周期パターンに対して窓幅を2倍にとることで周期パターンを定常状態として捕らえると共に周期みだれを変化度として検知する実験をした。窓幅を大きくすれば周期パターンの変化検知ができるといえるだろうか。
例えば心拍数、平常状態であっても決して一定ではなく徐々に変化するものである。周期パターンの周期変化に対してはどう振舞うか実験してみる。
まずは、周期60が途中から周期70にしたケースを実験してみる。このように、周期が伸びた時点で変化度が上昇したのち、そのままずっと高い値をキープしている。望んでいるのは、周期が伸びた時点では変化度が上がっても、それから先は周期70を定常状態として認識して変化度が下がって欲しいところである。
それでは、周期60を周期63にした場合はどうであろうか。この場合、周期が伸びたタイミングで変化度の立ち上がりがあったのち、変化度は下がっている。とはいえ、それなりの値をとっている。
「周期パターンの変化検知-その3」の図に示されたように、周期と窓幅の関係はかなりクリティカルである。窓幅を適当に大きくとっておけば、周期パターンを認識してその変化を検知してくれる、とはいかないことが示された。