★チング
BSフジで2010年に放送されたのだが、途中で見るのをやめた。
今回(BS11)はノーカット字幕なので最後まで見ようと……。
なじめない内容ではあるかな?
それでもジュンソクとドンスの小学校から続く友であるというテーマで見ると。
最終回は胸に突き刺さるものがあり、涙を誘う……。
運命とは何だろうと思わされる。
あの瞬間出逢わなければ、きっと人生は違っていただろう。
小さな掛け違えで、亀裂が生じて、思わぬ方向へ。
それでもその中で精いっぱい生きたのだろうとは思う。
自責の念に駆られるジュンソク。
彼がドンスの無念を晴らすラストは感動すら覚える。
20話のジュンソク演じるキム・ミンジュンの執念を抑えた演技が印象的だ。
ドンスは自分の想いとは裏腹に運命が転がっていく。
そのなかでもがき、それでも明日を生きようとする心情と葛藤。
何かを得れば、代償として失うものは半端じゃない。
ドンスを演じるヒョンビンさんが流す涙はせつなくて言葉を失う。
ドンスの死後、男たちはそれぞれに迷いを抱えたままだけれど。
寄り添っていた女たちはそれぞれに母という究極を得た。
その違いが如実に表現されていて、人生の選択には
勝ち負けはないのだろうなぁって思わされた……。
「映画」は見ていない。
ジュンソクがドンスに向かって言い放つ二人は「チング」だったと。
友であるがゆえに、あの頃のままではいられなくなってしまった二人。
ラストの少年だった頃の彼らの映像がまた余韻を残したかなぁ……。