いわずと知れたゴルフ界の王者、タイガー ウッズ。PGAツアーではサム スニードに並ぶ歴代1位タイの82勝、メジャー競技ではジャック ニクラウスに次ぐ通算15勝を誇っており、世界中のゴルフファンで、彼の名を知らぬ者はいないだろう。米国人である父とタイ人である母親の間に生を受けたこともあって、タイでもタイガーの人気は頗る高い。
そのタイガーが、初めてタイの地で戦い、優勝したのが、1997年2月にタイカントリークラブで開催されたアジアンホンダクラシック。20アンダーのスコアで、2位を10打ぶっちぎっての圧勝でした。直後の4月にはオーガスタナショナルでマスターズ初制覇を遂げています。舞台となったタイカントリークラブは、ペニンシュラホテルグループが経営に参画して、前年の1996年にホスピタリティに溢れた超高級コースとして生まれ変わったばかり。タイガーの優勝を機にコース人気は沸騰し、タイの富裕層や法人がこぞって会員権を求め、日本企業の定番の接待先にもなりました。私が初めてプレーしたのは2004年で、レセプションにロッカールーム、レストランとすべてに豪華で、場違いなところに来てしまったと思ったものです。もちろんコースも素晴らしく、高速グリーン、きれいなフェアウェイ、至れり尽くせりのキャディさん等々、日本も含め、それまでにプレーしたゴルフ場の中ではダントツのNo.1。同伴してくれた方が、タイで3本の指に入るコース(他はアルパインとブルーキャニオン)ですよと胸を張っていました。
今では、ペニンシュラが経営から手を引き、新鋭コースの登場もあって、5本の指からは外れてしまいましたが、タイガーファンなら一度はプレーしてもらいたいなと思います。見どころは二つ。一つは試合でタイガーが使用した1番ロッカー。ネームプレート付きで、ロッカーの前に立つと気分が高揚します。もう一つはワンオン記念プレート。現在のホームページでは353ヤードとなっている10番ミドルホールで、青マークのあるティーグラウンド後部からドライバーを振って、見事ワンオンを果たしたと記載されています。表題に”PROBLEMS WITH CLUB SELECTION?”と彫られているのが茶目っ気を感じますね。あ、その後、3パットしてパーだったというのは内緒の話です。
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