お互いに、その存在に気づかされるけど、さほど驚きもしない。
とはいっても、いいタイミングで、二人の前に現れるのよね!
安兵衛って、現代の曖昧な部分をうまく突いてくる。
作者が意図的にそうしているのかもしれないけれど……。
適当にしがちなことも、こうだって言い切るのよね。
たぶん、頷かされて、納得させられてしまう。
嫌味とかじゃなくて、的を射ているから、痛快かも?
ひろ子と友也にとっては、安兵衛の存在って、
タイミングよく出現してくれて、ありがたいわけよね!
ひろ子はちょっと男気あるかも?
とはいっても、女性なので、そんな感情も見せる。
友也にしてみると、同士みたいな感じよね!
父親的というよりは、安兵衛が、ひとりの人間として、
友也を扱うので、そこの目線がいかしてるよねぇ~
上から目線じゃない、物言いがスカッとするのかなぁ。
あれよあれよと、物語が進んでいって……。
そんなこんなで、取り残されている感はないのですが。
それぞれが気づかされていくって課程がそこにあって。
あぁ~ここで、その場面ねって、わかるわけ。
で、読み進めていくと、あっ、たぶんって予感が……。
きっちりと、やってくれるじゃないですかぁ~みたいな。
意外にリズムに乗れてしまったなぁ~
読んでみなさぁ~い……てねぇ!
「ちょんまげぷりん」
荒木源著