*イタリア首相が辞意 マッタレッラ大統領は新たな連立模索か
2019.8.21
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パリ=三井美奈】イタリアのコンテ首相は20日、上院で辞意を表明した。サルビーニ副首相兼内相が総選挙の実施を求めて、9日にコンテ政権に対する不信任案を提出したのが契機になった。マッタレッラ大統領は今後、新たな連立交渉を求めるか、総選挙実施かを決める。
コンテ氏は上院の演説で、「サルビーニ氏は自分と党の利益を優先した」と非難した。20日、大統領に辞表を提出する方針。
サルビーニ氏は強硬な移民対策で人気を広げ、同氏が率いる右派「同盟」の支持率は37%。総選挙で、同盟を中心とする右派政権の樹立を目指している。
昨年6月に発足したポピュリズム(大衆迎合主義)政権は、同盟と左派系「五つ星運動」の連立。両党は対中外交や財政問題をめぐり、対立してきた。コンテ氏は政党に属さないが、五つ星に近い。
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EU初の反グローバルエリート(エスタブリッシュメント)派・による政権が誕生したイタリア。
連立していた右派と呼ばれているサルビーニさんが保身に走り、この政権の目玉である初期段階のベーシックインカムを導入するための予算編成前でちゃぶ台をひっくり返したようです(笑)やっちゃいましたね。
馬脚現したね。。最初からベーシックインカムを導入する気などなかったのかな?
やっぱり、この予算編成するためにはもっと政権を浄化しないと成立しないんですね。移民の問題も大きいですし。
疲弊している既存の金融システムや世界経済システムの中で、ベーシックインカムの予算を組むのは至難の業。何とかしてベーシックインカムを国民のために導入したい反グローバルエリート派政権。
紳士で上品なコンテ首相はいつも民衆側。首相を辞めてしまうのは残念です。しかしコンテ首相、1年2ヶ月も政権維持してきたのは立派でした。イタリア政権はいつも短命ですので。
さて、仕切り直してイタリアはどうなる?マッタレラ大統領が議会解散の権限を持っています。ベーシックインカム導入を含む来年度予算編成が上手くいくといいですね。組閣ができなければ暫定政権を樹立するかもしれません。
世界経済に大きな変化が起これば、イタリアはデフォルトの可能性もあります。新しい政権ではEU離脱の可能性も。
引き続きイタリアの情勢も注視して参ります。
あるがままで