AKIRA-NEWS by goo

やってきたサムがストーカーにされる

現在記事にしたばかりの越乃松露をちびちびと飲んでいます。これからラジオのCS中継ですが…仮優勝粉飾V(とは言え1-1ですからこれからです)なるか?

さて、新潟から秋田新幹線でサムこと土谷好雄がやってきた。
「岩手も久しぶりだな。盛岡は地震でぶっ壊れてないだろうけど」
そんなことを言っていると、駅の改札にマッキーこと牧村環が。それを見たサムは人目をはばかるようにマッキーの待つ南口ではなく北口へ消えていった。
「もう、相変わらずなんだから」

サムはIGR線で玉山区渋民へ。ここにスティングこと原俊彦の自宅兼事務所がある。スティングは新酒の仕込みが始まったと言う記事を書いていた。
「さて、来週から酒ネタか。納豆は厳禁だな」
そう言ってスティングは酒を飲みながらパソコンのキーを打っていた。そこへサムの呼び鈴が鳴ったからさぁ大変。
「好雄です。開けてください」
スティングの母が出てきて、好雄をスティングの部屋へ案内した。
「俊彦、土谷さんって人が」
「サム?」
サムは新潟土産と称して自著「鮭と酒。Gozzo-Sake」と塩引き鮭と村上の地酒をスティングにプレゼントした。スティングも母と一緒に岩手の名産品でもてなす。
「でも、俺も鮭の子だからな」
サムの言う鮭の子とは新潟の鮭の収益金で育った子供たちのこと。新潟県民にとっても鮭は郷土の魚である。
「だどもよ、三陸の鮭もうめぇよ」
「んじゃ聞くけど、人工孵化は村上が最初だって知ってるか」
「知ってるよ。僕村上に行ったことあるから」

さて、その夜仙北町の駅近くでサムそっくりの若者がひとりのOLを追いかけていた。
「さぁて、いつものように」
そう言ってサムそっくりの若者はOLを尾行。さらには写真を撮っていた。
翌朝、スティングのもとにパトカーがやってきた。
「なんなんですか、いったい」
そこへ刑事が。なんと昨夜サムが仙北町の北上川河川敷でOLを強姦したという。
「冗談じゃありませんよ、土谷さんは…確か最終のIGRで帰りましたから」
「それを証明する人は?」
「僕と母です」
刑事はスティングの母にも事情を聞いた。とりあえず警察はサムを重要参考人として捜査することにした。

そのサムはなんと盛岡学園の校庭でフットサルをエースこと荒川まどか、ウィングこと高橋弥生と楽しんでいた。
「さぁ、鹿谷選手のPK。ゴレイロは倉石」
(本名ばらしていいのか?)
そこへスティングがやってきた。そしてスティングはサムにお礼を言いながらも警告した。
「しばらくは学園の寮にこもってろ。理由はあとで先生たちから聞くといい」
「どういうことだ」
「お前はやってない。だから今はじっとしてろ。でも逃げるな」
スティングの言うことを理解できていないサム。するとマッキーがサムをどついてきた。
「バッキャロー!土谷さん、どうして北口から出たの」
「原の兄貴に会うためだよ、渋民だったら北口から出たほうがいい」
「あ~、そっか」
盛岡駅には改札口が二つあるが、IGR(いわて銀河鉄道)線に乗るためには北口から出るのがいいのだ。
(それだったらマッキーもわかっているはずだが)
「でも、そんなに血相変えて…」
そしてマッキーは朝のニュースでさきほどの強姦事件の重要参考人が公表されたとサムに伝えた。
「よく聞いてね。昨夜仙北町のほうへふらふらと歩いていたってことないよね?」
「ああ」
「よかった。これであのラジオのニュースは間違っていることがわかったわ」

そしてマッキーたちハングタンはゴッド・大谷正治にこのことを伝えた。
「土谷さんはあたしの知人でもあり…」
「それがどうしたというのかな。ハングタンにはそんな友人や身内の情はふさわしくないと思うけど」
生徒たち「…」
そしてゴッドは非情な通告を出した。
「それなら構わないが、もしそれで土谷と言う男が逮捕されたとしよう」
「逮捕されると、どうなるんですか?」
「もし彼の口からハングタン、あるいは…」
ショパンこと横田夏子は驚いた。今まで今年度の生徒たちには「ザ・新選組」のことは知らせてなかったのだ。
「わたしたちのことがすべて暴かれたら、その場合土谷、さらには原俊彦も消せ」
「…そ、そんな」
「多分土屋さんはシロです」
「そうですよ」
「俊彦さんも関係ありませんから」
ハングタンたちの泣き喚く有様にとうとうゴッドも折れたようだ。
「そうか、では土谷がシロだと言うのなら何をすべきか」
「土谷好雄を騙る不届き者をハンギングすべきかと」
「確かにそうだ。しかし…」
「何ですか?」
「だとしたら土谷は何をしていたのか、本人に説明してもらう必要がある」
マッキーは任せてと胸をたたいた。

盛岡学園の寮にいたサムにハングタンたちが話を聞く。
「で、昨夜は本当に夜まで渋民の原さんのうちにいたってわけ」
「そうだよ。それなのに犯人呼ばわりされたら…」
サムは泣いていた。

一方である女が電話口に出て、さきほどのサムに似た若者と会話していた。
「これで原俊彦も信用ガタ落ちですな。我々の苦しみを味わうときが来たようです」
「了解(豚肉万歳)」

サムが盛岡学園の寮にこもりっきりなのを知ったスティングはショパンと一緒に料理をつくっていた。
「あいつ新潟だろ?先生がよく知ってるんじゃないかって」
「ああん、頼りすぎないでよ」
そうして出来上がったのは三陸の塩鮭と宮古の「千両男山」の吟醸粕でつくった三平。サムはそれを喜んで食べた。
「一度新潟に来いよ。来年は牧村ちゃんも帰郷して国体選手なるかもしんないから」
「へぇ~、そんでなくても新潟来るときは鮭飲むけどなぁ」
「話をそらすなよ、牧村先生が新潟で出るのか、岩手で出るのか、それはわかんないけど」
「ま、あのセンセのことだし」
「マッキーのことは学校でなんとかしますから」
「弥生ちゃんにもよろしく」
そしてスティングは部屋を出た。スティングはサムに似た若者を探しに行ったのだ。

その夜だった。弥生とアローこと斉藤葵が仙北町駅前を歩いていた。
「で、寮は昨日から土谷さんが入っているの」
「そうなんだ、だから今日は葵の家でルームシェアなんだ」
「まぁ、どっかの高校が野球部の留学でゴタゴタしたせいよ。あれで寮生が減っちゃったんだから」
そこへ例の若者が詰め寄ってきた。その気配に二人は気付かなかった。
「でも葵のおじさんの会社って都南よね、だったら次の駅じゃないの?」
「本当はね。でもこっちから降りたほうが近いから」
おしゃべりに夢中でストーカーに気がつかない二人、しかしストーカーの後ろにスティングがついた。そしてスティングはストーカーの気を引く作戦に出た。それは…
「スリだ!」
そう言ってスティングはストーカーに接近。そして二人もストーカーをコテンパンに伸した。
「確かに土谷さんに似ているな」
「じゃ、昨夜起こった事件のことを話してもらいましょうか」
しかし男はスティングを指差してこう言った。
「原俊彦!お前のせいだ。お前が変な記事を書くから、俺たちは…」
「どういうことだ、説明しろよ」
そして男はある雑誌の記事をスティングに見せた。
「震災復興を利用した悪辣詐欺」
この記事を書いたのは確かにスティングとサムだった。若者は上野貴夫25歳。スティングに批判されて会社が倒産したから風評被害の責任を取れとスティングに迫った。しかしスティングは記事の根拠を説明したのち、それ以上に被害を受けた人間に対する悲愛
を批判した。
「上野さんは東京の方みたいですね。これじゃ被災者の気持ちがわかるはずもない」
「そういう思い込みがいけないんだ!これだから東北人はいつまでたっても負け犬なんだよ」
上野はスティングを殴った。スティングは道端に倒れこんだ。

翌日、スティングの部屋で臨時作戦会議が開かれた。
「上野貴夫がストーカーなのは間違いない。ただ、まだ警察は物証をつかんでいない」
「それに上野の単独犯行にしては過激な強姦だった」
「…そんな、その人は女性の敵です」
「そうだ。そして僕やトシに挑戦してきた、それを考えても上野の背後に誰かいると考えたほうがいい」
そしてスティングは原稿用紙に何かを書き始めた。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

太陽の息子
http://love.ap.teacup.com/6232/
朝の散歩によって見ました、(*^_^*)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ザ・ハングタン」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事