御用達から今月のアメコミが来た直後にRenew Your Vows (“RYV”)3号、4号読み終えたので、レビュー。The Amazing SPIDER-MAN (“ASM”)20.1号も一緒に来たのだが、後回し。
これまでのRYVと同じく、筋書きDan Slott、画をAdam Kubertが担当。添付画像はKubertが描いた4号の表紙を採用。
いつも通り粗筋。Regentなる悪人は、彼がこれまで唐オてきたヒーローの力を身に着け無敵の存在。SPIDER-MAN ことPeter Parkerは、妻Mary Jane Watson (“MJ”)と相談の上、娘AnnieをRegentから守るため世間から隠れていた。しかし、ある事件をきっかけに、再び世に出る。それを知ったRegentはDr. Octopusを始めとする悪人集団The Sinister Sixを送り込む。一方HAWKEYEを始めとするヒーローの生き残りは、地下に潜伏しRegentへの反撃の機会を狙っていた。MJとAnnieはHAWKEYEの反乱軍に合流する。
さて、気に入ったシーン、台詞を紹介。まずは、”we”の使い方。RYV 3号で、Peterは「家族」という意味で使っている。それを受けAnnieは家族一緒に戦うためにThe Sinister Sixとの対決現場に残ろうとする。MJは ”we”をSPIDER-MANと無理やりこじつけ、Annieを説得する。ここで終わりと思いきや、4号では、Annieが ”I can do this.”(thisは囚われたSPIDER-MANを助けること。)と言ったのに対し、MJは “We can do this.”と〆る。”we”を最後に「家族」に戻して使ったSlottの構成が上手い。
月並みだが、The Sinister Sixとの戦いに挑むPeterに”Go get ‘em, Tiger.”とお決まりの台詞で励ますシーンは好きだな。
今回もKubertの画は非常に品質が高い。RYV 3号の以下の2ページが抜きん出て優れている。最初は武器商人Tinkererの隠れ家に忍び込み商品を買おうとするSPIDER-MAN 。時間の流れが映画のシーンのようだ。もう一つはMJがAnnieを寝かしつけるページ。背景で過去のSPIDER-MANの活躍がお伽噺のように流れていく様が綺麗だな。そこでの、MJのPeterへの絶対的な信頼の言葉も良かったので付け加えておく。”No he never lost.”
新聞記者Ben UrichがPeterの正体をずーっと知っていたという衝撃の告白は面白い。DAREDEVILに続いてSPIDER-MANの正体も知っている男だったんだ。それを新聞の記事にしないところが、Urichの良いところだよね。一方、何故か彼はやけに若く描かれている。それを言ったらAVENGERSの執事Jarvisもちょっと若過ぎだけどね。
Sandmanが今回は正義の側についていることが、味噌。
Peterの娘Annieは活発に描かれている。お転婆で、誰からも好かれ、正義感の強い彼女の性格付けはヒーローものでは有り勝ちだが、好きだな。そんなAnnieを端的に表す台詞は、反乱軍の基地を攻撃された時に発せられた。”I’m done hiding! It’s time to show everyone what I can do.”「隠れ回るのはもう終わり。私の力を周りに見せつける順番ね。」
残念なのは、添付画像のAnnieの表紙。もはやネタバレだから。ただし、表紙自体のデザインは非常に優れているので3号ではなくこの4号のものにした。
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