ファンの評価は高くはないが、個人的に評価が非常に高いSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)の5号、6号についてレビュー。
筋書きをChip Zdarsky、5号の画をAdam Kubert、6号の画をMichael Walshが担当。インクはこの間来日したIan Herring。Kubertの画は全体的にしっかりしていて、安心して読める。添付画像はSpec 5号の表紙。明らかにASM 33号で思い機械を持ち上げた名シーンへのHomage。映画Homecomingでもこのシーンは使われたね。Kubertの作品。Kubertの人物描写は丁寧で好感が持てる。J Jonah Jameson (“JJJ”)が良いな。
さて粗筋。Tinkererは彼の兄だか弟のMasonの研究所をVultureに襲わせた。VultureはMasonを攫うが、SPIDER-MAN(=Peter Parker)とPeterの妹Theresaの活躍で救うことができた。一方SHIELDの一部門The Gray Blade (“GB”)の秘密を奪い逃走中のTheresaを追うGBは、Peterを次のターゲットに選んだ。6号はFill-inかな。元新聞社社長JJJがSPIDER-MANとインタビューする。
いつものように気に入ったシーン、台詞等を紹介。JJJがTheresaの情報を掴むためPeterにSPIDER-MANのインタビューを申し込むシーン。SPIDER-MANをMasked Menaceと言おうとして、Masked Manと言い直すのにはニヤッとした。言いたい放題のJJJの我慢が感じられる。
前後するが、BettyもJJJと組んで情報を探っている。情報源がFlashなのは運命のなせる業か。
Theresaに出歩かないよう諭すため、兄貴風を吹かすPeterは可愛いね。
May伯母さんからの着メロがOh Pretty Womanなのは良し。てっきり最近出会ったなんとかLondonかと思った。もしくはMOCKINGBIRD。
続いてSpec 6号でのインタビュー。JJJのSPIDER-MANに対する条件が面白いな1時間インタビューに付き合ったら、1年間SPIDER-MANの記事を書かない。
GB手に入れたスーパーヒーローの秘密の情報源がどこかという質問に対するSPIDER-MANの答えが楽しい。曰くOfficial Handbook。1980年代かな。Marvelから図鑑みたいのが出ていてその題名がこのOfficial Handbook。懐かしい。
インタビューの間に何度か席を立とうとするSPIDER-MANに対するJJJの台詞がおもしろいな。ちょっと長いんだけど、”You’ll have proved everything I’ve said about you to be right. You’re an untrustworthy menace.” 1時間インタビューを受けるという約束も守れないことへの非難だね。
JJJがマスクを被っているSPIDER-MANを臆病者と罵るコマがあり、その理由がマスクを被った犯罪者にデート中に襲われたことが原因のようだ。
最後にJJJにSPIDER-MANはマスクを脱いで正体を明かす。標題の通りやめてほしい。ヒーローは正体を知られたら駄目。JJJは話の中で、警察官はマスクを被っていないという例を挙げている。そういう問題じゃない。何人が正体を知っているんだ。正体がばれるかどうかのドキドキ感が台無し。
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