見出し画像

大善人へ身魂磨き

ワニ族 ⑥豊玉姫

昨日のつづきです。


佐賀で沢山祀られています與止日女命は海神豊玉姫だとも伝わり、正体は「鰐🐊」だと記紀神話で書かれています。


豊玉姫はワニの姿で子供を産むのを見られて恥入り竜宮に帰ったと浦島太郎のおとぎ話には残ります。


この夏に九州の祖母山に登山しました。くたくたになりました😅が、今年の最高の思い出のひとつ。素晴らしい経験でした。祖母山は、神武天皇の祖母、豊玉姫に因み名前がつけられた山で、健男霜凝日子神を祀ります。


豊玉姫はおそらくワニ氏だとすると、拠点は北九州八幡の西に存在したと考えられる伊都国のようです。


「與止日女命」「豊玉姫」「豊姫」「淀姫」「世田姫」は実は同一神のようで、その中の豊姫(とよひめ)について、伝承・風土記などによる話を紹介します。


話の中では、豊姫は三韓征伐を為した第十四代仲哀天皇のお后である「神宮皇后」の妹にあたると記載があるようです。しかし、日本の正統的な歴史書と言われる「記紀神話」には一切名前は出てこない、謎の多い神様です。


その話がこちら↓💁‍♀️


住吉の神は、大海の南面をしばらく御覧あそばして、沙迦羅龍王が潮干珠・潮満玉と言う二つの玉を金の鉢に入れて、いまこれを愛でて遊んでおられる。


あの玉をお借りして、力を尽くして異賊を降伏させるべく使いを送るべしと仰った。


とはいっても、あまりにも強大な龍神に相応しく御使いになれるような方は誰であろうと武内(恐らくは武内宿禰)が申されるには、

(神功)皇后の御妹であられる豊姫は、如来のような相貌で、世に比類なきお姿であるたとえ龍の身なれども、この女性に対しては争う心なども解されてしまうだろうから、豊姫を遣わしたまへ」と、住吉の神は計らい申し給う。


この後、龍宮城へ赴いて、沙迦羅龍王より潮干珠・潮満玉を借り受けとります。その宝を手にした神功皇后と武内宿禰は三韓征伐に赴くわけです。妹の豊姫なら、争う心を解したとありますので、戦わなかったのかな😅


ということは、この話では三韓征伐の際、神功皇后のおそばで神功皇后を助けた武内宿禰様が、御伽話の浦島太郎ということでしょうか。


玉手箱を開けるとあら大変、お爺さんに変わりますが、360歳まで武内宿禰が生きたそんなバナナ、、🍌話と繋がりますね。😄


また、珠を授けた沙迦羅龍王(さからりゅうおう)とは、天龍八部衆の龍族のうち、もっとも強大な八大龍王の一神です。




古くはインド神話にに起源を持つこの神は、「サーガラ」と名を持ち、サンスクリット語での意味は「大海」であり、「龍宮の王」だそうです。


沙迦、サカ、佐賀、、、サカラ、、ヨトヒメを祀る神社の多い佐賀は、沙迦羅龍王に縁のある地なのかもですね。


以前、三本鳥居ついて調べた際、磯良(いそら)が気になりました。九州北部地方は海人族の治める地で、万葉仮名では「磯」を「し」と読むため、シラとも呼びます。


磯良からは、「高良磯良」「阿曇磯良」と二つの名が出てきます。


高良はタカラ(宝)ともいえますので、高良磯良は、恐らく、龍宮から宝を授けられた武内宿禰の率いる部族かな。

「阿曇磯良」は福岡の志賀島を拠点とする部族かなと思います。

どちらも、実は元のルーツは同じで、北九州に大海原を渡ってきた強大な海の民だと思いますが。

トヨヒメ(🟰豊姫🟰与止日女神)は神功皇后の妹と伝わりますので、神功皇后三韓出兵の際、与止日女神の力により、凶賊を海底に没し難を逃れたと伝わります。


与止日女神を「旱珠満珠を以て日神・月神とし、日月の明神と号するものなり」とも伝わっていたり、


また、一説では月向かい・日向かいの神、あるいは月読み・日読みの神として陰陽道の暦作りに影響したともされているようです。


なぜ、トヨヒメが記紀神話では隠されているのか?ですが、


トヨヒメ🟰ヨトヒメ🟰豊玉姫。また、磯良🟰シラの関係から考えると、


福井にあります気比の神が九州に多く祀られている事に繋がる気がします。


磯良をシラと呼ぶ、つまり、越国のシラヤマ、白山信仰を、神功皇后の子、応神天皇を祀る八幡信仰に置き換えたことに一因があるのかなぁと思いました。


古代祭祀の大きな変更です。名前が隠されてしまう神々は、この際都合が悪かったのかもです。


宇佐神宮を八幡神社の総本宮として、太古の縄文からの信仰を帰順させるというか、吸収するイメージです。


元は一つなのですが、壮絶なたたかいがあったのかもしれませんね。。全国に散らばる大和政権に恭順しなかった土蜘蛛にも関係がありそうです。



つづく


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「神仏について」カテゴリーもっと見る