百恵ちゃんがデビューしたころです。彼女を車に乗せて駅だか、中学校に連れて行ってあげるという人が主人の同僚に居ました。主人は当時日産自動車の材料研究所というところに勤めていて、その同僚ですから、車が好きで、そして、品の良い人だと推定します。
そういう運転手任務を果たしてあげるのは、百恵ちゃんが非常に忙しくて、疲れてしまうわけですが、それと同時に、彼女の一家が、そのサラリーマンの人と仲良しであることも推定され、したがって、お母さんは、近所づきあいの上手な人であろうと、推定していました。
一度美空ひばりさんを高く評価した文章を書きましたが、中村錦之助ご一族が、錦ちゃんが東映に入ったことで、大変苦労をされたとの文章(インターネットの中にあった)を読み、それは、美空ひばりさんの導入で、映画界へ、入ったのでそうなったとも読み、『うーむ。興行の側面で、やくざの世界の保護を受けていたということが関連しているのか。そのとばっちりで、中村家(萬屋一族)が損をしたのか?』と思ったりします。が、その時代のタレントとは違って、百恵ちゃんのお母さんは控えめで普通の人なんだ。ご近所様に好かれて、それだけ、奉仕をしてもらえるのだから・・・・・ずいぶん違うわね。テレビが発達して、プロダクションも会社となり、近代化したという時代の雰囲気もも違うが、百恵ちゃんの方は、欠落感がひばりさんに比べれば圧倒的に、少ないのでしょう。幸せでのんびりした人なのでしょう・・・・・と、考えていました。
ところが、その百恵ちゃんが一種の自叙伝(蒼い時)を出し、それが大評判になりました。すべて、過去のことだから絶版になっていると思うし、ご本人もそれに触れてほしくないかもしれないのですが、そこには、やはり、小さいころの苦労というものが書かれていたそうです。
つまり、成功を求めるということの影には、それ以前の欠落感とか、不幸な感覚というのが、絶対にあるわけで、それが、埋め合わせられると、人間はがんばる必要がないのです。で、百恵ちゃんはすっぱりと、引退をしました。パッチワークが好きだとか、キルトに凝っておられるとか聞きますが、それはごく普通の中流の上の妻と母としての形であり、ご本人およびご家族(夫や子供たち)もそれが、一番順当で幸せなことでしょう。
スターであるということはご本人にもメリットがあるでしょうが、それだけ、過重な労働が必要なので、ほかの人の生活を支えるために、働くという側面もあるからです。<<<伴奏者やマネージャー等一族郎党を養わなければなりません。ピンクレディがどれほど、当時過剰な労働をさせられていたかということはご本人たちから、広言をされていますそれよりは愛する家族のためだけに働いた方が、良い>>>という覚悟が座った生き方です。
そこまでに到達するためにも、その『蒼い時』と題された自伝をお書きになることが役立った模様です。それを書く過程でいろいろ物事をお考えになったこと、それが、後年の生き方につながっていきます。
~~~~~~~~~~~~~
ところで、私自身は、それを読んではいないのです。しかし、その内容が、思い切って深かった(というか、甘くなかった)ので、どうして、ここまでのことを書いたのかが、人々の関心の的となり、やがて、裏側に居て、この本の企画を立て、百恵ちゃんを励まして完成までこぎつけたプロデューサーの存在がクローズアップされることとなりました。
その人の名を残間里江子といいます。で、その人も表舞台に出てくるようになりました。
今の私にとっては、残間里江子さんに大いなる関心があります。今回の個展で得た、一番大きな情報は、テレビの世界へ大学教授等を送り込む体制(システム)を作り上げたのが、彼女だと聞いたことだったと思うほどです。
この項は続きます。2010年4月23日 雨宮舜
そういう運転手任務を果たしてあげるのは、百恵ちゃんが非常に忙しくて、疲れてしまうわけですが、それと同時に、彼女の一家が、そのサラリーマンの人と仲良しであることも推定され、したがって、お母さんは、近所づきあいの上手な人であろうと、推定していました。
一度美空ひばりさんを高く評価した文章を書きましたが、中村錦之助ご一族が、錦ちゃんが東映に入ったことで、大変苦労をされたとの文章(インターネットの中にあった)を読み、それは、美空ひばりさんの導入で、映画界へ、入ったのでそうなったとも読み、『うーむ。興行の側面で、やくざの世界の保護を受けていたということが関連しているのか。そのとばっちりで、中村家(萬屋一族)が損をしたのか?』と思ったりします。が、その時代のタレントとは違って、百恵ちゃんのお母さんは控えめで普通の人なんだ。ご近所様に好かれて、それだけ、奉仕をしてもらえるのだから・・・・・ずいぶん違うわね。テレビが発達して、プロダクションも会社となり、近代化したという時代の雰囲気もも違うが、百恵ちゃんの方は、欠落感がひばりさんに比べれば圧倒的に、少ないのでしょう。幸せでのんびりした人なのでしょう・・・・・と、考えていました。
ところが、その百恵ちゃんが一種の自叙伝(蒼い時)を出し、それが大評判になりました。すべて、過去のことだから絶版になっていると思うし、ご本人もそれに触れてほしくないかもしれないのですが、そこには、やはり、小さいころの苦労というものが書かれていたそうです。
つまり、成功を求めるということの影には、それ以前の欠落感とか、不幸な感覚というのが、絶対にあるわけで、それが、埋め合わせられると、人間はがんばる必要がないのです。で、百恵ちゃんはすっぱりと、引退をしました。パッチワークが好きだとか、キルトに凝っておられるとか聞きますが、それはごく普通の中流の上の妻と母としての形であり、ご本人およびご家族(夫や子供たち)もそれが、一番順当で幸せなことでしょう。
スターであるということはご本人にもメリットがあるでしょうが、それだけ、過重な労働が必要なので、ほかの人の生活を支えるために、働くという側面もあるからです。<<<伴奏者やマネージャー等一族郎党を養わなければなりません。ピンクレディがどれほど、当時過剰な労働をさせられていたかということはご本人たちから、広言をされていますそれよりは愛する家族のためだけに働いた方が、良い>>>という覚悟が座った生き方です。
そこまでに到達するためにも、その『蒼い時』と題された自伝をお書きになることが役立った模様です。それを書く過程でいろいろ物事をお考えになったこと、それが、後年の生き方につながっていきます。
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ところで、私自身は、それを読んではいないのです。しかし、その内容が、思い切って深かった(というか、甘くなかった)ので、どうして、ここまでのことを書いたのかが、人々の関心の的となり、やがて、裏側に居て、この本の企画を立て、百恵ちゃんを励まして完成までこぎつけたプロデューサーの存在がクローズアップされることとなりました。
その人の名を残間里江子といいます。で、その人も表舞台に出てくるようになりました。
今の私にとっては、残間里江子さんに大いなる関心があります。今回の個展で得た、一番大きな情報は、テレビの世界へ大学教授等を送り込む体制(システム)を作り上げたのが、彼女だと聞いたことだったと思うほどです。
この項は続きます。2010年4月23日 雨宮舜
340万部ですよ。
340万部ですよ。
非常に古い文章なのです。どうして、今、コメントをいただくかが不思議です。
あなた様は、出版流通業の方ですか?
それとも、その本自身の関係者でいらっしゃいますか?
AtelierCK@aol.com