦争と戦争を起こした人たちを呪っていたことでしょう。
我が家には貧乏長屋に不釣合なほどの仏壇があって、そんな女郎さん達が昼間にやって来て、ほとんど半狂乱になってお題目を唱えてました。
宗教にしか心を和ませる手段がなかったのでしょう。　
巨悪の戦争を遂行するためには「慰安婦」が必要「悪」だった、などと言ってる人がいますが、そういう悲惨な歴史的事実があったことさえ知らないおぼっちゃまの放言こそ、精神に障害を及ぼすほど悪性な権力病に侵されている証拠。　あんな男に誰がした。