Yundi Li - Andante Spianato Et Grande Polonaise Brillante, Op. 22
私の大好きな曲。
動画はユンディ・リが2000年のショパンコンクールで演奏した時のもの。
12分あたりから最後までの盛り上がっていく部分が
技巧的であるにもかかわらず音が明瞭で本当に美しい演奏だと思う。
観客も最後の一音が待ち切れずに拍手喝采している。
ただ、あのブラボー!が声からして日本人っぽいのが気になるが(笑)
私は趣味でピアノを20年以上先生に付いて習った。
結婚を機にお稽古を止めた後も先生はいつかまた習いに来てくれると待っていたようだ。
最近は小さな子ばかりだから難しい曲を指導できなくて物足りないと電話で愚痴っていた。
その先生が自分を鍛え直すためにまた楽譜を引っぱり出して練習していると話していたのが
この「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」だった。
私がお稽古に通っていた頃、先生のピアノは鍵盤が少し黄ばんでいた。
本物の象牙だったからだ。
今はワシントン条約で象牙の取引が厳しく制限されているから
コンサート用のごく一部のピアノにしか象牙の鍵盤は使えない。
コロコロと転がるような愛らしい響きのピアノで
バッハやモーツアルトを弾くと自分の実力以上に上手に聞こえる気がした。
私がお稽古をやめてから先生はピアノを買い換えたそうだ。
新しいピアノは入念に音色をチェックして自分好みのものを選んだらしい。
私が感じているほどには古いピアノに愛着はないようだった(笑)
ご自慢の新しいピアノで先生が弾くこの曲を聞いてみたかったと心残りだ。
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