高校生の水着ルールで物議。大会優勝の水泳選手、「肌の露出」で失格に
9/11(水) 12:50配信
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ハフポスト日本版
高校生の水着ルールで物議。大会優勝の水泳選手、「肌の露出」で失格に
水泳大会の様子 イメージ写真
アメリカ・アラスカ州の高校生の水泳選手が、9月6日に開かれた地区のシーズン戦で、100メートル・クロール競技で優勝した。しかし、プールを上がった直後、失格を言い渡された。
彼女の着ていた水着が国内基準に照らし合わせ、「ルール違反」だったというのだ。
州大会でも活躍する、アンカレッジにある高校の17歳の水泳選手は競技の際、他のチームメイト同様に学校指定の水着を着ていた。それにも関わらず、彼女だけが失格判定を受けた。大会時に現場にいた審判は、他の審判が下した失格判定は、「選手のお尻が過度に露出していた」ことが理由だとAnchorage Daily Newsに話した。
この判定を下した審判の名前は公表されておらず、選手も未成年の為、ハフポストは名前を公表しない。
この失格判定はすぐにアンカレッジのコミュニティで物議を醸し、一部ではその選手が白人でないことや、他のチームメイトより「ふくよか」であるとの指摘があった。近隣の高校のスイムコーチのローレン・ランフォード氏は、即座にこの判定について、ウェブメディアのMediumにエッセイを寄稿した。
「全ての女子選手は同じスタイルの水着を着ています」とランフォード氏は9月10日、Washington Postに語った。「その中で、唯一失格の判定を受けたのが、混血で、少しふくよかな女子選手でした」
エッセイの中でランフォード氏は、高校の水泳と飛び込み競技における水着の国内基準では、男子・女子選手に性器、お尻、胸を隠すことを義務付けている、と綴った。しかし、ほぼ全ての選手において、水着は競技中にずれてしまうという。
「これはもうしょうがないのです。心地よくないし、誰も意図的にそのような状態のまま歩きはしません」と同紙に話した。
アンカレッジ学校区は9月9日、物議を醸している判定の調査を開始したという。
学校区は声明で、「アンカレッジ学校区は9月6日に水泳大会で発生した生徒アスリートの失格判定について、再調査をしています」「今回の失格判定に関する全ての事実を収集し、関係者と議論し、この選手や彼女の仲間にとって、公平で衡平な大会、そして一貫性のあるルールの適用に必要な措置を行います」と述べた。
学校区はローカルメディアKTUUの取材に対し、同選手が着用した水着は学校区のルールを順守している、とし、彼女は今シーズン同水着をすでに3回着用しているが、これまで失格になったことはないと話した。
議論の中心となっている選手の妹もスイムチームに所属しており、過去に同様の体型批判を受けたことがあるという。ランフォード氏は、同チームに所属するチームメイトの親たちが、「うちの息子たちのために、しっかり体を覆うべき」と話していたのが聞かれていた、と綴っている。
ランフォード氏によると、昨年には、チームの他の親が、水着を着用した同選手のお尻の写真を撮影し、同選手が不適切な水着を着ている、と他の親にメールしていたという。
同選手の母親はKTUUに対し、彼女の娘たちが、体型への批判ではなく、アスリートとして、そして彼女たちのパフォーマンスによって評価されてほしいと話した。そして、この失格判定が覆され、判定を下した審判を娘たちから遠避けてほしいと語った。
ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました
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