いつ 誰に 告げるか

池江選手が病気を公表したことで
日本中の沢山の人が
白血病や骨髄移植、献血などに関心を持ち、
彼女を応援している。

病気になったことは不幸なことではあるが
病名を公表することで骨髄ドナーの登録者が増えるなど、
彼女の病気の寛解に向けてプラスになることも多いと思われる。

彼女の場合は
オリンピック他、世界での活躍が期待されているさなかであるから、
病気を公表することは必然的であったろうと思う。

しかし、
一般人の私たちは・・・・・

他の方のブログを拝見すると、
「主人と子供以外は誰も知らない」　とか
「主人の病気をその親が隠そうとして親せきが集まる場に呼ばれない」　とか・・・・・
移る病気ではないのに、隠そうとする人たちがいる。
あまり知られていないレアな病気だから？

私の場合、

たぶん母よりも先に逝くであろうことを母に知られないために
できるだけ病名は公表しないできた。

その母が私よりも先に逝った。
私のＭＤＳが発覚して約半年後、
母も末期がんであることがわかり、
先日亡くなった。

肉親と別れるのは悲しいことではあるけれど、

一方で
私の病気を知ることなく、
私よりも先に逝ったことに
僅かな安堵もある。

さて、
母が亡くなった今、
私がＭＤＳであること、あまり長くは生きられそうにないことは、
もう誰の耳に入ってもよい。

いや、大切な人たちや親しい人たちには
知ってもらったうえで、
いろいろ話したり、お願いしたり・・・・・
今までの御礼も言いたいし。

でも、自分からは言い出しにくいよね。
聞いた相手は会話に気を使うよね。

治療法がない、長生きできないとか言いながら、
見た目は全く元気だから
戸惑うよね、たぶん。

検査が痛かったあ～　とか
同級生がどうしてる　とか
あのカフェは居心地いいよ　とか

さりげない普通の会話ができる人だけピックアップ！　は無理だし、

いつ　誰と誰に、何を伝えるべきか・・・・・。


大まかな余命宣告を受けていることを隠して
何事も無いように適当な会話で済ませるのは、
嘘を言っているようで後ろめたい。

みーんなに話して　早くすっきりしたいよ～