週刊少年ジャンプ2017年20号掲載
掲載順第7位
第211話 【絶対的裁定者】
時は少し戻って、創真が鉄鍋を取り出したあたりから今回はスタート。
創真が蕎麦を焼き始めたことに慌てる仲間達に、「ダメなの?」と尋ねるアリス。
って、キミ縁日に行ったことあるのかい?
生粋のお嬢様であるキミが。
ここで挟まれる扉絵。
ワインをテイスティングしている四宮。お久し振りです。
外伝でも語られている通り、四宮ってワインにかなりこだわりを持ってますよね。
・・・ワインかあ・・・。
そういえば薊もワイン好きですよねえ・・・。
この共通点がいずれ今後の伏線になってきたりするのでしょうか・・・?
かくして、審査員が紹介されることに。
ああ、第207話ラストに登場していたあの人物達ですか。
・・・。
明らかにミ●ュランですね。
で、「教典」に『ゆきひら』が載っていない事を知ると・・・。
おい。💢
ダメだ。
クソモブ共(←もはや遠慮なし)を黙らせようが、全然敬意を持てません。
取り敢えず審査の公正さにおいては信用出来そうですが・・・。
私は彼らに好感を抱けないかも。
かくして創真と寧々先輩、両者とも料理が完成。
寧々先輩の品から先に披露されましたが、冷蕎麦のかき揚げ添えとは、なんとも王道できましたね。
それだけ自信があるという事でしょうけども。
そういえば、叡山や久我やえりなと、十傑の出す料理はそのほとんどがオーソドックスな料理ばかりですよね~。
だからこそより一層、創真の料理の斬新さが際立つわけですが。
さあ、いよいよ次回は実食です。
さて、今回登場してきたミシュ●ンもどきである『WGO』。
「世界」規模の審査員になるだろうとは既に察していましたが・・・。
なんか、偏ってますよね。
「教典」に載っていない。
ただそれだけで見下し、失礼な発言をするとは・・・。
今回を読んで、ちょっと確信しました。
こりゃあ、創真はこの先「世界」を敵に回しますね。
“敵に回す”はちょっと語弊があるかな?
“相対する”、と言った方がいいでしょうか。
「教典」に載っていない店は哀れな店。
「教典」に載ることは料理店の最高の栄誉。
「教典」こそが絶対。
そんな本一つによって全ての店の価値基準を決めている輩は、遅かれ早かれいずれ創真とぶつかると思うんです。
もともとこの漫画は「料理人と審査員との勝負」という側面もありますし。
そもそも創真は、始めから「絶対」「完璧」「至高」といった固定観念に相対する姿勢を取ってきた子ですからね。
始業式の時に「てっぺん獲る」と宣言した時も
えりなに「美味い」と言わせてやると告げた時も
カメラの前で遠月十傑に宣戦布告した時も―――
いつだってそうでした。
たった一つの価値観で俺の店の価値を決めつけんなって感じで。
しかもWGOが神の信仰者といった風情なだけに、尚更そう思ったり。
なにせ彼らを「聖」とするならば、創真は「魔」。
神様相手だろうが王様相手だろうが一切関係無しのモンスターですから♪