今週の『ゆらぎ荘の幽奈さん』。
森崎先生:(・□・)やるな・・・!
附田先生:(・□・)おそるべし・・・!!
佐伯先生:(・□・)ミウラ師匠・・・!!!
今週の『ゆらぎ荘の幽奈さん』。
森崎先生:(・□・)やるな・・・!
附田先生:(・□・)おそるべし・・・!!
佐伯先生:(・□・)ミウラ師匠・・・!!!
『食戟のソーマ』も遂に連載200回突破!!
おめでとうございまーす!!!
★。.::・'゜☆。 \(>▽<)/ ☆。.::・'゜★
200回ですよ二百回!!
それだけ長きに渡り、附田先生がストーリーを構築し続け、佐伯先生が描き続け、森崎先生が協力し続けてくれたわけです。
継続することは本当に大変な事。
それでも頑張り続けてくださっている先生方には本当に感謝するばかりです。
先生方が頑張ってくださっている以上、私も頑張って少しでも内容のある感想ブログにしていきたいと思います!!
第100回目を迎えた時は記念として、小説版『食戟のソーマ ~a la carte~ Ⅰ』と『~a la carte~ Ⅱ』の感想を綴りました。
ということで今回の第200回目記念記事も小説版の感想を。
『食戟のソーマ ~Fratelli Aldini~』について語らせて頂きます。
ちなみに二百回記念という事で双子のアルディーニ兄弟の話を選んだわけではありません。ホント偶然です。
でもこれからの展開におけるタクミの活躍に期待している身としては、丁度良いタイミングでした♪
っていうかタイミング合いすぎ。(今週号のジャンプを横目に見ながら)
この度の小説版は2015年10月2日に発売。
これまでは『a la carte(アラカルト:お好みに選んだ料理)』ということで登場キャラそれぞれの短編集という形でしたが、今回は『Fratelli Aldini(フラテッリ・アルディーニ:アルディーニ兄弟)というサブタイトルの通り、なんと一冊丸ごとアルディーニ兄弟がメインという内容になっています。
この優遇振りには最初驚かされましたが、すぐに納得。
アルディーニ兄弟って、本編の都合上伏せておくべきバックボーンがもう無いんですよね。
「秘密」が全く無いキャラというか。
だからある意味で、レギュラーキャラの中で最も自由に過去話を作ることが出来るという。
そしてそれは四宮も同じ。
附田先生が全キャラクター中でアルディーニ兄弟と四宮のプロフィールを最も早く明かしたのは、きっとそういった理由だったのだと思います。
そういうわけで最初から最後までアルディーニ兄弟尽くしの本となっていますが、彼らのファンはともかく、彼らに特に思い入れの無い読者にとってはあまり興味が引かれないかもしれませんね。
ですが侮るなかれ。
今回もまた、これまでの小説版と同様に原作本編との繋がりを推察させるなかなか興味深い内容になっています。
≪扉絵≫
メインということもあり、扉絵はアルディーニ兄弟の独占です。
タクミはカルツォーネを、イサミはパスタを食べている様子が描かれてますが・・・。
これはあれですね。
「秋の選抜」の予選でそれぞれが出したカレー料理を食べ比べしているのでしょう。
というわけでイサミが夏バージョン(痩せ姿)なのは決して「媚び」なんかではありません(笑)。
ちなみに二人が創ったカレー料理についても、そのいきさつが小説の方で詳しく明かされています。
≪裏表紙≫
表側は格好良く今回の小説版について説明しているタクミ。
でも裏側では相変わらずでしたとさ(笑)。
ちゃんちゃん☆
≪附田先生&佐伯先生コメント≫
御自身の苦手な食べ物について語っておられる附田先生。
「克服」と言わず「和解」と言うあたり、まさに『食戟のソーマ』という作品の原作者たるところですね。(^^)
その一方で、附田先生と同じく“食”に関するコメントをしてくださっている佐伯先生ですが・・・。
イサミ化だけは頑張って回避してくださいませ(祈)。
≪伊藤先生コメント≫
おめでとうございまーす!!(>▽<)
次は一級目指して頑張ってください!(え)
≪特別付録≫
今回の折込ポスターの表面は描き下ろし。
「媚び」の無い扉絵とは違って、このイラストは・・・。
・・・うん、まあ、ええ・・・・・・・・・・。
アルディーニファンの皆様よかったね。
とだけ言っておきます、はい。
ちなみに裏面は本編第126話の扉絵が再掲載。
このポスター一枚で夏イサミと冬イサミ両方堪能できるという便利仕様なわけです(笑)。
≪本編≫
【1.フィレンツェの半月】
【2.兄を超えるため】
【3.わたしたちの光】
【4.極星寮へようこそ!】
【番外編 『美作昴のどっきゅんドキドキ日記』】
<メッザルーナ編>
今巻では時系列順にアルディーニ兄弟に纏わるエピソードが綴られています。
小説版第一弾では現在の、第二弾では彼らが十三歳の時のエピソードが綴られてきましたが、この章で語られるのはこれまでで最も過去となる、八歳時のエピソードです。
この章は端的に言えば、イサミが“迷子”になってしまう話。
「霧の日」の出来事が切っ掛けで、イサミの心も“霧”に包まれ迷走してしまうことに。
小説版第二弾で明かされていたイサミのもう一つの側面がこの話で再び取り上げられていますが、今回は最も幼少時の出来事のせいもあって、より顕著に表面化しています。
自分自身の気持ちが掴めない不器用さ。
そんな暗中模索の中でも、がむしゃらにもがく熱さ。
そんなイサミの内面的な部分が良くも悪くも露わになっていました。
今回イサミは“霧”という中で自分を見失ってしまいましたが、いずれ本編でも今回のイサミのように自分を見失ってしまう人物が現れてしまうかも・・・と思ったり。
“荒野”もまた、迷いやすい世界ですから。
今でこそ料理面でも生活面でもタクミのフォロー役として落ち着いているイサミ。
そんな彼が初めて抱いた、タクミに対しての対抗心。
その感情が兄弟の初めての喧嘩にまで悪化してしまいます。
普段いつも一緒だからこそ、否が応にも常に自分との比較対象となってしまう存在。それが「兄弟」。
創真と恵、えりなと新戸、アリスと黒木場というように、この作品は「いつも一緒のペア」というものが多く設けられていますが、アルディーニ兄弟はまさにその代表と言えるペアです。
そんな二人組だからこそ、「常に一緒にいるが故に味わうことになる苦しさ」を訴えるのに相応しかったのでしょう。
それでも。
蟠りを乗り超えて、より一層絆を強めるのがアルディーニ兄弟の素晴らしい所ですね。(^^)
そして。
そんな兄弟の絆の象徴となったのがメッザルーナだったと。
この事が今巻の最終章と繋がってくることになります。
<夏休み編>
秋の選抜予選の課題メニューであるカレー料理についてのアイデアを、イサミサイドとタクミサイドから交互に探っていく、というのがこの第2章のストーリーです。
選抜を機に、初めて別行動を取った二人。
そのことで二人がしきりに思った事はというと、「タクミ(イサミ)がいればこんなことには―――」という後悔。
離れることで気付く、お互いの存在の必要性。
別々だったことでお互い自分らしいアイデアを見つけ出せたものの、今回の件ではそれ以上に、お互いの大切さを改めて実感できたことが一番の収穫だったかもしれませんね。
思いましたが、今回のタクミの料理の模索方法は、まさにこれから創真達も多用していくやり方かもしれません。
(予期せぬトラブルだったとはいえ)現地に実際に足を運び、その土地の住人と交流を築き、“自分のルーツ”との境界線を探りながら模索するという、自ら味わう方法を。
それと、第1章に引き続きこの第2章でもアルディーニ兄弟の幼馴染である『ビアンカ』という少女が登場してきます。
小説版第二弾でも登場していたビアンカですが、今回はより一層活躍。
彼女自身は料理人でないものの、その分「料理人」としてではない視点でイサミとタクミのことがよく見えている子です。
第3章で取り上げられている「アルディーニ・ファンクラブ」を始め、アルディーニ兄弟は何かと女の子と関わる機会の多いキャラですが、二人をひたすら擁護するファンと違って、二人の短所や問題点をハッキリと告げることのできるビアンカはけっこう貴重な女の子だと思います。
イサミへの想いの事もありますし、彼女は是非本編でも登場してもらいたいところです。
<アルディーニ・ファンクラブ編>
前回の第三弾では『マクフリー・マクラクラン』という影薄キャラの話が掲載されていましたが、まさか彼以上の影薄キャラが登場してくるなんて誰が想像したでしょうか。
この章の語り手は、遠月学園アルディーニ兄弟公式ファンクラブ「アルディーニ×アルディーニ」のメンバーである『辰巳』という女子生徒。
ファンクラブ発足当時からの初期メンバーであり、ファンとして彼らの事をずっと応援してきたという子です。
ですが、生憎ながら・・・
本編では『辰巳』という名は一回も出ていません。
そのことから察せられるとおり、彼女はもう完璧なまでのモブキャラです。
容姿も一切分からず終いですが、それでも強いて彼女を探してみるならば・・・。
第76話~第80話で描かれているファンクラブの中に居るかも。多分。
このお話では第三者の視点によることもあって、アルディーニ兄弟の「紳士」さが目立っています。
なるほど。こんなにも丁寧で誠実に接してくれるならば、彼らに好意を持つのも当然でしょう。
彼らがモテるのは伊達ではないという事ですね。
遠月学園という厳しい競争環境の中、アルディーニ兄弟の事にひたすら熱を上げているファンクラブの面々。
彼女らの姿は傍から見れば現を抜かしたものに見えるかもしれません。
ところがどうして。
彼女らの姿勢は「ファン」としてとても見上げた姿勢だと私は思います。
アルディーニ兄弟達に迷惑が掛からないように節度を守っていること。
グループ内で争いや諍いなどを起こさず、皆で平等にアルディーニ兄弟への愛を分かち合っていること。
彼らを応援する傍らで、本業である料理も決しておろそかにはしていないこと。
そして何より、タクミの「ライバル」である創真を敵視していないこと。(個人的にここむっちゃ重要)
一方的な偏愛ではなく、周囲の事情やアルディーニ兄弟の都合をきちんと配慮している彼女らの気概は、まさに「ファンの鑑」と言えましょう。
そんな彼女らの情熱には思いのほか共感出来ました。
なにぶん私も「ファン」ですから。
創真の。そしてこの作品の。(^^)
だからこそ分かります。
「ファンの力」というものは凄いですよ。本当に。
片や本当に熱心に応援し、片や誠実に向き合ってくれているという、信頼性さえある良好な関係を築いているファンクラブとアルディーニ兄弟。
だからこそ彼女らはいずれ、時に大きな人手となって、時に強力なネットワークとなって、アルディーニ兄弟の頼もしい助っ人として活躍してくれる時が訪れることでしょう。
創真はすみれ通り商店街の面々。
恵は漁師達。
吉野は猟友会。
一色先輩はお料理教室のマダム達(笑)といったように、それぞれ独自のコネクションを持っているレギュラーメンバー達。
そしてまた、アルディーニ兄弟も頼もしいサポーターがいることがこのお話で証明されました。
ちなみに。
実はこのお話には、さりげに衝撃の背景が明かされています。
まさかアルディーニファンクラブに、十傑の「あの人」が関わっていたとは・・・!
この事実は本編でもこれまで一切示唆されていなかっただけに、かなり驚かされました。
果たしてこの繋がりは、これから本編にてどんな形へと発展していくのでしょうか?
<極星寮編>
まず最初に言っておきましょう。
誰が何と言おうが、この章こそが今回のベストストーリーです。
最高でした。
ええ、最高でしたとも。
もう表情筋が痙攣するわ悶えるわほっこりしまくるわで大変な事に。
あまりにも素晴らしすぎて、山ほど語りたくも上手く言葉が出てこないという、なんとももどかしい状態に陥ってしまいました。
正直言って、このエピソードだけでもアニメ化してもらいたいくらいです。
秋の選抜で美作に屈辱の敗北を喫した後、どうやってタクミが立ち直ったのか。
本編ではあまり詳しく描かれなかったタクミの再起が、この章でしっかりと補完されています。
あらすじとしては、秋の選抜終了後に極星寮を訪れたアルディーニ兄弟が、「一日体験」として極星寮の面々と生活を共にする、といった内容です。
例の美作との一件のことがあり、創真との関係がぎくしゃくしてしまっていたタクミ。
最初は色々と気負ってやってきたものの、なんやかんやと大勢で騒いでいるうちに肩の力が抜けていくのでした。
そんな中、普段は気付けなかったイサミとの関係、料理の事、そして己の事に気付いていくわけですが、特に創真の言葉には大きく気付かされることに。
やはり思いますね~。
タクミにとって、創真の影響力というのはいかに大きいかを。
直前の第3章ではファンクラブの面前で再起を宣言したタクミでしたが、やはり処理しきれていない気持ちは沢山残っていた模様。
「兄」だからこそ。「男」だからこそ吐露できなかった気持ち。
でも。
イサミにもファンクラブにも見せなかった己の内面を、唯一見せることが出来たのが―――普段は突っかかってばかりの創真だったという。
基本的に他者には紳士的に接するものの、創真にだけは煩く一方的に突っかかっていくタクミ。
それは、それだけタクミが創真を「ライバル」として意識しているという事ですが・・・。
だからこそ創真にだけは見せられる面もあるのでしょうね。
そんなタクミの気持ちを、彼らしく受け止めてくれた創真。
創真って、相手への距離の取り方が非常に絶妙だと思うんですよ。
ずっと傍にくっついてあれこれと心配するわけでもなく。それでいて、突き放すように離れるわけでもない。
遠からず近からずという、相手が最も気遣いを要しない距離を取ってくれているという。
思えば、タクミが美作に敗北し失意のどん底にいた時も、創真はタクミに“声”は掛けずとも“言葉”は伝えるという、絶妙な距離で接してくれていました。
そんな創真の本当にさり気ない思い遣りが、タクミの再起への一因になってくれたと思うんです。
そして。
今回も、また。
ちなみに今回のクライマックスであるその交流は極星寮の「とある場所」で行なわれるのですが、これも巧妙だなあといたく感心。
互いの間に“隔たり”の無いその場所でなら、タクミが意地や虚勢を張らずに気持ちを打ち明けるのにまさに相応しい場所ですから。(^^)
タクミがメッザルーナを取り戻すことに焦っていないのは、取り戻してくれた相手が創真だったからこそ。
完敗を喫したままの自分ではなく、完全に自信を取り戻した自分で創真と闘いたい。
それだけ、タクミにとって創真との勝負は特別だということです。
このエピソードを読んだからこそ。読む事が出来たからこそ。
ここで改めて述べておきたいことがあります。
地獄の合宿初日に初めて対面し、そのまま勝負へとなだれこんだ創真とタクミ。
あの時創真は、タクミに料理の鍵となる重要な食材を預けましたよね。
そして。
美作との食戟後、タクミは創真に己のメッザルーナを預けました。自分の誇りや家族との絆の象徴である、特別に大切なものを。
・・・私が思うに
創真とタクミはお互いの“大切なもの”を預け合える関係になれると思うんです。
誇りや気概がよく似ている創真とタクミ。
そんな二人だからこそ。お互いを認め合えている二人だからこそ。
大切なものを信頼して預け合えることが出来ると思うんですよ。
そして。
その“大切なもの”は「物」だけではなくなるでしょう、きっと。
やー・・・。それにしても。
第一弾を読んだ時も目から鱗を落とされましたが、やはりタクミというキャラクターは主人公である創真に、そしてこの作品の王道的テーマにアクセスできる大変重要なキャラクターですね。
流石は[三大ライバル]の一人。
私の目に狂いは無かった☆
タクミの偉いところは大事な点に自分で気付くことが出来、そしてその気付いた事にちゃんと向き合えるところ。
猪突猛進で向こう見ずのように見えて、実は冷静に多方向から物事を見ることが出来る。自分を顧みることが出来る。
そういう点もまた、創真と共通している所です。
実力的には創真に一歩及んでいないかもしれないタクミ。
ですが、この機に“敗北”を知ったことで、精神的には確実に創真に近づいたに違いありません。
敗北を受け入れたタクミはこれからより一層、創真の最良のライバルになっていくことでしょう。
本当にタクミが創真のライバルで良かった。創真がタクミのライバルで良かった。(⌒-⌒)
―――変わらなければいけない予感―――
これがこの章のラストの一文です。
それは、これまでの小説版で「これからもずっと―――」と“不変”を望んでいた新戸やアリスと相反する考え。
そして。
これもまた、創真と重なる思い。
この予感の通り、きっとタクミはスタジエールにて自分を変えたに違いありません。
タクミがスタジエールで得たものは、いずれ本編で描かれるはず。
創真がそうであったように、タクミは果たして己の何をぶち破ったのか。
創真共々、彼の成長はこれからも大きな見所です。
<美作昴のどっきゅんドキドキ日記>
タイトルからして、今作は前巻の番外編【倉瀬さんのドキドキ日記】の派生版とみていい・・・・・・・・・・筈がない!!!
健全さといじらしさに溢れた前回とは大違い。
ドン引き必至です。
いや~~~、本編も相当凄かったけど、小説でも相変わらず凄いね美作・・・。(^^;A)
“見る”は“見る”でも、倉瀬に見られていた創真はやっぱ運のいい子だと思う。
でもって美作にストーカーされてた見られていたタクミはやっぱ不運な子だと思う。
そんなヤバさ全開の美作の自白日記ですが大丈夫。
ラストの一文で、やっぱり本質的には真面目な人物なんだとちゃんと安心させてくれます。
ホント美作って良いキャラ☆
そんなわけで、今回散々語られていた美作の危険極まりないストーカートレース行為ですが・・・
ものは考えよう。
異常にしか見えない美作のこの思考は、解釈次第ではかなり重要な点に関わっていると思うんです。
美作のスキルである[周到なる追跡(パーフェクト・トレース)]を成り立たせるのは、徹底した相手の観察と分析。
その観察において、美作は相手への愛着を付随させます。
ま、これが傍から見ればヤバイ以外の何物でもないんですが(滝汗)。
でも。
“愛”というものは“憎しみ”と同様に、相手に対する最大の執着です。
それだけの執着をもって相手を観察するからこそ、完全なる人格把握を可能にさせているという。
“愛”というものは小説版第二弾でも「スイーツ(甘さ)」という形でテーマに取り上げられた通り、この作品のキーワードの一つ。
「良い料理人になるには特別に大切な人と出会うこと」という城一郎の言葉の意味を考えたうえでも、美作のスタイルはある意味で、本当にある意味で(大苦笑)、この作品の重要テーマに関与していると言えるのではないでしょうか?
私にとって美作昴という人物は、[三大ライバル]に匹敵する程重要視しているキャラクターです。
タクミとも、創真とも大きく関わる存在である美作昴。
彼は間違いなく、今後も読者の予想を超える大活躍を披露してくれることでしょう!!
<総評>
う~~~ん、やっぱり小説版も面白い!!
この記念記事に手を付けた当初はなるべく簡潔に纏めようと思っていたのですが、あれよあれよと書きたい言葉が積もっていき、気付けば前回の四周年記念記事とほとんど変わらない文章量になってしまったという罠。
それもこれも第4章が素晴らしすぎたのがいけないんだい!!(責任転嫁)
それにしても今作は小説版としては第4冊目ということもあって、本編はもとより他の小説版を読んでいるほど“繋がり”が楽しめる造りになっていました。
いやマジでこの伏線張りは大変巧妙なものになっています。
特に第1章は重要と思しき伏線が多く張られていました。
中でも私が気になったのは
アルディーニ兄弟の両親の出会い
父親が兄弟に言った「ある言葉」
そしてメッザルーナの背景
これらが何故気になったかというと、ひとえに私が創真とタクミはよく似ていると考えているからです。
既にこの事はこれまでの本編感想でも、そして考察記事でも散々述べてきたことですけどね。
ですが、二人の共通点は今本編で明かされている事よりももっと、もっと多いと私は思っています。
上記に挙げた三点は、そんな私の予感をより強くさせてくれました。
創真の両親も出会ったことで、「その覚悟」を城一郎が決めたのでは。
創真も、きっと「あの人」から言われたであろう「その言葉」を覚えているのでは。記憶としてだけでなく、その躰が。その舌が。
そして、創真の包丁も実は似た背景が秘められているのでは、と。
その一方でもう一つ気になったのが、第4章でのイサミと一色先輩の交流。
イサミと話したかったと言う一色先輩。
兄弟のうち、「弟」であるイサミの方と。
単行本第三巻感想等で述べているように、一色先輩と伊武崎はひょっとしたら血縁関係があるのでは・・・と推測している私にとって、これは見逃せませんでした。
もしかしたら・・・。
一色先輩は聞きたかったのかもしれません。
自分より上と評価されている「兄」を持つ、「弟」の気持ちを。
創真以外とはまだあまり深い交流が築かれていないアルディーニ兄弟。
ですが、いずれ本編に繋がるであろうこれら多くの伏線を考えると、これからの展開においてまだまだ沢山の深い交流が用意されているという事が分かります。
というわけで、存分にアルディーニ兄弟の事が堪能できた今作。
第1章はイサミの視点で、第2章はイサミとタクミが半々ずつ、そして第3章では第三者の視点から、トリの第4章はタクミの視点で物語が綴られているという、実にバランスの良い構成になっていました。
時系列に沿って綴られていたアルディーニ兄弟の物語。
初めての喧嘩。
初めての別行動。
それらはいずれ二人が歩むことになる、「自立」におけるまでの大切なプロセス。
生まれた時からずっと、ずっと一緒だった二人。
ですが彼らも“出会い”を通して「二人の世界」から旅立ち、それぞれの道を歩んでいくのでしょう。
・・・ふう~~~!!
ようやく既存の小説版の感想を全て書き切ることができました!!
ちょっとした達成感♪
現在連載中の番外編『食戟のソーマ L’etoile -エトワール-』の方に伊藤先生が注力なされているためか、ここ最近発刊されていない小説版。
ですがいずれまた発刊されたら、勿論感想記事を書くつもりです。
こんなに面白い小説版の感想を書かないなんて勿体無いですものね!(^^)
それでは、またその時まで。
どうもご馳走様でした!!
ちょっとご無沙汰してしまいすみませんでした。
「夢の国」は大変楽しかったです。
次回からそれについての旅行記事をUPしていこうと思っています。
さてさて。
そんな前置きはほどほどにしておいて・・・、と。
早くも四周年目を迎えた『食戟のソーマ』!!
その記念記事として、今回は
小説版第三弾『食戟のソーマ ~a la carte~ Ⅲ』
の感想を述べてみたいと思います。
因みに、過去の作品の感想記事はコチラにて。
『食戟のソーマ ~a la carte~ Ⅰ』感想
『食戟のソーマ ~a la carte~ Ⅱ』感想
いやはや・・・いずれ必ずUPしようと思いながらも、あっという間に月日は流れ、気付いたら発売から1年以上も経ってしまいました★
誠に申し訳なく思います。
四周年を機に書き上げようと準備を進めていたところ、現在の本編の展開にビックリ。
まさかこのタイミングで、今回の小説版にも登場しているあの重要人物が現れるとは!
なんとも奇遇。
だからこそ、語り甲斐があるというものです♪
さあ、それではいってみましょうー!
遂に三冊目となる今回の小説版が発売されたのは2015年4月3日。
今回も前回の第二弾と同様に、本編の単行本(第12巻)との同時発売でした。
そして。
アニメ版『食戟のソーマ』もこの日に放送開始となったんですよね。
単行本、小説、そしてアニメと『食戟のソーマ』尽くしだったこの日。
これで創真の誕生日も4月3日ですと附田先生が仰ったりしたらどうしよう。
≪扉絵≫
今回の表紙は日常の一コマを切り取ったイラストになっています。
まだ創真が遠月学園へ編入する前の一場面でしょうか。
実家の『ゆきひら』にて、幸平家のトレードマークである七輪とスルメを囲んでいる幸平親子。
第42話の扉絵を見た時も思ったものでしたが・・・
やっぱり創真を見守る城一郎の眼差しは温かいですね。(^^)
≪裏表紙≫
表紙にも描かれていた城一郎がここでもご登場。
そんな城一郎のエピソードも収録されている今回の小説版第三弾は「海外グルメ編」とのことです。
片や裏側では、第43話ラスト近くの幸平親子のカットを再利用した二人のやり取りが。
大丈夫だよ創真!!!主人公は間違いなくキミだから!!!(熱弁)
≪附田先生&佐伯先生コメント≫
『食戟のソーマ』のお陰で、二回も海外に行けたと仰られている附田先生。
その経験がきちんと作品に反映されていることに感謝。
お陰で私も楽しく料理の世界の広大さを学ばさせて頂いてます。(^^)
一方の佐伯先生も“食戟”ワールドの広がりについて述べておられますが・・・
よっしゃ証言得たり!!
佐伯先生は一応「かも」と仰られていますが、私はきっと実現すると確信していますよ!!
≪伊藤先生コメント≫
前回のコメントにて仰られていた、フランス語の検定試験。
その結果は・・・
ああ~~~!!それは悔しい!!(><)
たった1点!ほんの1点!
本当に些細な差だからこそ、尚更悔しい事でしょう。
でもファイトですよ伊藤先生!
次こそは必ずや合格できるよう祈ってます!
≪特別付録≫
表面は第一弾に引き続き、またしても『番外編 夏休みのエリナ』のイラストがカラーとなって再登場。
今回もえりなは欠片も登場していませんが、この場合はアリスを目当てとしているのでしょうね。
そして裏面は第43話の際のカラー扉絵を再収録。
幸平創真と才波城一郎。時を超えた共演。
こういった本編では臨むことの叶わない共演は、まさにイラストならではの特典ですね♪
それにしてもこういう風に描かれると、創真と城一郎は本当に対照的に見えます。
≪本編≫
【1.ユキヒラ・イン・ニューヨーク】
【2.グッドモーニング・ベトナム】
【3.ウ゛ァイキングの国のアリス】
【4.美食の街】
【番外編 『倉瀬さんのドキドキ日記』】
<城一郎編>
作中でも1・2を争うキーパーソンである、創真の父親『幸平 城一郎』。
その重要な役どころ故に本編ではこれまであまり深く取り上げられてこなかった城一郎ですが、このお話では彼の人となりについてたっぷり知ることが出来ます。
やはり創真の父親といったところ。
「あ、こういうところ創真とそっくり」と思えるところがたくさんありました。
鋭い洞察力とか。
相手の言葉を逆手に取る口の達者さとか。
懐の深さとか。
空気に呑まれない剛胆さとか。
おいしいところを持っていきつつも、肝心な部分は他者に華を持たせてくれる粋なところとか。
同性でさえ震えさせるような色気とか(核爆)。
しかしながら、今回のメインは城一郎ではなく、『マクフリー・マクラクラン』というモブキャラ城一郎の友人だったり。
このお話に登場する城一郎は全てマクフリーの視点によるもの。
そして肝心のストーリーはというと、患者の「治療」の為にマクフリーが奮闘し、そこに城一郎も肩を貸してくれるといった内容になっています。
そんなマクフリーはどんな人物かというと、基本的にゴーイングマイウェイ(苦笑)。
精神科医という職業なこともあり、他人の個人的な事情や過去について聞くのは食傷気味。
そのため、人のプライべートにはあまり触れようとしません。
そんな風に人の目を気にしないところ、あまり他者に深く立ち入らないところが城一郎と気が合った一因だったのかもしれませんね。
ちなみにこの人、実は原作第一話に登場していたりします。
興味が向かれましたら単行本第一巻53ページをご覧くださいませ。
そういうこともあって・・・
マクフリーは城一郎の「友人」という立場ではあるものの、城一郎の過去や素性についてはほとんど知らなかったりします。
そのため、読者が期待しているような“謎明かし”は今作には一切ありません。
ですが。
表面的には全く“謎明かし”はされていないように見えるものの、深読みしてみるとこのお話はかなり興味深い内容なんですよね。
上記にも述べたように、それなりに長い付き合いであるにも関わらず城一郎の事を詳しく知らないマクフリー。
ですが、その「理由」や彼の城一郎に対する印象について考察してみると、ある一つの事実が浮かび上がってきます。
それは何かというと
城一郎の知人達は、「城一郎そのもの」よりも城一郎の「料理」に心を奪われているということ。
今知っている城一郎のことだけで充分。城一郎の料理から分かることだけで充分。
作中でそう語っていたマクフリー。
その言葉に特に反論するつもりはありません。
でも・・・
やっぱり私としては
料理あってのその人
ではなく
その人あってこその料理
だと思うんですよ。
その人物が過去にどう歩んできたのか。
どんな思いでこの料理を創ったのか。
料理だけでなく料理人に向き合うこともまた大切な事なのではないでしょうか。
[神の舌]という才能ばかりを求め続けられているえりな。
そして城一郎もまた、抜きん出た「料理の腕」という才能ばかりを求められてしまっているのかもしれません。
患者であるジェニファーという女優の治療のために、そして一個人として親しくなるために、彼女に向き合おうとするマクフリー。
そうした展開の中でもう一つ、個人的に見逃せない事実が綴られていました。
それは“食”の、心と体への関連性。
マクフリーの職業を「精神科医」とすることによって、「医者」と「患者」という関係性と共に食と心と体の繋がりに対する医学的アプローチも提示していたというわけです。
そんなマクフリーでしたが、ひょんな事から城一郎の息子である創真の存在を知ることになります。
その「親子の絆」というものが鍵となってマクフリーを、城一郎を動かしていくことに。
そうして無事問題解決となるわけですが・・・
ラストに、マクフリーに僅かな“変化”が生じます。
冒頭では「自分の生きたいように生きて死ぬ」と断言していたマクフリー。
ですが、彼は少しだけ思うようになるのでした。
「誰かのために生きるのもいい」と。
それは、私達読者が知りたがっている城一郎の過去と重なる“変化”に違いないでしょう。きっと。
<榊編>
これまで吉野、伊武崎と、極星メンバーが続けて抜擢されたこともあって、今回は榊のお話が収録されるであろうことは予想済みでした。
・・・が、まさか榊の海外話を読むことになろうとは☆
人選は予想の範疇だった分、内容に意外性がありましたね。
中等部の卒業旅行として、極星ガールズ三人で初めての海外旅行に出かけることに。
ですがその旅行は予期せぬトラブルによって、ちょっとした冒険旅行へ・・・というのが榊編のお話です。
ちなみに前回の小説版第二弾の伊武崎編にて榊が伊武崎に好意を寄せているのを窺わせる描写がありましたが、今回でそれが確定されます。
榊が伊武崎を意識するようになった切っ掛けのエピソードも明かされていますので、このペアがお好きな方は是非♪
さて、このお話のメインは榊なわけですが、私にとって『榊涼子』というキャラクターは作品中でも1・2を争うくらい「完璧」な女の子です。
器量良し性格良し。おまけに料理の腕も確か。スタイルなんて言わずもがな。
欠点らしい欠点なんて見つからないような子じゃないですか榊って。
「完璧」というと某お嬢様がそれをモットーとしているわけですが、榊はそんなお嬢様とは逆ベクトルで「完璧」なキャラクターだと思うんですよね。
そう思っていただけに、このお話は私にとって非常に新鮮でした。
人物紹介などでもそう述べられているように、榊は「大人っぽい」「しっかり者」と評価されている子です。
なのに榊自身は己の事をかなり過小評価していることが判明。
この作品の登場人物達は自信家が多い中、榊は確かに控えめな子だとは私も思っていました。
ですが、その理由もまた彼女が「大人」だからこそだったという。
あまり動揺を見せず、いつも落ち着いた佇まいの榊。
ですが、それは常に物事を俯瞰的に見ているが故でした。
冷静に見えるのも、感情の動きを恵や吉野と違ってあまり表に出さないだけ。ただそれだけの違い。
ですがそういう「反応の少なさ」が、周囲には「しっかり者」として解釈されているという結果に。
周囲のイメージと本来の自分のくい違い。
それが榊の悩みでした。
加えて、常に物事を客観視し、冷静に分析する自分に対しても榊は不満があったという。
榊がこんな考えを抱いていた事は結構意外でしたが・・・。
改めてよくよく考えてみると、確かに共感できる部分があったんです。
漫画や映画など、この世に溢れるエンターテイメント。
それらに対して、私も幼い頃はただひたすら無心に没頭して楽しんだものでした。
でも・・・。
社会人となった今では、例えどんなに良質な作品に巡り合えても、どこか冷めた目で見てしまう自分になってしまっているんですよね。
「この作品はこういうジャンルなのだから、主人公は多分こう行動するだろう」とか、「ストーリーの辻褄を合わせるとしたら、そんなオチにはまずならないだろう」といったような、つまらない理屈で見てしまっている自分に。
もっと純粋に物事に向き合いたい、楽しみたい、という気持ちは確かに私も抱いています。
人によっては、そんな榊の考え方は理解し辛いかもしれません。
それは言わば贅沢な悩みでしょうから。
ですが、「贅沢」なのは某お嬢様だって一緒。
いいえ、そもそも人間なんてそのほとんどが贅沢な生き物だと思います。
やはり傍から見ればどんなに「完璧」に見えようとも、本人からしてみればまだまだ「足りないもの」があるんですね。
人間ってホント貪欲☆
「周囲のイメージと本来の自分とのギャップ」というと、今のところ作中でそれが最も如実に描かれているのはえりなでしょう。
ですが榊がえりなと決定的に違うのは、無理して周囲のイメージに自分を合わせているわけではなく、ごく自然体で行動しているということ。
自分を偽っていないということなんですよね。
榊本人は自分を過小評価していますが、実際は周囲の評価と本来の榊とのズレはさほど大きくありません。
そのズレが大きいのはえりなの方。
そして多分・・・。
創真もきっと・・・。
榊のギャップ性については前回も番外編にてギャグチックに書かれていましたが、あの時と違って今回は非常に納得できるものがありました。
前回は彼女のギャップ性、そして創真との共通点として「江戸っ子気質」というファクターを榊に持たせていたわけですが、個人的にそれは「違和感」というマイナスな印象にしか思えなかったんですよね。
ですが今回は見事にそれを払拭。
むしろ。
創真との共通性を考えるにあたり、今回の榊の内面は『幸平創真』という人物を深く考えるうえで欠かせない内容になっていたと個人的に捉えています。
常に客観的で冷静な視点で物事を見ていること。
それを「大人」とするならば。
榊だけでなく、創真もまた「大人」と言えましょう。
<黒木場&アリス編>
黒木場ファンの方にとっては、このお話は要チェックかもしれません。
何故なら本編でもまだ明かされていない黒木場の謎が、彼の記憶という形で断片的にですが明かされているのですから。
許嫁を無理矢理決めさせられそうになっているアリスに代わって黒木場が花婿候補達と料理対決するというストーリーも、黒木場&アリスペアがお好きな方からしたら堪らなかったかもしれませんね。(^m^)
この話の裏テーマは「夢」。
「夢」というものに対しての黒木場とアリスの見解の違いが書かれています。
過酷な環境の中、たった一人で調理場という“戦場”を生き抜いてきた黒木場。
幼い頃から「現実」というものを嫌なほど思い知らされてきたが故に、リアリストで冷めている彼の思考は、作中でもしっかり綴られています。
料理に己の魂を燃焼させることだけが、人生の全て。
それ以外の事には全く興味関心という“熱”を持てず、ただ流されるままに。
そんな料理以外の「世界」と「自己」との解離性を持つ黒木場。
置かれた環境の影響によって子供らしからぬ人格となってしまったが故に、「夢」というものに対して「儚い幻」というネガティブなイメージを持っている黒木場。
ですが。
我が儘に、自由に、そして無邪気に人を振り回すアリスが連れて行く世界は、黒木場にとっての「夢」の世界を現実のものにしているのかもしれません。
一方、黒木場とは反対に「夢」に対してロマンや希望といったポジティブなイメージを持っているアリス。
ですが、アリスは「夢」にも思っていなかった存在と出会うことになったわけです。
アリスが黒木場を自分の側近にしようとしたのは、最初は単純なえりなへの対抗心からでした。
ですが、何度も勝負を繰り広げているうちに対等な絆が生まれていくことに。
そして黒木場は、なんと「食のエリート」である自分を超えんばかりに腕前を上げてきたという。
これはアリスが予想だにしていなかったことに違いありません。
自分の目論見を遥かに超えて、黒木場は料理面でも、それ以外の面でも大きな存在になってしまったわけです。
ですが、黒木場の成長は自分との研鑽の賜物。
その事実と「主従」という関係から、黒木場の活躍をアリスは我がことのように誇りに思っています。
でもそれは二人の“絆”である半面、私には“束縛”のようにも見えるんですよね。
「主従」という関係を保持し続けていることで、アリスは黒木場を繋ぎ留めているのではないのでしょうか。
料理で自分より上に行かれないように。関係性でも自分より上になってしまわないように。
黒木場が花婿選びの勝負に勝った事。
それが何を意味するか―――
そこでアリスは思考を停止させました。
黒木場&アリス派の読者からしたら、このアリスの判断はさぞ残念に思われたことでしょう。
ですが、それは一種の防衛本能のようなものなのでは。
アリスにとって黒木場は数少ない友人であり、存分に甘えられる側近であり、信頼できる存在。
そんな今の関係が本当に気に入っているからこそ、“異性”として黒木場を意識するという変化を恐れているのでしょう。
思考を停止させたのは、「怖い」という自覚すらも恐れたという反射的な逃避。
思った事を遠慮無く口にし、誰に対しても、何に対しても一切物怖じしないアリス。
ですが・・・。
日本にいる従姉妹と同様に、彼女もまた臆病な部分があるということです。
当時はまだ心身ともに子供でした。
ですが、人はいつまでも「子供」のままではいられません。
「子供」は日本にいる従姉妹も同様ですが、果たしてアリスはどういった形で「子供」から卒業していくのでしょうか。
「アリス」という不思議の国の少女は、いずれ黒木場という「野獣(ジャバウォック)」によって現実の世界の住人になるのかもしれませんね。
<四宮編>
小説版第一弾に引き続き、今回もまた四宮の過去話が掲載です。
まったく、随分と優遇されていますよね~四宮は。
スピンオフという形で彼が主役のお話も「ジャンプ+」で連載されていますし、やはり四宮は「遠月学園という舞台を去った、かつての主人公」とみて間違いないでしょう。
そんな今回は、四宮がフランスに旅立って一年ほど経った頃のお話です。
アルベールという(勝手に付いてきた)後輩と一緒に、「食のワールドカップ」と言われる『ボキューズ・ドール』という料理大会に見学に来た四宮。
そこで、コクトーという同世代でありながら自分より腕の立つ、しかも自分と同じ目標を持つ料理人と出会う事に。
ちなみにこのお話では、附田先生(&担当編集さん)と一緒に行かれたという、伊藤先生のフランス取材の体験が存分に盛り込まれています。
今回の見どころはやはり、四宮を慕うアルベール、そして外国での初めてのライバルとなったコクトーという、新たなキャラと四宮のやり取りでしょう。
彼らを見ていると連想させられるのが創真達。
四宮を創真に、そしてアルベールを早津田に、コクトーをタクミとして当て嵌めてみると、結構関係図としてしっくりくるんですよこれが。
まあ創真の方が素直だけどね。
タクミの方が良い奴だけどね。
早津田は料理人とは言えないけどね。(←コラ)
創真はタクミと出会ったことで自分の世界の狭さに気付いたわけですが、四宮もまたコクトーとの出会いによって思い知らされました。
世界の壁の高さを。
遠月学園という日本最高峰の料理学校のトップだったとしても、世界には自分より上の料理人なんて山ほどいるというわけです。
四宮が味わったこの悔しさはいずれ創真も味わうのかなあ・・・なんて思ったり。
まあ、その頃には創真の傍には「彼ら」も一緒にいるでしょうけども。
フランスに来たばかりの頃は良い意味で青臭さが感じられた四宮でしたが、この頃になると大分落ち着いた感が。
でも、本編のような「本物」感はまだ無いという感じでもありました。
そういった年齢による絶妙な違いを、よくぞ文章で表現できるなあ・・・と感心させられます。
伊藤先生凄い。
そして出会い頭からいきなり四宮に酷い嫌味を放ってきたコクトー。
もう本当に、全力でぶん殴れぶっ飛ばせと言い切れるほどの嫌な態度でしたが、あれは多分・・・。
嫉妬したのでしょう、四宮に。
本来なら自分が居た筈の舞台に立って、自分が受けていた筈の称賛を四宮が浴びていたこと。それが不愉快だったのでは。(そもそもの落ち度は自分のせいなのに)
そして試合後、自分の方が「上」だと見せつけることができたからこそ余裕が持ててああいう態度だったというわけです。
この事から考えてみると、コクトーは料理人としては物凄い実力者なものの、人としてはかなり器の小さい人物な事が窺えます。
その点においては、コクトーはタクミというより某お嬢様に近いキャラと言えるかもしれませんね。
こうして因縁が出来た四宮とコクトー。
創真とタクミは非常に良好なライバル関係を築いていますが、果たして彼らはどんなライバル関係を築いていくのでしょうか。
この続きはきっと、『食戟のソーマ L’etoile -エトワール-』にて描かれていくことでしょう。
ただ・・・。
気になる点が一つ。
今作は過去話だったわけですが、
“今現在”のアルベールは一体どうしているのでしょう?
作中ではあれほど四宮を慕って常に傍にいたというのに、“現在”にあたる本編では一コマも登場していないどころか名前さえ出てきていません。
四宮がプルスポール勲章を獲得する頃、アルベールは傍にいなかったのでしょうか?そのこともあって四宮は歪んでしまったのでしょうか?
これらを考えると、本編、もしくはスピンオフで語られるであろう四宮の物語はまだまだたくさん用意されていそうですね。
ラストで、四宮に「ある宣言」を告げたアルベール。
何の因果か、その時の会話から丁度十年後、四宮は出会うわけです。
当時のアルベールと同じ年齢で。
アルベールのように「何か」を持っていて。
アルベールと同様に、四宮を「師匠」と呼ぶ少年に。
<倉瀬さんのドキドキ日記>
これまでの番外編は完全なパラレルワールドでしたが、今回は本編に沿った、正当な意味での番外編です。
そのこともあって、個人的にこのお話はただの小話としてではなく、結構本気で読み甲斐のある内容でした。
創真の幼馴染という、まさにヒロインとしてうってつけの立場でありながら、惜しくもステージの違いから出番がとても少ない倉瀬。
この番外編ではそんな彼女から見た、創真の幼稚園から中学卒業までの姿が語られます。
・・・実は。
以前書き上げた創真とヒロイン達との恋模様について考察した際、このお話も一つの参考にしていたのでした。
周囲の人々を惹き付ける魅力や料理に対する真っ直ぐな情熱、そして太陽のような笑顔という、創真の眩しさにずっと惹かれていた倉瀬。
ですが、そんな憧憬が逆に創真への“距離感”も生んでしまっていたという。
創真に対する引け目という“距離”。それに加えて学校の違いという“距離”も開いてしまった末に・・・
倉瀬は創真への想いを諦めてしまいました。
ですが・・・。
それって、完全に倉瀬一人による「思い込み」ですよね。
創真はどんな相手に対しても正面から向き合ってくれる子ですよ。
想いが成就するかどうかは別としても、きっと倉瀬の思いを受け止めてくれていたでしょうに・・・。
そう思うだけに、なんとも残念かつ切ないものがありました。
倉瀬のこの想い方を見ていると、ある作品が思い出されます。
それは佐伯先生のデビュー作である『キミと私の恋愛相談』。
この作品は単行本第三巻に同時掲載されていますが、あの話も憧憬故の「一方的な思い込み」がすれ違いを生んでしまっていました。
ひょっとしたら・・・。
附田&佐伯先生は『食戟のソーマ』というこの作品全体を通して、思い込みや偏見といった「一方的な決めつけ」に物申したいのかもしれませんね。
料理面においても。
恋愛面においても。
そして。
倉瀬のこの想いを考えるうえで、外せない人物がいるわけで。
それは倉瀬と同タイプで、今現在創真の傍にいる「あの子」。
果たしてその子は創真との“距離”に踏み込むことが出来るのでしょうか。それとも、倉瀬のように踏みとどまってしまうのでしょうか。
運命のあの日、創真から背中を押されて踏み出したあの一歩。
それを今度は創真に向かって踏み出してくれることを・・・切に願っています。
<総評>
そういうわけで、この度の小説版第三弾にピックアップされたのは城一郎、榊、黒木場&アリス、そして四宮という面子でした。
「海外」というテーマにのっとり、ニューヨーク、ベトナム、デンマーク、フランスとまさに古今東西のお国柄が紹介されていて、その特色の豊かさも面白かったです。
至る箇所で見受けられる、深読みを促すような表現も相変わらず健在。
まったく伊藤先生は附田先生に負けず劣らずニクイお方です☆
今回のテーマであった「海外」。
それを「世界」と置き換えて今回の収録作を読み解いていくと、
相手を知ることによって変わる「世界」。
初めて実際の「世界」を知った者。
違う「世界」にいるのに一緒にいる者達。
「世界」のレベルに直面した者。
という風に、単なる海外話というわけではなくそれぞれのキャラの「世界観」にも関わる話だったというのが分かります。
そういった各々の世界観も交えながら、城一郎編と四宮編はこの作品のステージの拡大、そして榊編とアリス&黒木場編はキャラクターの掘り下げに焦点が当たった内容になっていました。
特に、城一郎編でのラストシーンで城一郎がマクフリーに頼んでいたこと、そして四宮編で語られていた「世界大会」は今後の本編の展開を示唆しているかもしれません。
そんな「世界」をテーマとして掲げていた中で、裏テーマとして書かれていたのが「旅」「冒険」。
これらも今後の展開におけるキーワードになっていくような気がします。
各話毎にそれぞれの面白味があった今作ですが、 個人的に一番印象に残ったのは榊編です。
榊の考え方には、「ああ、こういう考えもあるんだ・・・」と、目から鱗が落ちたような気持ちになりました。
お陰で今まで気付かなかった視野が拓けたような気さえします。
それと・・・。
榊編で、そして城一郎編で共通して述べられていた事は、個人的に初心に帰らされたような大きな感銘を受けました。
それはきっと、この『食戟のソーマ』という料理漫画の最大のメッセージ。
料理は、人の心を動かすことが出来ること。
音楽やスポーツなど、国境を超えて人と人が分かち合える手段は幾つかありますが、料理もその一つ。
ならば。
その意味においても、これから先創真達が「世界」へと舞台を広げる可能性は充分にあります。
『幸平創真』という料理人の分け隔ての無さは、それこそ「世界」に必要なものでしょうから。(^^)
そういうわけで、この小説版第三弾はこれまでの中でもとりわけ重要と思える一冊でした。
読み返せば読み返すほど述べたい事がどんどん出てきてしまい、サーバーの規定文字数内(三万字)に収めるのに一苦労でしたよ。
ちなみに今回の総文字数は二万九千九百九十七文字でーす★(ここまで読んでくださった方に心から感謝!!)
・・・さて!
残す小説版はあと一冊!
その感想記事は来年の始め頃に訪れる、「あの記念」の時にUPしたいと計画中です。
なにわともあれ、どうもご馳走様でした!
ちょっとばかし感想をば。
【ブラッククローバー】
「え?こんなキャラ登場したっけ?」と思ったら、小説版のキャラだそうで。
こういう別メディアとの共演は個人的に歓迎です。
いずれ『ソーマ』もこれと同じ“共演”を行うだろうと予想していますしね。
それにしてもバネッサの魔法が運命をも操れる可能性を持つとは・・・凄すぎやしませんか?(汗)
【ゆらぎ荘の幽奈さん】
今回は夜々回。
普段は超マイペースな分表情が乏しい夜々ですが、それだけにコガラシへのあの笑顔は可愛いものがありましたね。(^^)
猫なのに犬のように尻尾を振ってじゃれていたのが個人的にツボでした(笑)。
そしてあの器用な飛び道具・・・どこまでイケメンなんだコガラシ☆
【鬼滅の刃】
よくやった善逸!!
善逸には、このまま一つの技を極める姿勢を貫いてもらいたいところ。
「雷の型」の他の型は、きっと今回の回想に出てきた最低野郎兄弟子が披露してくれることでしょう。
そして今回も「父親」に慄いた・・・。(吾峠先生頑張りすぎですってば)
同時に「娘」の子も炭治郎達の前に現れましたが、ひょっとしたらこの子が十二鬼月なのでしょうか?
だってあの子、目に「一」の文字が・・・。
【左門くんはサモナー】
左門がどう振る舞おうが、私にとってはネビロスさんが不動の正義。
頑張れネビロスさん。
人気投票では貴方が一位を獲得してくださることを心から祈っています。
【斉木楠雄のΨ難】
そうなんですよ~~~。『花さか爺さん』は本当にシロが可哀想で可哀想で・・・。(><。)
当時は幼心にもシロの運命に心が痛みましたっけ。
しかも私が読んだ本では、
シロが意地悪爺さんに畑に連れて行かれて財宝を探させられた時に、意地悪爺さんに強引に首縄を引っ張られて、その苦しみから思わず声を出してしまったのを意地悪爺さんが其処に宝があるのかと勝手に勘違いし、掘った末にガラクタが出てきたために殺されてしまう・・・
という話だったんですよ。
だからもう尚の事不憫で可哀想で悲しくて・・・。(><。。。)
昔話は教訓の意味も込めて厳しい場面があるものが多いですが、『花さか爺さん』のシロの件はいまだに印象強く思い出に残っています。
ちなみに個人的にもっともツッコミを抱いている物語はアンデルセン童話の『赤い靴』です。
この作品には幼心に
自業自得
としか思えませんでした。
(もしご存知ない方がおられましたら、お調べになる際は少しご注意ください。後半の展開に青ざめるかもしれません。)
【ワールドトリガー】
「蝶の楯(ランビリス)が非常に応用性に富んだトリガーだっただけに、ヒュースはオールラウンダーっぽいポジションになりそう・・・と思っていましたが、予想以上に攻守のバランスの良いトリガー装備になりましたね。
個人的に注目しているのは「バイパー」と「エスクード」です。
ランビリスの特性からして、ヒュースは空間認識能力や相手との距離感の把握は秀でているでしょうから、那須さんと同様にリアルタイムで弾道を引けそう。
「エスクード」はこれまでランク戦では用いられなかったトリガーなだけに、ヒュースがどう用いてくるか楽しみ。
トリオン消費量が多いとのことでしたが、その分防御力は全トリガー中で一番高そうですし、多人数を守れますし、相手の視線を遮るなどといった「防御」以外の使い方も出来るトリガーだと思います。(実際迅さんもヒュースを拘束するのに使ってましたしね)
【背すじをピン!と】
あれ?今回もう終わり!?
と素で驚くほど、今回はもう一切の惜しげもなく大ゴマのフル使用でした!!
咲本ペアが「壁」となって後輩達の前に立ちはだかるダンスなら、土井垣組は「標」となって後輩達に示すダンス。
つっちー達後輩それぞれのダンスのファクターも込められているのが、なんとも絆を感じさせる素晴らしい展開でした。
それにしても最近は『鬼滅の刃』の掲載順位が安定してきて嬉しい♪
一方で残念で堪らないのが『背すじをピン!と』と『ラブラッシュ!』の掲載位置。
なんであんなに低いの!?
個人的な好みもありますが、両方共に大変良質な作品なのに・・・。
掲載順といえば、『ソーマ』の掲載順が過去最低を更新しましたね。
まあ、今回の掲載位置が一次&二次試験を反映していたものであればそれも致し方ない結果と言えましょう。
違うでしょうがね。
今回も原因は入稿遅れだと思います。
最近のジャンプ本誌の方で佐伯先生がアシスタントを募集していた事から見て、何らかの事情で急に人手不足となってしまい今回の掲載順になってしまったのでは。
こういう時デジタル作画の漫画家さんは大変だと思います。
急に人手が必要になっても、作画ソフトを扱える人なんてそうすぐには見つかりませんからねえ・・・。
ひょっとしたらアシスタントが見つかるまで、この掲載順がしばらく続くなんてことも一応覚悟しておいた方がいいかも。
私としては掲載順が下になろうが休載になろうが、附田&佐伯先生が心身共に健やかに作品に打ち込むことが出来れば何も文句はありません。
ちなみに今週の『ソーマ』についての感想ですが、一言で言うならば
あれ~~~???
でした。
何故ならば、
皿に敷かれていたソースについては全く触れられていなかったから。
これはきっとあれでしょうね。
「メンチカツ」ということで手掴みで食べたということが捻りになっているのでしょう。
きっと次回にて葉山の品が出された後判定が出て、その結果の説得として創真の品のソースに焦点が当たる流れになるのでは。
いまだに「おあがりよ」というキメ台詞を言っていない創真。
それはきっと葉山に向けられるに違いありません。
やったれ創真!!!
葉山をはだけさせろ!!!
↑
(誤解を呼ぶ表現)
スランプは一応脱したものの、今現在の本誌の展開に追いつくにはまだまだ時間が・・・。
そうこうしているうちに、本編の方はいよいよ創真の品出しに入ってしまいましたね。
なので、ちょこっとだけ創真の今回の品について先に予想しておこうかと思います。
結局のところ、「スープカレー」を創真は作るのでは、という私の予想は大外れ★(/(^0^)\)
でも確かに、考え直せばその通りですね。
創真達も「秋の選抜」の予選で苦労したように、「カレー」というものは非常に風味が強い代物。
それに熊肉を組み合わせたら、熊肉独特の臭みは確かに消せるでしょうが、同時に熊肉独特の持ち味も消してしまうことになるわけですから。
今回の葉山との勝負のポイントは「大切な人の有無」よりも、城一郎が掲げたもう一つのテーマである「出会い」だと思います。
それを創真は前回まさに示してくれていましたね。(^^)
葉山に食べ比べを持ちかけたのも、今回の創真の料理は葉山に食べてもらいたくて作った物だからでしょう。
本当に創真は優しい子なんだから・・・。
そんな創真の料理には、葉山の「出会い」に纏わるファクターが組み込まれているに間違いありません。
現在のところ、葉山との「出会い」を果たしているのは汐見と創真を除いて三名。
まずは新戸。
彼女との出会いのファクターは、「五味子」の使用でクリア。
そしてアリス。
といっても葉山とアリスは勝負はまだしていませんがね。
アリスのスキルである「分子料理」のエッセンスが果たして今回の料理に用いられているかどうかは、ちょっと判断がつき辛いです。
そしてなんといっても、黒木場。
黒木場との出会いは多分―――
果物のフルーティーな酸味による脂の旨味の爆発
によって示されると思います。
これは「秋の選抜」の本戦第二回戦で、葉山と黒木場が初めて闘った際に黒木場が用いた手法。
創真や猟師のおじさんが言っていたように、今回の熊料理は熊独特の“匂い”だけでなく、熊肉の“脂”をいかに上手く活かせるかも重要だと思うんですよ。
その脂を活かす策として、創真は黒木場が用いたその手法を使ってくると予想します。
熊肉を挽いたからには、その挽肉に包まれた中身にはきっととびっきりの創意工夫が込められている筈。
ソース共々、創真の思いが込められた工夫に期待しています!
さて、ではもう一方の感想を。
何だかんだあって述べ忘れていましたが、現在発売中の『ジャンプGIGA vol.3』にソーマヒロインズのグラビア集が載っていますね。
最初はんなもん知ったこっちゃねえと思っていたのですが・・・・・・・・・・
ヒロインらの生年月日&血液型も掲載されてるなんて聞いてないヨ!!
(くそう、附田&佐伯先生(&ジャンプ編集部)はやはり策士ですねえ~。)
ヒロインらの3サイズにも一応言及させてもらうと、えりなと郁魅は予想通りといったところ。
ただ、恵と新戸のバストサイズがたった1cmしか違わないというのはかなり意外というか・・・。むしろ納得いかないというか!!
普段の描写から目測しても、どう見たって新戸と恵は3cm以上は差があると思うんですが。
新戸はレギュラーキャラ中で最もバランスの良いスタイルの女の子だと私は思っています。
なので新戸のこのバストサイズには疑問が拭えませんね。
そんな3サイズはともかくとして、生年月日は以前からずっと知りたいと思っていただけにこんな機会で明かされたのは驚きました。
三年半以上も連載が続いていながら、これまで生年月日が明かされたキャラクターはアルディーニ兄弟と四宮だけでしたからね~。
よっしゃ。これでようやく彼女らの星座がわかる!
ひいては性格占いが出来る!
で、早速調べてみたところ・・・
え~~~~~?
えりながこの星座~?
恵もその星座なの~?
星座&血液型診断の結果も二人の性格と全然違うという始末。(おまけに郁魅と新戸も全然当て嵌まってないし)
っていうか。
この星座&血液型の性格って、むしろ創真に当て嵌まるんですけど?
う~ん。
私個人のイメージとしては、えりなは冬生まれ(多分で山羊座)で、恵は秋生まれ(多分で天秤座)かと思っていたのですがねえ~~~。
う~~ん。
せめてえりながあと3日早く生まれて、これまた恵があと3日遅く生まれていれば星座的にまだ納得できたのですが・・・。
う~~~ん。
・・・(考)・・・。
・・・・・・・・・・(考)・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(考)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・☆
あ~、ひょっとしたらですが・・・。
附田先生は、えりなを
創真とは近くて遠い。
そして恵は
創真とは真逆で似ている。
ということを意図してこの設定にしたのかも。
少なくともえりなの誕生日については、えりなの“幼さ”を考えれば納得できました。
ということは。
創真の誕生日は四月上旬かもしれませんね。
でもって血液型は多分B型かな?