ナビィのコトノハ

痴呆症

先月の入会の嵐はようやく終わって
恐れていた退会者がぼちぼち出てきた。
まぁあれだけ劇的に人数増えるとリバウンドで減るだろうと
予想はしてたので、驚きはしなかったけど。
一人気になってたおばあさんが退会した。
いくら噛み砕いて説明しても、何十回も同じ事を説明しても
1分前に説明した事をもう忘れていて
理解力がひどく乏しくて、教える側としても少し悲しいくらいだった。
授業中も他の生徒さんの迷惑顧みず大声で質問したり
亡くなっただんな様が恋しいと泣き出したり
それだけではなく、時間には無頓着、曜日も守らない。
うちは固定クラス制なので、毎週同じ曜日の同じ時間に来るはずなのに
そのおばあさんは、曜日の感覚もないようで急に来てこちらも困っていた。
でも私が目指す教室は高齢者対象のアットホームな教室だから、
そんなことではめげるワケにはいかなかった。

だからそのおばあさんが辞めるとフロントから聞いた時は正直ホッとした。
けれど対応したフロントの方が言うには
「軽い痴呆症ですね。いくらお月謝の説明しても理解していただけなくて」と
困ってらっしゃった。
痴呆症―――?!
考えてもみなかった言葉にショックを受ける
そうか、いやそうだったのかも知れないと気づく。
インストにその話をすると
「私は最初から気づいてましたよ。
だって夏なのにニットのスカートにセーター着てるから」
ってサラリと言う。
インストは私より若いのに冷静で観察力があり、尊敬する。

オジイチャンオバアチャン大好きだから教室は楽しいし
大丈夫だ、きっと上手く行く~と信じ込んでいて
「痴呆症」なんて頭にもなかった自分がバカだと凹む。
あのおばあちゃんのために私はもっと何か出来なかったのかなぁと
今も胸がちくちく痛む。
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