ミュージシャン(パーカショニスト)はどこにお金をかけるべきか 大久保宙編
この4月という時期はレッスンに新規で来る人が1年間で最も多い時期です。
今はレッスン予約日には毎回新しい生徒に出会います、新しい出会いは本当に楽しく、嬉しく、そして私のところに来てくれてありがとうという気持ちが強いです。
私のところに来る生徒は大きく分けて3種類に分かれます。
*プロを目指す人
*プロは目指さないが技術の向上を目指す人
*パーカッションを楽しみたかった人、1度会ってみたかった、話したかった人
前回のBLOGでカホンでについての質問をまとめましたが、お金のかけかかたという質問の答えです。
これはパーカッショニストを目指す人(パーカッションの腕を磨きたい)への質問の答えです。これが正解というものではないですが、私の意見ですので、興味のある人、そして質問をくれた方々見てください(1人ずつ返信できなくてすみません、メール人はBCCでこのアドレスを流します)
私自身の経験から行きますが、私が思うお金のかけるランキングは以下です。
1位 最低限の楽器(メインの楽器+@)
2位 教育・自分(レッスン/教則本)
3位 楽器
4位 営業
5位 車
これは私の経験からきたランキングですが10代でアメリカに渡ったときに最初に言われたのが車を買うな、これはやはり行動範囲が広がると遊べる範囲も広がるので、勉強に励みなさいということで。
1位は問題ないですが、やはり自分がメインにする楽器です。(これがないと始まらないので)ただ最初はそんなにベラボーに高い楽器を買う必要ないと私は思ってます。弦楽器とかと違い値段=良い楽器ということはないと思います。日本で15万したソナーをアメリカで4.5万で購入したり、ラディックを2.5万円で購入しました。 日本で買う場合には輸入になるのでそれだけコストが上がると思います。どうしてもほしい高い楽器がある場合は、それは3位になります。
そして2位は”教育”=自分への投資です。私自身はマッサチューセッツのPaxtonという町に住みながら大学の音楽部に通いながら、興味のある演奏がいたらBOSTONまでレッスンに習いにいったり、ワークショップ、マスタークラス、演奏会を見に行きました。また教則本も何十冊と購入して勉強しました。また大学院は習いたい先生がいたため、コネチカットのハートフォードへ移動しました。この大学に決めるにもロス、シカゴなど自分が興味のある学校にチェックしに行きました。またハートフォードで学んでいるときは良くNYにミュージカルを見にいったりオケ、ライブを見に行きましたし。感動したアーティストがいた場合には手紙などを書いていろいろやりとりさせてもらいました。(以外にみな返信くれます、当時CATSでメモリーを歌っていたLIZなども返信してくれました。)
私自身もともとクラシックの学校に行ってましたので、クラシックの世界ではレッスンや教則本にお金をかけるのは当たり前と思っている人が多いですが、ポップスや民族楽器の人はもったいないと思う人が多いです。(私のところに質問くるメール、そしてレッスンに来る生徒を見て)これはどちらが良いという意味ではないです。私は2位だと思ってますが、このレッスンや教則本も良い&悪いがあります。
良い<メリット>
(レッスン)
*新しい技術を学べる
*悪い癖や悪い点を指摘してもらえる
*レッスンに行かなければいけないと思い、レッスン前に練習する
(教則本)
*実際に著者に会えなくても著者の技術を学ぶことができる。
*反復練習などによりテクニックの向上
悪い<デメリット>
(レッスン)
*レッスンに行っていると安心から普段練習しない
*お金がかかる(生活を圧迫する)
*偏った考えが身に着く
(教則本)
*持ってるだけど安心する・
まとめ
レッスンに行くというメリットは上記で書いたように、いろいろ先生から技術や体験を学べる。特にパーカッションというのはいろいろなテクニックや奏法がありますので、それを盗むというのはすごく大きなメリットがあります。しかしプロを目指しているという生徒の中にもレッスンに行っているというので安心して全然練習しないでうまくならない生徒がいるのも現実です。(お金がもったいない)また”癖”クセだけにクセモノです。ハンドパーカッション類などはなかなか音を出すのも難しい楽器もあり、1回来て”わかったので、またできましたら来ます”って日にちを明けてから来たら”悪い癖”(悪いフォーム、奏法など)がついて、直すのに逆に時間がかかってしまうと状況が起きることもあります。教則本も同時で持ってるだけでうまくなってる気がしちゃっている人も多いです(使ってください)
何が言いたいかというとレッスン、教則本、学校などの教育にお金をかけるならきちんとした形でお金を使わないともったいないです。私がレッスンでお金をかけたのは以下です。
(クラシックはすべての打楽器の基礎)
*クラシックのベーシックなレッスン
スネア、マリンバ、ティンパニ、現代音楽
(Greg Gazzola, Benjamin Toth、AL Lepak)
(ドラムは足使うから、クラシックの先生じゃダメかな ということで)
*ドラムス
(Gary Chaffee, Alexander Lepak)
Garyのレッスンはパターンズという彼の教則本で手と足のコンビネーション
LepakレッスンはJAZZですDuke Ellingtonバンドで演奏した彼からドラムを習えたのは
貴重な経験です。
(だんだん民族にいっちゃってます)
*ハンドパーカッション
Glen Velezレッスンはフレームドラムとリック(レク) このあたりから私の方向性がどんどんいろいろな方向に行って来ちゃいまして・・・民族楽器もいろいろなところに行きましたし、マリンバももうインディペンデント・グリップが嫌になりNancy Zeltsmanのところに習いに行ったりもしました。
実はそのほか声楽、指揮、ピアノなどもアメリカで4年習ってました・・・おいおいって突っ込まないでね。パーカッション&ドラムだけで見えない世界が出てくるのです。
この上の習った内容はいろいろな意味で私の現在のスタイルに影響を与えてくれましたし。
もしお金がもったいないということで、受けてなかったら今の自分はないと思います。
また大学に関しては親の協力がありましたので、本当にそこは感謝しています。
3位の楽器です。パーカッショニストの場合はある程度の楽器の量を持っていないと仕事は難しいと思っています。シンバルでも録音でその音嫌だけど変えてって言われたら何枚か持ってないといけないし、民族楽器も皮の調子が悪いので予備のほうつかいますなど。また効果音の音も必要ですし。なかなかカホン1台だけで音楽でお金を稼いで生活をしていくというのは難しいと思います。(ただ私もソロコンサートやるのに楽器がなくて出身高校から結構昔は借りてました)
そして生きていくための営業、私自身はアメリカからいろいろなところにメールを送って営業してました。はじめてソロコンサートを当時住んでたところから離れて演奏したのがワシントンDCでした。そして営業ツールで使っていたのがMIBURIという楽器です。
MIBURI Virtual MIDI Body Instruments / Hiroshi Chu Okubo
この飛び道具があったおかでアメリカツアー、ヨーロッパツアー、アジアツアーなど海外で演奏できたというのは間違いないです。ただこの楽器のインパクトが強すぎて、どこのイベントでもそればっか取り上げられて嫌になってしまった部分もありました。一時期使ってなかったですが、最近またイベントで使用しています。(なのでアドレスもmiburi.org)ただ私の自宅に来てMIBURI御殿というのはやめてください・・・・涙
アメリカにいたため、国内への営業はすべてメールでした、ソロコンサートのやりとりもメール、そして最初に所属する事務所を紹介してくれた人もメール、そして当時ソロ活動をしていたX-JapanのHIDEさんとのやりとりも私が送ったメールからのやりとりでした。(当時ロスとハートフォードでやりとりしてました、デモを送ったりしていまして、ソロコンサートに花を出してくれたり嬉しかったです。)
そして最後5位の車、私が自分で車で運搬しだしたのは24歳です(25かも)ということでかなり遅いです。ただ通常ならパーカッショニストのお金の使い方ではもっと上位かもしれません、運搬手段がないと仕事がないので(ただ最近生徒で計算したら、下手に車を所有するより、レンタカーのほうが安くつく可能性があるとのこと<注意:仕事量にもよる>)ただ私の場合本当に恵まれており、多くの友人、ファンそしてたまに兄弟が運搬を手伝ってくれたというのがありましたので5位でした。
結論はどこにお金をかける→自分に投資してください。
投資はお金だけでなく時間もそうです。
若い人→お金がないからバイトする→バイトで時間使うから練習できない→うまくならない
この悪循環が今、来ている生徒の中では一番怖いです、ただ生きていくためにはしょうがないです。ですのでバイトはしょうがないとして、そのバイト以外の時間をうまく有効利用してください。またお金も今回書いたレッスンや教則本だけでなく、ライブ(最近はなにかあるとYou tubeでチェックしておきますというのが多いです、もちろん便利で良いですが、生で見るのは違うと思います)& おいしいもの、綺麗なもの なんでもいろいろと自分にいろいろな良い刺激を与えてみてください。
最後に連日、いろいろ質問をもらった人に1人ずつ返信できず、まとめた感じで、文章もよくわからない感じですが、なんとなく感じてもらえるとうれしいです。
大久保宙
この4月という時期はレッスンに新規で来る人が1年間で最も多い時期です。
今はレッスン予約日には毎回新しい生徒に出会います、新しい出会いは本当に楽しく、嬉しく、そして私のところに来てくれてありがとうという気持ちが強いです。
私のところに来る生徒は大きく分けて3種類に分かれます。
*プロを目指す人
*プロは目指さないが技術の向上を目指す人
*パーカッションを楽しみたかった人、1度会ってみたかった、話したかった人
前回のBLOGでカホンでについての質問をまとめましたが、お金のかけかかたという質問の答えです。
これはパーカッショニストを目指す人(パーカッションの腕を磨きたい)への質問の答えです。これが正解というものではないですが、私の意見ですので、興味のある人、そして質問をくれた方々見てください(1人ずつ返信できなくてすみません、メール人はBCCでこのアドレスを流します)
私自身の経験から行きますが、私が思うお金のかけるランキングは以下です。
1位 最低限の楽器(メインの楽器+@)
2位 教育・自分(レッスン/教則本)
3位 楽器
4位 営業
5位 車
これは私の経験からきたランキングですが10代でアメリカに渡ったときに最初に言われたのが車を買うな、これはやはり行動範囲が広がると遊べる範囲も広がるので、勉強に励みなさいということで。
1位は問題ないですが、やはり自分がメインにする楽器です。(これがないと始まらないので)ただ最初はそんなにベラボーに高い楽器を買う必要ないと私は思ってます。弦楽器とかと違い値段=良い楽器ということはないと思います。日本で15万したソナーをアメリカで4.5万で購入したり、ラディックを2.5万円で購入しました。 日本で買う場合には輸入になるのでそれだけコストが上がると思います。どうしてもほしい高い楽器がある場合は、それは3位になります。
そして2位は”教育”=自分への投資です。私自身はマッサチューセッツのPaxtonという町に住みながら大学の音楽部に通いながら、興味のある演奏がいたらBOSTONまでレッスンに習いにいったり、ワークショップ、マスタークラス、演奏会を見に行きました。また教則本も何十冊と購入して勉強しました。また大学院は習いたい先生がいたため、コネチカットのハートフォードへ移動しました。この大学に決めるにもロス、シカゴなど自分が興味のある学校にチェックしに行きました。またハートフォードで学んでいるときは良くNYにミュージカルを見にいったりオケ、ライブを見に行きましたし。感動したアーティストがいた場合には手紙などを書いていろいろやりとりさせてもらいました。(以外にみな返信くれます、当時CATSでメモリーを歌っていたLIZなども返信してくれました。)
私自身もともとクラシックの学校に行ってましたので、クラシックの世界ではレッスンや教則本にお金をかけるのは当たり前と思っている人が多いですが、ポップスや民族楽器の人はもったいないと思う人が多いです。(私のところに質問くるメール、そしてレッスンに来る生徒を見て)これはどちらが良いという意味ではないです。私は2位だと思ってますが、このレッスンや教則本も良い&悪いがあります。
良い<メリット>
(レッスン)
*新しい技術を学べる
*悪い癖や悪い点を指摘してもらえる
*レッスンに行かなければいけないと思い、レッスン前に練習する
(教則本)
*実際に著者に会えなくても著者の技術を学ぶことができる。
*反復練習などによりテクニックの向上
悪い<デメリット>
(レッスン)
*レッスンに行っていると安心から普段練習しない
*お金がかかる(生活を圧迫する)
*偏った考えが身に着く
(教則本)
*持ってるだけど安心する・
まとめ
レッスンに行くというメリットは上記で書いたように、いろいろ先生から技術や体験を学べる。特にパーカッションというのはいろいろなテクニックや奏法がありますので、それを盗むというのはすごく大きなメリットがあります。しかしプロを目指しているという生徒の中にもレッスンに行っているというので安心して全然練習しないでうまくならない生徒がいるのも現実です。(お金がもったいない)また”癖”クセだけにクセモノです。ハンドパーカッション類などはなかなか音を出すのも難しい楽器もあり、1回来て”わかったので、またできましたら来ます”って日にちを明けてから来たら”悪い癖”(悪いフォーム、奏法など)がついて、直すのに逆に時間がかかってしまうと状況が起きることもあります。教則本も同時で持ってるだけでうまくなってる気がしちゃっている人も多いです(使ってください)
何が言いたいかというとレッスン、教則本、学校などの教育にお金をかけるならきちんとした形でお金を使わないともったいないです。私がレッスンでお金をかけたのは以下です。
(クラシックはすべての打楽器の基礎)
*クラシックのベーシックなレッスン
スネア、マリンバ、ティンパニ、現代音楽
(Greg Gazzola, Benjamin Toth、AL Lepak)
(ドラムは足使うから、クラシックの先生じゃダメかな ということで)
*ドラムス
(Gary Chaffee, Alexander Lepak)
Garyのレッスンはパターンズという彼の教則本で手と足のコンビネーション
LepakレッスンはJAZZですDuke Ellingtonバンドで演奏した彼からドラムを習えたのは
貴重な経験です。
(だんだん民族にいっちゃってます)
*ハンドパーカッション
Glen Velezレッスンはフレームドラムとリック(レク) このあたりから私の方向性がどんどんいろいろな方向に行って来ちゃいまして・・・民族楽器もいろいろなところに行きましたし、マリンバももうインディペンデント・グリップが嫌になりNancy Zeltsmanのところに習いに行ったりもしました。
実はそのほか声楽、指揮、ピアノなどもアメリカで4年習ってました・・・おいおいって突っ込まないでね。パーカッション&ドラムだけで見えない世界が出てくるのです。
この上の習った内容はいろいろな意味で私の現在のスタイルに影響を与えてくれましたし。
もしお金がもったいないということで、受けてなかったら今の自分はないと思います。
また大学に関しては親の協力がありましたので、本当にそこは感謝しています。
3位の楽器です。パーカッショニストの場合はある程度の楽器の量を持っていないと仕事は難しいと思っています。シンバルでも録音でその音嫌だけど変えてって言われたら何枚か持ってないといけないし、民族楽器も皮の調子が悪いので予備のほうつかいますなど。また効果音の音も必要ですし。なかなかカホン1台だけで音楽でお金を稼いで生活をしていくというのは難しいと思います。(ただ私もソロコンサートやるのに楽器がなくて出身高校から結構昔は借りてました)
そして生きていくための営業、私自身はアメリカからいろいろなところにメールを送って営業してました。はじめてソロコンサートを当時住んでたところから離れて演奏したのがワシントンDCでした。そして営業ツールで使っていたのがMIBURIという楽器です。
MIBURI Virtual MIDI Body Instruments / Hiroshi Chu Okubo
この飛び道具があったおかでアメリカツアー、ヨーロッパツアー、アジアツアーなど海外で演奏できたというのは間違いないです。ただこの楽器のインパクトが強すぎて、どこのイベントでもそればっか取り上げられて嫌になってしまった部分もありました。一時期使ってなかったですが、最近またイベントで使用しています。(なのでアドレスもmiburi.org)ただ私の自宅に来てMIBURI御殿というのはやめてください・・・・涙
アメリカにいたため、国内への営業はすべてメールでした、ソロコンサートのやりとりもメール、そして最初に所属する事務所を紹介してくれた人もメール、そして当時ソロ活動をしていたX-JapanのHIDEさんとのやりとりも私が送ったメールからのやりとりでした。(当時ロスとハートフォードでやりとりしてました、デモを送ったりしていまして、ソロコンサートに花を出してくれたり嬉しかったです。)
そして最後5位の車、私が自分で車で運搬しだしたのは24歳です(25かも)ということでかなり遅いです。ただ通常ならパーカッショニストのお金の使い方ではもっと上位かもしれません、運搬手段がないと仕事がないので(ただ最近生徒で計算したら、下手に車を所有するより、レンタカーのほうが安くつく可能性があるとのこと<注意:仕事量にもよる>)ただ私の場合本当に恵まれており、多くの友人、ファンそしてたまに兄弟が運搬を手伝ってくれたというのがありましたので5位でした。
結論はどこにお金をかける→自分に投資してください。
投資はお金だけでなく時間もそうです。
若い人→お金がないからバイトする→バイトで時間使うから練習できない→うまくならない
この悪循環が今、来ている生徒の中では一番怖いです、ただ生きていくためにはしょうがないです。ですのでバイトはしょうがないとして、そのバイト以外の時間をうまく有効利用してください。またお金も今回書いたレッスンや教則本だけでなく、ライブ(最近はなにかあるとYou tubeでチェックしておきますというのが多いです、もちろん便利で良いですが、生で見るのは違うと思います)& おいしいもの、綺麗なもの なんでもいろいろと自分にいろいろな良い刺激を与えてみてください。
最後に連日、いろいろ質問をもらった人に1人ずつ返信できず、まとめた感じで、文章もよくわからない感じですが、なんとなく感じてもらえるとうれしいです。
大久保宙