気楽に♪

ゆったりと自然体で、気楽に過す私流・・・  (無断転用禁・著作は放棄せず)

解体ですか…

2013年09月26日 19時31分38秒 | 綴りごと
夜のニュースで、南三陸町の防災庁舎が

解体されることが正式に決まったとの事。

残したい人

思い出すので、解体して欲しい人…

様々でしょうし、一番は、残し続けるための維持管理費も大変な事ですから。


そして、あの庁舎で最後まで住民に避難を呼びかけていた

遠藤まきさんの声が流れ…

私は聞く事が出来ませんでした。


まきさんお声の後ろから、無念のまま亡くなった人たちの声が聞こえてくるようで

あまりにも悲し過ぎる記憶で…


人は、「残すべきだ」と分かっていても

忘れなければ前には進めない事もあり…

私は「忘れる」ことで、やっと町中を歩けるようになった。


それ迄は、此処に居てもし津波が来たら?

もし津波が来たら?

もし津波が来たら…

そればかり考えて、海岸どころか、そこから2Km離れていたとしても

とても怖くて行けなかった…。


2年半が経ち、揺れない所に居て

やっと、本当にやっと「出かけられる」ようになった訳で。


記憶を忘れるというか(決して忘れる事は無いのですが)

心の奥底にしまいこんで

そう湖のずうっとずっと下の方に沈めてしまうように…。


そうすることで、日常を楽しむ事が出来るようになった。


再び映像で否応なく目に入ってくると、

鎮めたはずの記憶がザワザワと浮かび上がり…

また怖さが蘇って萎縮してしまう。


もう既に克服してる人も沢山居るのでしょうが

私のように、一見忘れたようにしていても

まだまだ完全ではない人も多くいるでしょう。


「被害建物」を残す…のは、日々、記憶を沈めて置けなくする事にも

繋がるのかもしれません…。


あの日、あの時、被災地に居て

あの津波の恐ろしさと、被害の甚大さをこの目で体感した者だけが

解る「得体のしれない恐怖」


後世に残す…とても大事ですが…

私には、残せとも残すなとも…言えない自分が今此処に居ます。




近頃このお山も、噴火云々と取り沙汰されています。

活火山ですから、いつかは噴火するのでしょう…間違いなく。

そう思って、日々暮らせば…

自然と危機管理、防災管理もするのではないか…と思って居ますので

この頃は、マスコミの情報だけを鵜呑みにせず

平静さを保ちつつ…注視していこうと思ってます。


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天気 : 曇 

現在の室内気温 : 窓締切状態で25.3℃

明日は、今日より5℃位低くなる予報。