昨日、「K捜研の女スペシャル(最新鋭ドローンvs謎の逃亡犯)という人気ドラマがテレビで放映されました。(ネタバレの可能性があるので、本番組をまだ見ておられない方は以下を閲覧されないことを希望します)
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この番組はテレビドラマの中でも好きな方で毎回楽しみに視聴していますが、今回は副題が「最新ドローン対逃走犯」ということで、どのような味付けのものか楽しみにしていました。
ドラマの内容は、「土門さん殉職・・・・と思わせるシーンがあったものの、特に目新しいものではありませんでしたが、注目されつつあるドローンが具体的に登場する番組は目新しく感じました。
(以下は個人の所見であり、番組等を批判するものではありません。)
問題?のドローン登場シーンについては、登場する機体D○I社インスパイア1で(最新とは違うので少しガッカリ)、画像(顔認識ソフト搭載)識別により犯人を追うという筋書きでした。
その発想とドローンを犯罪捜査に活用するとの試みは良いのですが、ストーリーの中に航空法(無人航空機の飛行)に関する事項を(無理やり)組み込んであったため、ある程度の知識のある者にとっては非常に違和感を感じるものでした。
そして、この番組を見た人が新たに「ドローン(マルチコプター)」に興味を持ち、航空法の解釈を誤解したまま都会で飛ばして事故等を起こしてしまうのではないかと心配になった次第です。
また、番組制作に協力したドローン関連会社(空撮会社?)がそのストーリーで(規則に基づいた)助言が適切に出来ていないようなことも否めません。(会社批判ではありません)
以下に違和感を感じた事項を列挙してみます。
1 刑事部長が「国土交通省の許可・承認が取れた」と言うシーン
・警察本部でドローンを「運用」するとなると、操縦者等が事前に「操縦講習」を受けた後、慣熟行等を実施しておく必要があるため、飛行場所(県内等)全域と飛行方式の許可・承認が事前に取られているはずなのに・・・・・・
2 マリコさんが「人から30m以内を飛ばさないように」というシーン
・物件、人から30m以内は許可なく飛行できませんが、上記の許可承認をとれば例外 (マュアル記載:鉄道線路上等)はあるものの、接近可能なのでは・・・・・・(人の直上は禁止)
3 マリコさんが「その先は飛行禁止場所(DID?) なので行かせないようにというシーン
・現在飛行させている場所自体が「人口集中地域 」のようなのだけど・・・・・・
これも上記の許可承認があれば飛行可能なのでは・・・・・・
4 スタジアム内、「容疑者」死亡現場の発見時等の飛行
・目視外飛行と思われるが、補助者が機体の位置を確認していないのでは・・・・・
目視飛行の許可承認は出ますが、補助者による監視等の条件が付られます。
(飛行にビクついている操縦者が目視外飛行は無理自信を持ち飛行しましょう)