心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

山と風景印 栃木県の山(1) 三毳山

2021年09月18日 | 風景印いろいろ


 厄除け大師とラーメンで有名な栃木県佐野市・佐野郵便局の風景印です。山は三毳山、花はカタクリです。読みの難しい三毳山(みかもやま)は、229mの標高ながら山名事典には取り上げられており、「~ 『万葉集』(巻14)に「下毛野美可母の山の小楢のすま麗し児ろは誰が笥か持たむ」の歌があり、 ~」(『日本山名事典』(三省堂))と出てきます。とても難しい漢字ですが、これに木へんをつけると「橇(そり)」になります。地図を見ると、三毳山は南北に伸びる山で、橇のイメージに合っているかもしれません。安蘇(あそ)山の別名もあり、こうなると九州の大火山を思い出させます。近くには、栃木県の「安蘇庁舎」というスケールの大きそうな名前の役所もあります。


 佐野からおよそ10km北上すると、東武佐野線の終点・葛生駅です。今は佐野市ですが、2005年2月までは安蘇郡葛生町でした。葛生郵便局の風景印は、座布団のように見えるのはセメントの袋で、工場と石灰の鉱山も描かれています。付近の地形図には、採鉱地の地図記号と「せっかい」の文字があちこちにあります。昔は葛生駅から、石灰やセメントが東武鉄道の機関車で東京まで運ばれていました。貨物駅の設備は無くなっても敷地は広いです。 


 葛生駅(2007年8月)


 駅の観光案内には「産物」が登場します。



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