君が2歳の時 弟が産まれる前の事だけど
パパはその頃 仕事が忙しくて
ほとんど母子家庭のようだったから
いつも一緒に遊んで食べて寝て
多分 君の世界は 私が全てだったのだと思う
弟が産まれた後
君はそっと変わった
それまで私を占領していたのに
不満も言わず泣きもせずに まるで私を助けるかの様に
静かに私から離れていった
あの頃は それを寂しく感じたり
何故なんだろうと考えたりしたけれど
多分 2歳の君なりに
私を気遣ってくれてたのでしょう
そして 2歳の君なりに
自分より小さな命を優先してくれたのでしょう
それからはずっと
当たり前の様に弟は
私の膝 私の隣 私の手を占領していたね
あれは9歳の頃の君
キッチンで私が料理をしていて
弟はアニメに夢中だった時の事
こっそりと背後に近寄ってきて
「ママ 大好き」と抱きついてきたね
そんな君が 泣きそうになる位に愛おしくて
私も君の方に向き直り 抱き返した
君は とっても優しい
いつだったか 君の優しさも 兄として頑張ってる事も
みんなみんな解ってるから と伝えたら
ポロポロ泣いたね
君は とっても優しい
今でも とっても優しい
背丈も 手の大きさもとっくに私を越したけど
今でも時々 あの頃の君が ひょっこり顔を出す
その度に あの頃の君を何度でも抱きしめたくなる
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