30周年の節目の年に、なにしとんねん・・・・
ピエール瀧、コカイン使用で逮捕。
このニュースは深夜にまぁまぁのリアルタイムで入ってきて、「まさか!!」の出来事に、やはり動揺を禁じ得なかった。
正直先日のProdigyのフロントマン、キース・フリントの突然の訃報よりも衝撃だった。
だってピエール瀧といえば、もう音楽ファンだけのものではなく(大規模なツアーやフェスも控えてたのに・・・)、今じゃドラマや映画にひっぱりダコの大物俳優としても広く世間に知られる存在となっており、今年のNHK大河ドラマ『いだてん』にも、なかなかの重要役として出演してる真っ最中だった。
その業界における混乱と経済的ダメージのことを考えると、どエライことになったなぁと。
で、ソニーの対応も迅速かつ冷酷。
当然、電気グルーヴの音源の出荷停止・在庫回収・配信停止を受けて、全国から猛反対運動が展開している。
今回のソニーの措置に対して、坂本龍一氏までもが「なんのための自粛ですか?」「聴きたくない人は聴かなければいいだけ。音楽に罪はない」と、苦言を呈す動きをとっており、日本音楽界における電グルの重要さがわかろうというものだ。
まぁ過去に数々のミュージシャンや役者の覚醒剤使用発覚により、その人物が携わった諸作品が販売停止、回収される騒ぎは今までに何度も見てきた。
でもファン以外の人はだいたい「自分には関係ないから別にどうでもいいや」っていうスタンスだったと思う。
私自身電気グルーヴの作品はけっこう所持してる方だと思うが、実はそれほど熱心なファンというわけではない。
新作出たら毎回チェックしてるわけでもないし、電グルのライブを見たのは今まで3回程度。
今年の30周年ツアーにも行く予定はなかったし(たしか先週の日曜の大阪公演が最後となったんだっけ?)
ピエール瀧個人にしても、最近のライブを間近で見て(2017年のPerfume FES!!の時)それほど存在意義は感じられなかったし、ドラマ、映画に関しては基本あまり興味がないので、たまにドラマ見てて瀧の姿を見たら「あ、出てはんな」くらいのもんだった。
なので、今回のソニーの措置に対して個人的には行動を起こす気にはなれないし、賛同もしない。
ファンの人はだいたい音源持ってるだろうし、瀧の早期復帰を祈るしかないかと。
まぁまだ電気グルーヴの音楽に触れられてない方とか、聴きたい!って方はレンタル屋いったらたぶん音源手に入ると思う。
ただ、ネットで無料動画がなんぼでも見られるこの時代に、電気グルーヴの映像作品が見られないのはなんとももったいない話だと思う。
すでにYOU TUBEにたくさんあった電グルのPVはことごとく削除されたようだ。
そこで私が数ある電気グルーヴ作品の中で、中古屋かなんかで良心的な値段の内に見つけたらすかさずゲットしていただきたいのが、電グルのPV集『ゴールデン・クリップス~Stocktaking~』である。
本作は、たしか電グル結成20周年のときにリリースされたもので、1990年から2009年にかけての28曲にも渡る電グルの珠玉のPV映像が詰めに詰め込まれているテンコ盛りDVD。
にわかの私から言わしてもらうと、電グルのあのつかみどころのない狂った魅力が一番よく表れているのは、実はPVなんではないかと。
音を切り貼りサンプリングしてなんぼの世界で躍動している電気グルーヴだからこその、そういう音楽の特性を活かした編集遊びのおふざけ感満開の、実にセンスのいいクリエイティヴな映像世界が展開している。
まぁこれは、電気グルーヴの20年間の歴史を辿る意味としてもよくデキた作品だと思う。時代も感じられるし。
今回の悲しいニュースを受けて暗い気持ちになっている人も、これ見たらきっと気分が晴れるんじゃないかと。
ということで、動画は貼り付けることはできないが、その中からいくつか抜粋して紹介していこうかと思う。
「WE ARE」
高校の時、このPVで初めて電グルを見て衝撃を受けたのを今でも覚えている。
「テクノか~、趣味やないけどこいつらなんかおもろいな」と。
バブル末期の90年。破廉恥でアホっぽいその時代の空気を逆手にとったアホっぽさがいい。
「誰だ!」
ハンディカムで撮ったアホなライブシーンやプライベート映像を編集しただけのチープな作りも電グルPVの手法のひとつ。
ドリルキングでの活動も伴って、一番電気らしいケミストリーが生まれてた時代ではないだろうか。
「FLASHBACK DISCO」
これは金かかってそうなサイケデリックなPV。「シャングリラ」で儲かった後やからな。
気つけばめっちゃスタイリッシュな音楽になってた電グル。このあたりから音源を買いあさるようになる。
「VOLCANO DRUMBEATS」
これも編集遊びがハンパない。すっかり定着した電グルキャラに「アボジー!」
「Mr. Empty」
電グルはアニメーションPVもけっこうあるが、どれもこれも秀逸作ぞろい。
昭和感に満ち溢れたネタが満載で、それでいてすごくアートフルでもある。
「Cafe de 鬼(顔と科学)」
アニメの終わりの歌風PV。
ダフト・パンクの「One More Time」の百万倍センスを感じる。
「少年ヤング」
セーラー服にスケバン。とにかく80年代アイドルのカッコした女の子がいっぱいのノスタルジックなPV。
これ、ファンに扮装させてるんやろか?
「モノノケダンス」
世界初?紙人形劇PV。天久聖一はやっぱ天才。
このPVは確かSSTVで「BEST VIDEO OF THE YEAR」に輝いた。
ひとつひとつの妖怪の人形を見てるだけでも楽しい。オチがサイコー。
「Fake It!」
CG動画のいきすぎた例。はっきりいって狂ってる。
瀧というより、この映像つくったやつの方がヤクやっているとしか思えない。
「電気グルーヴ20周年のうた」
不二子不二雄風コミックスPV。
アルミ伯爵画の『前髪タラちゃん』のマンガ本、欲しい。
「Upside Down」
二十歳前後くらいの素人っぽいねーちゃんたちが自室(あるいはホテル?)にて我流ダンスをいっぱい踊りたくってるだけという、シンプルかつクラブっぽいオシャレさが出たPV。
男性はけっこう目の保養になるかと。これって募集映像もん?
このPV集を見てると、電グルの音楽ってほんと懐が深くて、持ってないカッコいい音源もあったりして、自分まだまだ追求できてないなぁと。
これらの傑作動画を本ログでお届けできないのがほんと残念でならない。
ネット上で映像くらいは残しといてあげてもいいのに・・・
どっかのしょーもないユーチューバーのバカ映像よりはよっぽど健全だと思うんだけどね。
なお、瀧の一切関わってないこのCM映像は「続ける方向で協議中」とのこと。
よかった・・・・
(まぁそれゆうたら電グルの曲でもいっぱいあると思うんやけどね)
今日の1曲:『力医師』/ 鳥゛留噛男
ピエール瀧、コカイン使用で逮捕。
このニュースは深夜にまぁまぁのリアルタイムで入ってきて、「まさか!!」の出来事に、やはり動揺を禁じ得なかった。
正直先日のProdigyのフロントマン、キース・フリントの突然の訃報よりも衝撃だった。
だってピエール瀧といえば、もう音楽ファンだけのものではなく(大規模なツアーやフェスも控えてたのに・・・)、今じゃドラマや映画にひっぱりダコの大物俳優としても広く世間に知られる存在となっており、今年のNHK大河ドラマ『いだてん』にも、なかなかの重要役として出演してる真っ最中だった。
その業界における混乱と経済的ダメージのことを考えると、どエライことになったなぁと。
で、ソニーの対応も迅速かつ冷酷。
当然、電気グルーヴの音源の出荷停止・在庫回収・配信停止を受けて、全国から猛反対運動が展開している。
今回のソニーの措置に対して、坂本龍一氏までもが「なんのための自粛ですか?」「聴きたくない人は聴かなければいいだけ。音楽に罪はない」と、苦言を呈す動きをとっており、日本音楽界における電グルの重要さがわかろうというものだ。
まぁ過去に数々のミュージシャンや役者の覚醒剤使用発覚により、その人物が携わった諸作品が販売停止、回収される騒ぎは今までに何度も見てきた。
でもファン以外の人はだいたい「自分には関係ないから別にどうでもいいや」っていうスタンスだったと思う。
私自身電気グルーヴの作品はけっこう所持してる方だと思うが、実はそれほど熱心なファンというわけではない。
新作出たら毎回チェックしてるわけでもないし、電グルのライブを見たのは今まで3回程度。
今年の30周年ツアーにも行く予定はなかったし(たしか先週の日曜の大阪公演が最後となったんだっけ?)
ピエール瀧個人にしても、最近のライブを間近で見て(2017年のPerfume FES!!の時)それほど存在意義は感じられなかったし、ドラマ、映画に関しては基本あまり興味がないので、たまにドラマ見てて瀧の姿を見たら「あ、出てはんな」くらいのもんだった。
なので、今回のソニーの措置に対して個人的には行動を起こす気にはなれないし、賛同もしない。
ファンの人はだいたい音源持ってるだろうし、瀧の早期復帰を祈るしかないかと。
まぁまだ電気グルーヴの音楽に触れられてない方とか、聴きたい!って方はレンタル屋いったらたぶん音源手に入ると思う。
ただ、ネットで無料動画がなんぼでも見られるこの時代に、電気グルーヴの映像作品が見られないのはなんとももったいない話だと思う。
すでにYOU TUBEにたくさんあった電グルのPVはことごとく削除されたようだ。
そこで私が数ある電気グルーヴ作品の中で、中古屋かなんかで良心的な値段の内に見つけたらすかさずゲットしていただきたいのが、電グルのPV集『ゴールデン・クリップス~Stocktaking~』である。
本作は、たしか電グル結成20周年のときにリリースされたもので、1990年から2009年にかけての28曲にも渡る電グルの珠玉のPV映像が詰めに詰め込まれているテンコ盛りDVD。
にわかの私から言わしてもらうと、電グルのあのつかみどころのない狂った魅力が一番よく表れているのは、実はPVなんではないかと。
音を切り貼りサンプリングしてなんぼの世界で躍動している電気グルーヴだからこその、そういう音楽の特性を活かした編集遊びのおふざけ感満開の、実にセンスのいいクリエイティヴな映像世界が展開している。
まぁこれは、電気グルーヴの20年間の歴史を辿る意味としてもよくデキた作品だと思う。時代も感じられるし。
今回の悲しいニュースを受けて暗い気持ちになっている人も、これ見たらきっと気分が晴れるんじゃないかと。
ということで、動画は貼り付けることはできないが、その中からいくつか抜粋して紹介していこうかと思う。
「WE ARE」
高校の時、このPVで初めて電グルを見て衝撃を受けたのを今でも覚えている。
「テクノか~、趣味やないけどこいつらなんかおもろいな」と。
バブル末期の90年。破廉恥でアホっぽいその時代の空気を逆手にとったアホっぽさがいい。
「誰だ!」
ハンディカムで撮ったアホなライブシーンやプライベート映像を編集しただけのチープな作りも電グルPVの手法のひとつ。
ドリルキングでの活動も伴って、一番電気らしいケミストリーが生まれてた時代ではないだろうか。
「FLASHBACK DISCO」
これは金かかってそうなサイケデリックなPV。「シャングリラ」で儲かった後やからな。
気つけばめっちゃスタイリッシュな音楽になってた電グル。このあたりから音源を買いあさるようになる。
「VOLCANO DRUMBEATS」
これも編集遊びがハンパない。すっかり定着した電グルキャラに「アボジー!」
「Mr. Empty」
電グルはアニメーションPVもけっこうあるが、どれもこれも秀逸作ぞろい。
昭和感に満ち溢れたネタが満載で、それでいてすごくアートフルでもある。
「Cafe de 鬼(顔と科学)」
アニメの終わりの歌風PV。
ダフト・パンクの「One More Time」の百万倍センスを感じる。
「少年ヤング」
セーラー服にスケバン。とにかく80年代アイドルのカッコした女の子がいっぱいのノスタルジックなPV。
これ、ファンに扮装させてるんやろか?
「モノノケダンス」
世界初?紙人形劇PV。天久聖一はやっぱ天才。
このPVは確かSSTVで「BEST VIDEO OF THE YEAR」に輝いた。
ひとつひとつの妖怪の人形を見てるだけでも楽しい。オチがサイコー。
「Fake It!」
CG動画のいきすぎた例。はっきりいって狂ってる。
瀧というより、この映像つくったやつの方がヤクやっているとしか思えない。
「電気グルーヴ20周年のうた」
不二子不二雄風コミックスPV。
アルミ伯爵画の『前髪タラちゃん』のマンガ本、欲しい。
「Upside Down」
二十歳前後くらいの素人っぽいねーちゃんたちが自室(あるいはホテル?)にて我流ダンスをいっぱい踊りたくってるだけという、シンプルかつクラブっぽいオシャレさが出たPV。
男性はけっこう目の保養になるかと。これって募集映像もん?
このPV集を見てると、電グルの音楽ってほんと懐が深くて、持ってないカッコいい音源もあったりして、自分まだまだ追求できてないなぁと。
これらの傑作動画を本ログでお届けできないのがほんと残念でならない。
ネット上で映像くらいは残しといてあげてもいいのに・・・
どっかのしょーもないユーチューバーのバカ映像よりはよっぽど健全だと思うんだけどね。
なお、瀧の一切関わってないこのCM映像は「続ける方向で協議中」とのこと。
よかった・・・・
(まぁそれゆうたら電グルの曲でもいっぱいあると思うんやけどね)
今日の1曲:『力医師』/ 鳥゛留噛男
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