人間性を垣間見た

耐震強度偽装問題に関する参考人質疑を見た。

国会に参考人として招致されたからといって
関係者が真実を包み隠さず話すなどとはとても思えないが、
それでも、質疑を通して見えてくるものは確かにある。
それは人間性だ。

木村建設の木村社長など、
ボケているのではないかと思うほど
質疑と応答がかみ合わない。
そういえば、この社長、
会社が早々倒産してしまった時の記者会見でも、
一体何を言いたいのかさっぱり分からない
おかしな文章を読み上げていたな。
こんな人がよく社長として会社を切り盛りできたものだ。
いや、出来なかったから、こんな不祥事を起こして
挙句に倒産してしまったんだな。
妙に納得。

でも、今日最大の注目の人物は
やはりヒューザーの小嶋代表取締役だろう。
かなり特異な人物と思われた。

そもそも、この御仁は、今回の騒動のはじめの頃、
自ら「オジャマモン」と称してはしゃぐという
信じられないような奇行で話題になった人物だ。

今日の参考人質疑でも一人テンションが高かった。
自分がどれくらい誠実にこの問題に取り組んでいるかを
大声でまくし立てるのだが、
彼が主張すれば主張するほどかえって
誠意が感じられなくなるから不思議だ。

さらに、時々激高し突如として怒声を発する。
それで、委員長にたしなめられると、
その場は猫のように大人しく「ハイ」と頷く。
しかし、だからと言って、自分の態度を反省することはなく、
イー・ホームズの藤田社長に罵声を浴びせたりした。
そしてまた、委員長に注意されると
おとなしく「ハイ」と頷くのだ。
この人の言動はかなり異様に見えた。

このような人間を相手に、
これから交渉を始めなければならないマンションの住人たちは
本当に気の毒だ。
心から同情する。