安政の大獄がはじまったのは安政5年、今回お話するのはその前年である安政4年のことです。ハリスが将軍に謁見し、国書を渡した数日後の長崎での出来事。
無頼の浪人が外国人に斬りかかってきました。外国人は武器を持っていません。それなのに浪人たちは外国人を包囲するようにして刃物を振りかざしました。
そこに通りすがりの若者が。彼こそ楽市(福山潤)なのです。当時から竹串は持っていたようで、その竹串で浪人たちをぶすりと一刺し。しかしそこを修行中だった小雪(茅原実里)が見てしまいます。
「あの人たち、攘夷。攘夷はよくない」
「外国の人たちは我々が太刀打ちできないほど強い。たとえば短筒」
楽市は短筒を撃つ真似をしました。小雪も短筒というものには覚えがありました。実は鉄砲などを作る職人の文治(緒方賢一)から短筒の話を聞かされていたのです。
「それで、かんざしとか持ったほうが外国の人たちに太刀打ちできると思うんだ」
しかし浪人殺しは長崎奉行所の知るところとなり、楽市はお手配者となって長崎を去るしかありませんでした。
一方、小雪は長崎で文治の指導のもとフランキー短筒をつくることに成功するのですが、今回はそのフランキー短筒が元で事件が起こってしまいます。
品川で物産問屋を商う東山屋が銃殺されるという事件が発生しました。殺されたのは主人の徳兵衛と妻のおかよ、手代の清七の3人。殺しに使われたのがなんとフランキー短筒でした。
京太郎(杉田智和)と太一(小野大輔)はすぐさま市中にあるフランキー短筒を押収。しかし東山屋殺害に使われたものは見つかりません。
早速鶴屋さん(松岡由貴)の縁側で小雪と雑談。そこでフランキー短筒のことを聞かされた小雪は驚愕します。まさか楽市がフランキー短筒で人を殺めたのか、それが不安でなりませんでした。
「しかしフランキーは本来外国製、国内で作れるとしたら長崎しかない」
太一のこの一言で小雪は長崎奉行の話をしようとします。ところが楽市をお手配者にした長崎奉行の大谷は現在寺社奉行、とてもかなう相手ではありません。
ハルヒ(平野綾)は京太郎を連れて喜緑尼(白鳥由里)のいる庵へ。そして大谷の寺社奉行就任の話を聞くことになります。そして長崎時代に被害をこうむった一人の人間が庵にきていると言いました。なんとそれは文治だったのです。文治はフランキー短筒が市中に出回ったのは大谷の仕業だと言います。これで事件の核心をつかんだかげふみ人たちは、大谷の屋敷に潜入し、大谷一味を始末しました。
ところがそれを楽市たちが見てしまいました。大谷の死を井伊大老に伝えた楽市ですが、大老は次はわたしが殺されると危機感を抱くようになりました。
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