いよいよBeyond篇は千秋楽を迎えた。Beyond社でのSPIDER-MAN二人が大暴れが楽しめるASM 92BEYと894(93)号をレビュー。
92BEY号の筋書をMacKay、Ziglar、Wells、画をZagaria、Oliveira、Galan、Bagleyが、894号の筋書Zeb Wellsを、画Patrick Gleason、Sara Pichelli、Mark Bagleyがそれぞれ担当。
添付画像は、ASM 894号のPatrick Gleasonが描いた表紙。カッチョ良い。こういうデザインものを描かせたら天下一品だ。中身の画も安定していてGleason担当ページは非常に綺麗だった。その後のPichelli、Bagleyt担当ページも良くて894号は当たり号。
粗筋。92BEY号はスタテン島Beyond社の怪物軍団製造工場の最後篇。二重スパイMistyとColleen、Morbiusに加えMonicaが登場。そして894号はニューヨークのBeyond社本部壊滅篇。
好きなシーンや台詞等。Monicaが見つけたMachine Manの台詞とそれに対するMonicaの返答。”My big beautiful robot brain predicts that our chances of getting out before this facility collapses on us are minimal.” “Who’s we, Machine Man?” Monicaの冗談がブラックで良いな。恰も自分一人が助かるかのように聞こえる。
本編とは全然関係ないが、Beyond社の従業員Dougが解雇される寸前で昇進することが出来た件は面白い。
エピローグのQueen GoblinのNormanに関する台詞も良いか。 “He thinks he’s free of the Goblin. But I’m going to show him he can’t just pass off his sins.” そもそも彼女は精神科医Kafka。Normanを元の極悪な彼に戻すことぐらいお手の物だろう。期待できる。
定価$4.99では買っていないが、ちょっと高い。
続いて894号。上司への報告の後に殺されることを予期したMaxine Dangerがちゃっかり逃げおおせるのは笑った。しかしその彼女は腹心の部下を殺そうとするのはいただけない。(理由は証拠隠滅ってことか。)
もう一つ、地下のフロアが破壊されたことで高層ビルがちょっと低くなったシーンの描き方も好き。
冒頭のPeterとBenのシーンはちょっと混乱した。中途半端な過去の記憶が彼を足止めしたってことか。
Maxineが残した機械を使わせようとするBenに対するPeterの台詞とBenの応え。”You can’t ask me to just put that on.” “中略 I’m not asking.” 絶望的なBenの気持ちがわかるね。
PeterがBenのパスワードを知っていたシーンも良かった。しかし、それに加え伏線を置くなり、謎解きシーンが欲しかった。
Janineが今回は活躍していたな。敵を子供化する銃を撃ちまくった彼女のシーンは良し。ドラえもんみたいな設定だね。
大団円のPeterとMary Jane (“MJ”)の仲良しシーンが非常に好きだったのに、最後は何なんだ。やはりQuesadaのいるMarvelではPeterとMJをくっつけるわけにはいかないのか。もうそんなルールやめて欲しい。