The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

彼女の意外な一面

2010年11月10日 | ASB活動日誌
朝の電車の中で日常的に起こるイベントの一つ「席譲り」。
私ヒデ氏は乗りこむ駅が終点に近いところにあるので、朝は空席が多く、普通に座る。
しかし大阪の中心に進むにつれ、人はどんどんと増えて行き降りる頃にはかなりの乗車率となっている。
そんな時、例えばお年寄りや赤ちゃんを抱いたお母さんのような人に出くわすとたいてい席を立つ。

「よぼよぼのおばあさんが入って来たので席を譲ったら、乗り換えの駅でうとうとしていたおばあさんは電車から飛びだして乗り換え先のホームに荷物を抱えて階段2段飛ばしで駆け上がって行った。。。」なんていうのはよく聞く話だ。

しかしたとえそんなうわさ話を聞いても、やはり知らぬ振りをして座り続けるのは自分がよほど疲れていない限りは辛いものだ。
そして今日も自分の目の前におばあさんが現れた。
娘と思われる50代ぐらいの女性に連れられたおばあさん。
足元はおぼつかなく、すでにたくさんの人が立っている車内でも居場所に困っているような状態だった。

すぐに目の前に来たこの母娘と思われる二人に、せめておばあさんだけでも、と思い
「座られます?」と席を立った。

すると娘が「お母さん、譲ってくれはったよ、ここ座らせてもらい」とおばあさんを促す。
そして「ああ~すみませんねえ にいちゃん、ありがとう」とおばあさん。

互いに気持ちいいやり取りだ。立ったところで人も結構乗ってるので、あまり動けず私ヒデ氏も仕方なくおばあさんのすぐ斜め前に立つこととなった。

そして座ったおばあさんと、正面に立った娘とのやり取りが始まった。

おばあさん:「せやけど昨日のスカパーで見たあれ、びっくりやったね」
娘:「あ、あれどうなったん、私途中でねてしもたわ」
おばあさん:「あのイケメン、死んだんやないの。あら あんたみてへんのかいな」
娘:「だって 最後終わったん2時やで」
おばあさん:「わたし予告までみたで」

次々と(娘のほうではなく)おばあさんの口から飛び出す、「スカパー」「イケメン」などの意外な単語。そして深夜2時までドラマか映画だかを見るような、そんなワイルドなライフスタイルが垣間見える。

おばあさん:「あそこでまさかの撲殺やで」

このおばあさん、ただ者ではない。
最後に自分が降りる時にはなんか芸能人のブログが炎上したという話をしていたが、やむなく下車した。

時代は変わりつつある。
2段飛ばしで荷物を抱えて走り去る老婆も、あながちファンタジックな存在では無くなるのかもしれない。


それにしても気になるのは、イケメンが撲殺されるというその深夜ドラマか。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿