HARKは、色々な音が聞こえる環境で音を「聞き分けて」処理のためのOSS.
Jetson nano は、CPUがARM64でOSがUbuntu 18.04LTSなのでHARKのサポート環境だけれどバイナリのパッケージはない。つまりソースからビルドする必要がある。
手順は、基本的にはこのページhttps://www.hark.jp/install/linux/ に記載されているが、足りない情報があるので、記録しておく。
なお、Kaldidecoder-harkのインストールは含まない
Step.0 事前準備
〇 前記WebページのInstallationの手順を Setup the GPG key. まで行う。
〇 /etc/apt/sources.list を編集し、コメントアウトされている deb-src http://*** を戻して、ビルドに必要なものを取得できるようにする。
〇 curlをインストール
sudo apt-get install curl
〇 Webページの記載に従いnode.jsをインストール
〇 aptの情報を更新
sudo apt update
Step.1 作業ディレクトリの作成と必要なライブラリの取得
〇 「Step1 : Preparation before the compilation.」に記載の手順を実行
〇 cmakeをインストール
sudo apt install cmake
Step.2 hark-baseのビルド
〇 「Step2 : hark-base installation instruction」に書かれたとおり
Step.3 hark-mwのビルド
〇 「Step3 : harkmw installation instruction」に書かれたとおり
Step.4 libhark-netapiのビルド
〇 /usr/include/sys に io.h という名前の空のファイルを作る。
〇 「Step4 : libhark-netapi installation instruction」に書かれたとおりに実行
Step. 5 libharkio3のビルド
〇 「Step5 : libharkio3 installation instruction」に書かれたとおり
Step. 6 hark-coreのビルド
「Step6 : hark-core installation instruction」に書かれているとおり、openBLASの不具合回避のため、いったんlibopenblas-devをpurgeする必要がある。
cd hark-core-*.*.*
mkdir build
cd build
sudo apt-get purge libopenblas-dev
cmake -DENABLE_RASP24=OFF -DENABLE_WS=OFF ..
make
sudo make install
sudo apt-get install libopenblas-dev
Step.7 harktool5のインストール
「Step7 : harktool5 installation instruction」の手順には、タイポがあるが、そこ以外は記載のとおり。 cd harktool5/ は、 cd harktool5-*.*.* のタイポ。
Step. 8 Hark-designerのインストール
sudo apt install npm
sudo apt-get -y install graphviz
apt source hark-designer
cd hark-designer-*
npm install
hark-designerを使うには、このディレクトリで以下のようにしてサーバを起動し、Webブラウザで localhost:3000 を開く。
node app.js