私は確信したい。人間は恋と革命のために生まれてきたのだ

「やっとるか」「やっとるぞ」「がんはれよ」「よしきた」

やっとだね」 69年経て念願の花嫁姿に トミさん、勇吉さん夫妻 

2019-09-22 05:58:00 | アフィリエイト

やっとだね」 69年経て念願の花嫁姿に トミさん、勇吉さん夫妻 純白のドレスに喜び 親の反対で式挙げられず 【南城】ウエディングドレスに身を包み、こぼれた一言は「やっとだね」―。トミさん(87)と勇吉さん(86)夫妻が8月30日、69年越しに花嫁、花婿姿で結婚を祝った。結婚当時、家庭の事情で祝いの席を設けられなかった2人が、沖縄ワタベウェディングの社会貢献活動の中で実現した。晴れ姿で対面した2人はうれしそうに見詰め合い、トミさんは勇吉さんの頬をなでたり手にキスをしたりして喜びを爆発させた。

 トミさんは2歳のとき、母が出産で亡くなり、その後に父親もマラリアで亡くなった。たった一人残されたトミさんは、親戚に預けられたが学校に行かせてもらえず、家事手伝いをして幼少期を過ごした。「天涯孤独だった。筆箱のカラカラという音が聞こえるたびに苦しかった。さみしくて仕方なかった」。当時を振り返ったトミさんは、言葉を絞り出すように話した。

 隣町に住んでいた勇吉さんと結婚したのは、トミさんが18歳の時だった。トミさんの生い立ちを受け入れられなかった勇吉さんの親は、結婚に強く反対したという。押し切る形で夫婦になったため、2人は結婚祝いの席を設けることができなかった。それから69年の歳月が過ぎた8月30日。沖縄ワタベウェディングが2人の夢をかなえた。

 純白のウエディングドレスに身を包んだトミさんは、タキシード姿の勇吉さんの手をぎゅっと握りしめ「うれしい。(うれしすぎて)食べたい」と言って、勇吉さんの手をパクッと食べるそぶりをして笑いを誘った。「やっとだね。長かった」。おどけて見せた後、トミさんはスタッフが撮影準備を進める間、じっと勇吉さんを見詰めてほほ笑んでいた。

 最後は家族と入所施設の職員、沖縄ワタベウェディングのスタッフも一緒に記念撮影をした。「ありがとー!」。トミさんの大きな声が響いた。


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