私のドラムのグリップ(持ち方)はトラディショナル・グリップをメインにマッチドと
両方を使います。この中のトラディショナル・グリップとは文字通り昔から
ある伝統的な持ち方なのですが、最近周りではめっきり見なくなっている
持ち方です。(JAZZなどで見られる左右が”非対称”の持ち方)
最近このグリップを学びたいと来る生徒や質問などが多くきます、
かならず来るのはなぜ”大久保さんがこのグリップを使うのですか?”
という質問です。
今の私のトラディショナル・グリップのルーツを探っていくと私が高校の
吹奏楽部時代の先輩のK先輩が”カッコイイから”という理由で当時、ロック
しか興味の無かった私にトラディショナル・グリップを教えてくれました。
(いやーこの持ちを知らなかったので、このときのことはよく覚えています。)
その1ヵ月後には”普通に両手バチを持ってみて”って持ったら親指が上を
向いていたので”ティンパニはフレンチグリップね”私の15歳の春から夏に
かけての数ヶ月間で私の基本的なグリップが決定しました。高校3年のときには
当時NHK交響楽団の打楽器奏者だった岡田知之さんに1年習ってましたが、このときに大きくグリップが変わることは無かったです(私自身まったく子供でしたし)。高校卒業後アメリカにわたりGreg Gazzola先生に習ってた2年間は完全にクラシックでスネアは基本的にマッチド・グリップで行ってました。(そのおかげでトラディショナルばっかだった私のスネアテクがマッチドでも上達)大学2年から習い始めたGary Chaffee先生に習ってたときに今のスタイルにだいぶ近づき
ました。(左手でハイハットなどを刻むのはこの頃から)
大学院に移ってからはクラシック・パーカッション(基礎/現代曲)をBenjamin Toth先生、フレームドラムをGlen Velez先生、ティンパニをAlexander Lepak先生<TOP写真>(PAS/Hall of Fame) に習ってましたが。ここで
私のトラディショナル・グリップの形が今の形に限りなく近づきます。Alexander Lepak先生の授業は学校的にはティンパニの授業でした。先生はHartford Symphonyのティンパニ奏者でありながらジャズ教師、ビッグバンド・ドラマーでした。なので私はティンパニだけでなくドラムのほうを習いたかったのです・・・(ティンパニのレッスンはゲージを使わずに音変えのある楽曲をやるというキツイ授業でしたので<笑>)また先生がデュークエリントンのバンドでドラムをやってたこともあるというのも私がレッスンしてほしいと思った理由の1つでしょう。レッスンはほとんどがスイングの練習でとても楽しく受けることができました。
そのほか私が大学院のときにはいろいろな打楽器奏者がよく特別講義に来てくれたのでそこでの質問やアドバイスも今に生きてるのでしょう。
などなど 私の場合は本当にいろいろな人の意見やプレイを参考して今のスタイル
があるんだなと改めて感じます。昔は独学で自分のスタイルを作り上げるのがカッコイイと思っていたのですが、いろいろな打楽器奏者の先輩達から基礎を学んだからこそ、今があると信じています。
大学卒業して6,7年がたちますが、その間に教則本を書いたりしているうちに
少しづつ思考錯誤して今の形になったと思います。
習いに来ている生徒にも、またメールで質問来る生徒にも言うのですが、私自身は時間をかけて練習できない人にはトラディショナル・グリップはお勧めしません。やはり左手の持ち方が特殊なだけ左右対称の持ち方よりもマスターに時間がかかります。(私自身もまだまだ成長しなければいけないですが)私の最近の2つのグリップの使い分けですが、昔ほど使い分けはしてないです。 が やはり細かいフレーズを多様する曲、ジャズ系、ヒュージョン系がトラディショナル・グリップ。
大きな音が必要な曲(ロック系?)や左手がライド・シンバルを刻むときなどはマッチドなどが多いですが曲の中で両方使う使うときもあります。
ただどちらのグリップでやってるときが”しっくり”くるかというとやはりトラディショナル・グリップでしょう。原因は高校時代です。笑 やはり初めたばかりのときに叩いて形が一番フィットするんでしょう。
大久保宙
追記:1/11BLOGで写真を少し掲載しました。
両方を使います。この中のトラディショナル・グリップとは文字通り昔から
ある伝統的な持ち方なのですが、最近周りではめっきり見なくなっている
持ち方です。(JAZZなどで見られる左右が”非対称”の持ち方)
最近このグリップを学びたいと来る生徒や質問などが多くきます、
かならず来るのはなぜ”大久保さんがこのグリップを使うのですか?”
という質問です。
今の私のトラディショナル・グリップのルーツを探っていくと私が高校の
吹奏楽部時代の先輩のK先輩が”カッコイイから”という理由で当時、ロック
しか興味の無かった私にトラディショナル・グリップを教えてくれました。
(いやーこの持ちを知らなかったので、このときのことはよく覚えています。)
その1ヵ月後には”普通に両手バチを持ってみて”って持ったら親指が上を
向いていたので”ティンパニはフレンチグリップね”私の15歳の春から夏に
かけての数ヶ月間で私の基本的なグリップが決定しました。高校3年のときには
当時NHK交響楽団の打楽器奏者だった岡田知之さんに1年習ってましたが、このときに大きくグリップが変わることは無かったです(私自身まったく子供でしたし)。高校卒業後アメリカにわたりGreg Gazzola先生に習ってた2年間は完全にクラシックでスネアは基本的にマッチド・グリップで行ってました。(そのおかげでトラディショナルばっかだった私のスネアテクがマッチドでも上達)大学2年から習い始めたGary Chaffee先生に習ってたときに今のスタイルにだいぶ近づき
ました。(左手でハイハットなどを刻むのはこの頃から)
大学院に移ってからはクラシック・パーカッション(基礎/現代曲)をBenjamin Toth先生、フレームドラムをGlen Velez先生、ティンパニをAlexander Lepak先生<TOP写真>(PAS/Hall of Fame) に習ってましたが。ここで
私のトラディショナル・グリップの形が今の形に限りなく近づきます。Alexander Lepak先生の授業は学校的にはティンパニの授業でした。先生はHartford Symphonyのティンパニ奏者でありながらジャズ教師、ビッグバンド・ドラマーでした。なので私はティンパニだけでなくドラムのほうを習いたかったのです・・・(ティンパニのレッスンはゲージを使わずに音変えのある楽曲をやるというキツイ授業でしたので<笑>)また先生がデュークエリントンのバンドでドラムをやってたこともあるというのも私がレッスンしてほしいと思った理由の1つでしょう。レッスンはほとんどがスイングの練習でとても楽しく受けることができました。
そのほか私が大学院のときにはいろいろな打楽器奏者がよく特別講義に来てくれたのでそこでの質問やアドバイスも今に生きてるのでしょう。
などなど 私の場合は本当にいろいろな人の意見やプレイを参考して今のスタイル
があるんだなと改めて感じます。昔は独学で自分のスタイルを作り上げるのがカッコイイと思っていたのですが、いろいろな打楽器奏者の先輩達から基礎を学んだからこそ、今があると信じています。
大学卒業して6,7年がたちますが、その間に教則本を書いたりしているうちに
少しづつ思考錯誤して今の形になったと思います。
習いに来ている生徒にも、またメールで質問来る生徒にも言うのですが、私自身は時間をかけて練習できない人にはトラディショナル・グリップはお勧めしません。やはり左手の持ち方が特殊なだけ左右対称の持ち方よりもマスターに時間がかかります。(私自身もまだまだ成長しなければいけないですが)私の最近の2つのグリップの使い分けですが、昔ほど使い分けはしてないです。 が やはり細かいフレーズを多様する曲、ジャズ系、ヒュージョン系がトラディショナル・グリップ。
大きな音が必要な曲(ロック系?)や左手がライド・シンバルを刻むときなどはマッチドなどが多いですが曲の中で両方使う使うときもあります。
ただどちらのグリップでやってるときが”しっくり”くるかというとやはりトラディショナル・グリップでしょう。原因は高校時代です。笑 やはり初めたばかりのときに叩いて形が一番フィットするんでしょう。
大久保宙
追記:1/11BLOGで写真を少し掲載しました。
あ、本年もよろしくね!
そうなんですよね。僕もジャズドラマーを目指していたわけでないので最初のきっかけがなかったらトラディショナル・グリップは使ってなかったでしょう。
>K先輩
笑 読んでたのですね・・・ いやいや 感謝してますよ。トラディショナルでロックってかっこいいじゃないですか!!!!
>MIMI
すみません、だんだんマニアックになってきてますかね。グリップについては下のアドレスでちょっと簡単な説明いれてみました。
大久保宙
http://blog.goo.ne.jp/alfaspider_1975/e/2f3e30108d1a8c0c122d4b193478413e