数年前、大学時代の恩師にコンクール会場でバッタリお会いした際。
「あなた、ピアノの先生になったら魔法使いになりたくならない?」
…と言われました。
「レッスンで、あんなに一生懸命やってるのに緊張して失敗するのが可哀想なのよね…緊張しない魔法をかけてあげたくなるわよね。」
…と。
とっても厳しくて怖くて、レッスン中に泣いたら「泣いてる暇があったら練習しなさい」と益々叱られるので、レッスンも、帰宅してからも必死で弾いていた学生時代。
でも、先生は厳しいだけでなく温かくて、体重がなかなか増えない私に、レッスン後はお肉やりんごをお土産に持たせて下さいました。
学生時代もおぼろげに感じていた恩師の愛情。
私自身が「先生」と呼ばれるようになって、子どもの頃から今に至るまで、私を教えて下さった全ての先生がかけて下さった愛情を思い起こし、ただただ感謝しています。
人が人にかけることができる魔法は「愛」なのでしょうね。
「愛」を伴う行為もあれば、祈りなどの形にならない「愛」もあるのだろうなぁと思います。
小さくても、私に出来ることを大切に積み重ねていきたいです。
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