ふう~~~っ。
やっと感想記事がジャンプ本誌に追いついた・・・!
それにしても、私はこれまでずっと『食戟のソーマ』を一番の目的にジャンプを購入してきたのですが、今週号ばかりは違いました。
まず一番購入の動機となったのは、島袋先生による『ONE PIECE 20周年記念 尾田さんとの思い出漫画!』です。
私は特に熱烈なファンというわけではないのですが、この記念漫画はとにかく読んでて温かい気持ちになれたというのが大きかったですね。
裏話も面白かったのに加え、島袋先生の尾田先生への敬意と感謝や、二人の仲の良さが本当に伝わってきて、「戦友」の素晴らしさというものを教えられたような気持ちになれました。
でもって注釈の(しっとるわ)に大笑いさせて頂きましたありがとうございます。
そして二番目の購入動機になったのは『ゆらぎ荘』!
いやもう、ホント、かるら可愛いとしか。
もともと私にとって、かるらは京都編から好感度の高い子でした。
『ニセコイ』のマリーと同様に、相手を「好き」と想う気持ちに真っ直ぐな子は大好きなんですよ。
しかも私の目から見る分には、かるらは部下思いな上に、自分の行いをちゃんと顧みることが出来る素直で真面目な良い子でしたからね。
個人的にはこの前の人気投票でベスト5以内に入らなかったのが不思議でしょうがなかったくらいです。
そんな只でさえ可愛いと思っていたかるらなのに
ポニーテールかわいい。
営業スマイルめっちゃかわいい。
「・・・!」な表情かわいすぎ。
まさに可愛さの飽和状態。
しかもピュアっ子であることも判明し、もうほんとにどんだけ好感度を上げてくるんだっていう。
う~~~ん・・・幽奈も千紗希も良い子で好きですが・・・。
私個人としては、ヒロイン勢の中でかるらが一番好きですね~。
ただ可愛いだけでなく、かるらはとても感心できる子でもあるんですよ。
それは、自分を変えようと努力できるところ。
人は大抵社会に出ることで、これまでの自分の世界との変わり様が大きな障害になってしまうものですが、かるらはそれに至って素直に向き合っているんですよね。
ましてやかるらは学園長(兼、西方妖怪の長)の娘。
「お嬢様」である分プライドも高いはずなのに、これまでの自分のやり方を潔く改めようとしたという。
その素直さと健気さには、心から尊敬させられるものがありました。
本当にこの作品の登場人物は良い子達ばかり・・・!(><)
そんなかるらとコガラシのやり取りもこれまた格別だったわけですが、個人的ベストシーンは「あ・・・う・・・・・・・・・・?」のコマです。
コガラシとの身長差が良いんだな~~~これが♪
さて!
それでは『ソーマ』の感想へといきましょうか!
週刊少年ジャンプ2017年33号掲載
掲載順第3位
第223話 【フィールドを超えて】
創真の熱意に触れ、“約束”してくれた女木島先輩。
北海道のラーメン屋さん達も創真を見込んでくれ、女木島先輩を快く送り出してくれました。
ありがと。(^^)
そう思うと同時に、女木島先輩だけでなくラーメン屋さん達をも認めさせる創真の求心力には改めて脱帽。
人格者も一般民も惹き付ける、それが幸平創真という男!!
回想は終わり、それぞれの調理を進めていく各カードの料理人達。
ここで初めて気付きました。
美作と斉藤綜明って髪型似てるね(爆)。
注目は再び司VS久我の第1カードへ。
中華鍋での炒め作業に集中し、いまだにテーマ食材である緑茶(茶葉)を使っていない久我。
それに対し、司は4種類もの茶葉を使用!
予想が当たった・・・!!
・・・半分ほど(苦笑)。
[食卓の白騎士]の名の通り、緑茶という素材のポテンシャルを最大値まで引き出していく司。
種類に合った温度管理は当然のことながら、湯を沸かす道具にまでしっかりと気を配っているという完璧ぶり。
この点は新戸が解説していましたが、彼女もお茶には詳しいでしょうからね。
彼女の得意ジャンルは『薬膳』ということもありますが、秘書である新戸はいつもえりなにお茶を淹れていましたし、しかも趣味は「珍しいお茶の買い出し」ですし。
それにしても[食卓の白騎士]のイメージの司、わっるそうな顔だな~~~。
傅いてるのに。
「白騎士」なのに。
そういう風に見えるのは、陰影の付け方によるもの。
凄いな~佐伯先生って。
本当に凄いな~。
久我に話しかける司。
なんか云々言ってますが・・・。
その発言のほとんどが自分へのブーメランになってるんですけど?
キミも「素材最重視」という己のフィールドに閉じ籠ってません?
人の心をおまけのように考えてません?
なんでお題を活かすことは自分を抑えることだなんて言いきれるの?
そういうわけで。
久我の手へと渡される、黒い液体が入った謎の瓶。
その瓶を渡した人物は―――
きたーーー。
周到なる!
追跡者!!
美作昴ーーー!!!
月饗祭でも披露していた、美作のスキル【模倣】の延長線。
敵ではなく味方をトレースすることによって、美作は久我のサポートに回っていたのでした!
うん、でもその物真似はやめた方がいいと思うよ。(^^;A)
確かに面白いよ。
面白いんだけども。
真似された相手とそのファンはムカつくだろうから。(私もそうだったし)
そうして、ここからが本番とばかりに調理を加速させる久我。
取り出したのは黒酢とバルサミコ酢ですか。ふうむ・・・。
さて、美作が渡したあの黒い液体は一体何なのでしょう?
それと。
ラストの主将面のえりながウザく・・・いやいや、煩わしく・・・いえいえ、ちょい余計に思えたり。
ひょっとして、この描写をわざわざ入れたのは
この作戦を考えたのがえりなだったから・・・?
もし、そうならば。
・・・ごめん。
本当に、ごめん。
やっぱり親子だね。
上の言葉がどういう事か説明する前に、諸々の感想を先に。
これは意外でした。
久我だったなら、「俺一人で倒せる!!」と言い張ってもおかしくないのに。
しかもようやく訪れたリベンジのチャンスだというのに。
仲間の手を借りるなんて。
これはやっぱり、直前に創真との交流があったお陰でしょうね。(^^)
今の久我は「自分一人の勝利」ではなく「仲間達との勝利」をちゃんと見据えてくれているのでしょう。
そして遂に活躍の番がやってきた美作。
彼が実はサポート役としても高い実力者だったというのは、既に月饗祭編で描かれている通り。
それにしても、その場でお題が決まるという即興の勝負方式でありながら、久我が作ろうとしている料理を先読みし、望んでいる材料を準備しているとは・・・!
なんという推察力と柔軟性!!
連帯食戟に向けて創真達が得られた修業期間は確か一ケ月ほどだったと思いますが、その間に美作はかなりトレースを追及してくれていたみたいですね。
敵だけでなく味方までトレースを、それもたった一ケ月で把握するのはかなり大変な事だったと思います。
きっと凄く頑張ってくれたんだろうなあ・・・。(><。)
そんなわけで、このタイミングで連帯食戟の醍醐味「チームワーク」が用いられたこと。
そしてそのチームワークの組み合わせ。
それらに意表は突かされたものの、この展開に至るまでの“下準備”がきちんと設けられていた事もあって、素直に納得しながら読むことが出来ました。
でも。
・・・・・・・・・・っ。(>“<)
ごめんなさい。
こんなことを述べるのはとても心苦しいのですが・・・。
今回の久我と美作の連携は、以前司が創真を自分の“懐刀”に望んだこととほとんど同じなんですよね。
創真自身の料理は要らない。必要なのは自分の思い通りにサポートしてくれる人材。
あの時そう語っていた司。
そして今回の美作の働きは、まさにそれ。
サポートする相手をトレースすることで「相手そのもの」になり、それによることで相手の動きや思考を読み取り望み通りのサポートを行うという、「自分」を消し去っている行為が。
美作のその特殊スキルは本当に凄いし、素晴らしい才能です。
ですが。
悲しいかな、この闘い方はセントラル側の教育指針である「模倣」を肯定するやり方になってしまっています。
これがもっと他の相手との勝負だったなら、何の懸念も無く純粋に美作の能力の凄さを称賛し、久我との協力に燃えることが出来たことでしょう。
でも、この戦法はセントラル相手にだけは用いるべきではありませんでした。
これで仮に勝てたとしても、その勝利の意味は無くなってしまうと思います。
そして。
もしこの戦法の発案者がえりなだったならば。
もはや「洗脳」とは関係なく、えりなと薊はやはり似たもの親子と言えましょう。
どうやら「美作はセントラルの教育指針を体現する存在」という私の考えは、残念ながら「セントラルの肯定」の方へと繋がってしまったようです。
ですが、結論を出すのはまだ早計というもの。
美作がこの勝負に参戦してくれた意義については、斉藤綜明との闘いも踏まえたうえで述べたいと思います。