田舎ならではの問題とは?

田舎が抱える高齢者の問題について

田舎で増えている高齢者の問題

2021-03-10 11:09:54 | 日記
日本全体で高齢化が進んでいますが、都会よりも田舎の高齢化が深刻です。
利便性の良さや仕事の多さなどの理由から都会に若者が流れてしまい、高齢化率が50%以上の田舎も多くなってきています。
それにより、老老介護・認認介護や高齢者の1人暮らしなど、さまざまな問題が発生しています。
老老介護は高齢者が高齢者の介護をすることをいい、認認介護は認知症の方が認知症の方の介護をすることを指します。
医療が進み平均寿命が長くなったため、現在の日本では親子で高齢者というケースも珍しくなくなりました。

また、高齢者は認知症を発症するリスクも高いです。
高齢化が進むと、認認介護が増える一因になります。
高齢者同士や認知症の方同士では万全な介護は難しく、生活レベルが下がってしまうことが問題です。
田舎では1人で暮らしている高齢者も多いですが、人との関わりが少ないと、認知症を発症するリスクが高くなります。
認知症を発症すると徘徊してしまう方も多く、迷子になったり何らかのトラブルに巻き込まれてしまったりする可能性があります。1人暮らしではそれに気づくのに遅れてしまうため、最悪の事態にも発展しかねません。

このように田舎では介護の重要性が高まっており、これらの問題を解決するために、国は地域包括ケアシステムの構築を進めています。
地域包括ケアシステムとは、地域内で一体的に住まいや医療、介護、予防、生活支援を提供するシステムです。
それにより、要介護状態になっても住み慣れた地域で最期まで暮らすことができます。

しかし、全ての田舎でこの地域包括ケアシステムが構築できているわけではありません。
何よりも問題となっているのが、そのシステムを支える人材不足・人手不足です。
介護職が足りないと懸念されている昨今、それら仕事に携わる人材のニーズはますます高まっています。
そのためにも、介護職の労働環境の改善などは早急に行っていく必要があるでしょう。
このような問題を解決し、できるだけ早い地域包括ケアシステムの構築が望まれています。

田舎の介護職が抱える問題について

2020-11-12 08:41:13 | 日記
田舎にある介護施設は地域特有の問題を抱えています。
田舎は人口が少ない一方で高齢者の割合が高いのが特徴です。
また、介護サービスの種類や量が都会と比べると非常に少なく、地域によっては介護施設が存在しないことも珍しくありません。
田舎での介護職はひとり当たりの仕事量が過重になりやすい傾向がありますが、これは施設の規模が小さい一方で利用する高齢者の数が多いことが原因です。
近隣に他の介護施設が無いため、地域に住む高齢者がひとつの施設に集中してしまうのが田舎に多く見られる現象になっています。
結果として仕事量が増大し、少ない人員では対処しきれない事態に陥ってしまうケースも少なくありません。

田舎ならではの問題としては移動時間の長さも挙げられます。
田舎は広い地域に高齢者が点在していることが多いので、送迎に要する時間はそれだけ長くなってしまいます。
施設職員の通勤時間も長くなることが多く、都会の介護職と比べるとその差は明らかです。
移動時間が長くなると、それだけ本来の介護業務にしわ寄せが及んでしまう問題があります。
また、人手不足によって送迎用の車両はあってもドライバーがいないという事態も田舎の介護施設にはありがちです。
人員を確保するため、介護施設や自治体が他所の地域からの転居を促進するケースもあります。
しかし、どうしても「田舎は不便だ」というイメージは簡単に拭えないので、自治体や各介護施設は、上手く転居を促したり、田舎の施設で働く魅力をアピールできないと、町の過疎化と介護職の増加は見込めないのが現状のようです。

田舎の介護施設はこのような問題を抱えていますが、デメリットばかりではありません。
田舎は自然が溢れており静かな環境です。
都会の喧騒が苦手な人にはぴったりでしょう。
また家賃の割引や運転免許取得費用の補助といった支援行為も行われています。
田舎で働くことの詳しいメリットはこちらをご覧ください⇒http://田舎で暮らそう.net/