新版「天龍八部」全54話
喬峯・段誉・虚竹の三人を軸にしてストーリが繰り広げられる武侠ドラマ。
この三人に加えて慕容復も主役の一端を担ってるようです。
それにしても登場人物の多さとそのキャラに圧倒されましたね。
面白かったのですが一応正義役の人物も「何だこいつ!」と突っ込みたくなるほど無茶苦茶でした(笑)
実は天龍八部の2004年版(フー・ジュン 主演)も10年位前かな?鑑賞しましたが、この頃はまだ武侠ドラマ初心者だったため武芸シーンに魅了されて三人の主役達のストーリー展開についていけずに理解不足という消化不良だったわけです。
そして、今回は武侠ドラマの鑑賞スキル?が上がったこともあり武芸とともにストーリー展開の面白さも楽しむことが出来た次第です。
まぁ、その分突っ込みどころと無茶苦茶なところがはっきりとわかったわけですが(笑)
特に段誉の六脈神剣を使う時の指からのレーザービームはいただけないな~。
まるでスターウォーズみたいだからね!
そして、阿紫!この女、無茶苦茶なキャラですね!ちょっと他に類を見ないくらいの悪女ぶり。
それを喬峯が面倒見るわけですからね~。邪派で出てくる女侠よりたちが悪い!あっ、邪派だった~!
だけどこの阿紫の存在がストーリーを面白くしてるわけです。
また、この男が一番の問題児かと思わせたのは大理国の段正淳!
本妻と馬夫人を含めて六人の女性と関係をもつバリバリの不倫男。
ドラマで終盤にネタバレがありますが息子段誉を好きになる女性たち皆が異母兄妹というとんでもない展開に!
そんな段正淳に愛人達も憎んでいても本人を前にすると彼の優しさに心許してしまう。
馬夫人(康敏)に逢いに行く段正淳を愛人4人と本妻(刀白鳳)が心配して一緒に乗り込んでいくなど修羅場の連続。
こんな絡みがかなりあるのも天龍八部の特徴でしたね。
その分美女達も多く登場してくるわけですが、武侠初心者ではストーリー追っかけるのはかなりしんどいかもしれませんね。
肝心の迫力ある武芸シーンもかなりありますが、そのなかで武侠ドラマではおなじみの異民族の争いだったり門派の争いなどが盛り込まれます。
そこに正統派の少林派の高層の不義不貞などあからさまになったり、それこそタイトルの「正義も悪もあったもんじゃない!」と言いたくなるわけですよ。
私の中での大一番は少林寺に各門派や大理国・丐幇の者達が集結して盟主を決めるシーンですね。
ここでの武芸シーンはもとより次々と謎の人物の正体や秘密が暴かれます。ここで不義不貞も知らされます!
かなり長い時間を使って悲惨なシーンと驚愕なシーンの連続です。緊迫感もあり見応えたっぷりですね。
後は虚竹の夢姑との出会い、喬峯と遼の皇帝と義兄弟の契を交わしたことにより終盤に苦渋の決断をすることに!
慕容復の執念の復讐劇などその先にある悲惨な結末を感動的に描かれてました。
主役中の主役である喬峯(蕭峯)が遼の皇帝(耶律洪基)に天下平成とは・・・・と投げかけた言葉が「射雕英雄伝」で郭靖が大ハーンに対して英雄とは何でしょうか?との問いかけが重なって感じました。
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