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21日の全日空便で再びバンコクに戻って来た。羽田空港では、旧称が国際線ターミナルだった第三ターミナルではなく、全日空の国内線ターミナルだった第二ターミナルからの出発であり、国際線=第三ターミナルと刷り込まれていた私は、同社から注意喚起メールを貰わなければ、第三ターミナルで絶叫していたところであった。
もとより第二ターミナルには、国際線が細々と就航していたらしいのだが、コロナウィルスのパンデミックにより中止となり、一昨年の7月に5便の運航を以って再開されたようである。爾来着々と便数を増やし、今回私が利用したNH847便も、いつの間にか第二ターミナルに移っていた、という訳だ。なるほど、施設は最近できたばかりのように明るく、ピカピカであり、チェックインカウンターにも余裕が感じられる。出国審査を抜けた後にあるANAラウンジにいたっては、収容能力がとても大きく、これまでの芋を洗うような混雑が見事に解消されていた。今はまだアジア線と欧州線が中心だが、近いうちに全日空国際線の主力ターミナルになるのは間違いなさそうだ。
惜しむらくは、ターミナルビルの端にあること。特にJR蒲田駅からのシャトルバスとの相性が悪く、停留所でバスを降りてから、ゴルフバッグを担ぎ、スーツケースを引っ張って、「Terminal 2 International」の表示を頼りに延々と前方に歩くことになった。その距離は優にミドルホール一つ分あったように思う。国際線の矢印がある入口に辿り着いた私は、そのまま建物の中に入り、視野に入った一番近いチェックインカウンターに向かった。少しの安堵と共に重い荷物を下ろして、パスポートを渡し、「バンコクまで」と伝えると、その若い女性の係員は、お疲れ気味の年寄りを労わるような優しい笑顔でこう言った。
「お客さま、国際線の出発は3階でございます。」と。嗚呼、事もあろうに、私は国内線のカウンターに駆け込んでいたのであった。
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