愛媛、松山…行ってみたかったんだ…
名湯、道後の湯にも浸りたかったし
私、城マニアですので
みてみたかった松山城
鯛めし、鯛そうめん、さらにはホテルの豪華な御馳走と
食べることに関しても大満足
そんな松山旅行ですが
交通費はケチりまして…笑
名古屋から松山まで
往復夜行バスにしようと
腰痛がちと心配だけど、まだまだ若いし???
松山についても、温泉に浸ったりといった、まったりとした予定でして
少々、寝不足になっても大丈夫だと思って
琴平バス(コトバス)
それでも、身体に負担がないように、ゆったり快適な3列独立シート、トイレ付きのバスを選ぶ
夜10時過ぎに名古屋駅を出発し,朝の9時ごろ松山駅に着く予定
スマホで簡単に予約できちゃって便利便利!
集合場所についても丁寧な案内がメールで送られてくる
さてさて、久々の…東京へ行ったときくらいしか利用したことのない
高速夜行バス
あの…一言でいえば熟睡できませんなあ…
高速道路を走っているときは,よく眠れるんですが
サービスエリアに停まると、不思議と目が醒める…
で、少しトイレに行きたくなるけど、そこは運転手の休憩、もしくは時間調整のため、停まっているだけで、サービスエリアのトイレには行かせてくれないんですね…
あの…バスにトイレ完備なんですが…
行くのには、ごそごそ物音立てちゃう…
我慢できない訳でもないし…
次のサービスエリアに停まって、乗客が自由にトイレに行けるときでいいかな…
そう思って寝ようとするも、尿意が気になってねられない…
さらに…早朝に鳴門周辺のコンビニ、トイレのあるスペースで
トイレのないバスに乗り換えるんですね…
ここで、四国の各方面に分かれていくようで…
たぶん、メールに詳しく書いてあったかもしれないけど
そもそも、目を通していないから…
荷物をもって、バスを移動…
さらに、そこで、40~50分待ち…
早朝5時だというのに…あまり寝れていないのに目は冴えさえ…
やっぱ、夜行バスはきつかった…苦笑
さて帰り…
往復夜行バスですから
メールをチェック…
午後7時半に、JR松山駅近くの駅東 ホテルニューカジワラの横のスペースから発とメールに書いてある…
午後7時半発なのに…心配性の私…念には念を入れて…
午後6時前には駅東 ホテルニューカジワラへ…
おお、ここは、松山に着いたときに降ろされた場所じゃん
これで乗り過ごすことはない…安心!安心!!
さてさて、バス発まで、1時間以上あるので
でも、どこにもいかず
JR松山駅前をウロウロと
県庁なのに…実にジミな駅前…
これから、訪れた不幸のことを思うと…
ジミなロータリーのみの駅前で、ホントよかったと思う…
これが他の近代的なビル群に囲まれた県庁所在地の駅だったとすれば…
タクシー乗り場どこやねん!!…とバタバタすること必至ですから…
訪れる不幸を予知できるわけもなく
JR松山駅で時間潰し
駅前には、正岡子規の句碑
「春や昔十五万石の城下かな」
バディさんもいました!
バディさんのお腹をみてるだけで、元気づけられるなあ…笑
その後は、駅前のお土産屋で時間潰し
おお、「道後ビール」が売っている…
せっかくだし、買って我が家で、道後気分を味わおうかな…
…と時間をみると、7時前…
ホテルニューカジワラのトイレで歯を磨くことができるといいなあ…
と思って、荷物を担いで、向かってみる…
もうバスは待機していました…
運転手さんもいてました…
ちょうど、他の乗客の荷物をバスの腹に積んでいるとことでした…
一緒に、荷物が積めたらと思って、バスの運転手に声を掛ける…
「あの…予約したDOSですけど…」
運転手さん、予約名簿をみて、私の予約は承っていないという…
そんな、バカな…
心の中で、オジサン、何、寝ぼけてるのと思いながら
自信満々で、予約メールをみせると
運転手さんが、言い放った…
「それ、昨日のものですよ…」
最初、運転手さんが何を言ってるのかよくわからなかったけど…
メールの日付をみて愕然とした…
もう、私の予約したバスは、昨夜名古屋に向かって走り去っている…
私が時間を確認していなかったんだ…
さらに、追い打ちをかける一言
「もう、今日は満席で乗れませんよ…」
当たり前の一言だけど、この冷たく言い放った言葉が心に突き刺さった…
頭の中、真っ白!真っ白!!
「落ち着け!落ち着け!落ち着け!!」
でも、悪気はないけど、冷たくいい放った運転手さんの言葉
「今日は満席で乗れませんよ」
この言葉が頭の中でぐるぐるぐる!
今夜、ホテルに泊ったら、帰るお金がなくなる!
実は、意図的に、無駄なものを買わないように…キャッシュカード、クレジットカードは家においてきたのよ!だって、帰りの夜行バス代は、すでに、コンビニで支払い済みだし!(ちなみに、家内へにも、交通費、ホテル代支払い済みだから、クレジットカード、キャッシュカード、いらないよ!といった最悪のアドバイスを出発前にしてまして)
要は、お金がないので
早速、webで、格安航空券を検索
冷静に考えれば、日曜日の当日に、格安航空券が残っている訳ないのに
ということに気づいた私
格安を削除して、松山発名古屋行の航空券をググッてみたら
あった!あった!抑えれた!
20時10発のANA
でも、今、時計をみたら19時20分、間に合うのか?
即、タクシー乗り場へ
これが、本当にロータリーだけの駅だったから助かった!
即、待ってるタクシーへ
運転手にきくと、松山空港まで20分くらいだとか
間に合いそう!
タクシーに乗りながら、車中で新たな問題が発生!
それは、航空運賃が足りるのか!といった切実な問題が!
鯛めし、鯛そうめん…道後ビール、けっこう使っちゃってる!
足りないかと、ドキドキしたけど
みんなでかき集めて
タクシーの支払いは、交通系ICカードで払えるかなんてタクシーの運転手にきいたりして(無理でした!)
それでも、車中で、現金を数えたら、なんとかお金は、工面できそう!
(私だけじゃ足りなかったけど、家内が予備に三万円ほど、財布の奥に忍ばせてくれてたおかげ)
助かった!!
松山空港についたのは、19時50分
道路の渋滞もなく助かった!
東京、名古屋、大阪の空港だったら絶対に間に合わなかっただろうな
到着したのは、フライト20分前!
搭乗券購入窓口で、慌ててスマホ、予約画面をみせ、買えた!買えた!
これで帰れる!
嬉しすぎる!
財布の中、残額は、みんなあわせて三千円もなかったけど
中部国際空港駅からは交通系ICカードがあるから大丈夫!
愛媛(えひめ)で、「えー」と、ひめい(悲鳴)を心の中で何度あげたことか…
フライトは出発遅れ、5分遅れとのこと
やれやれ
ここで、心を落ち着かせ
もう、振り返れば
奇跡の連続だった!
この便があったこと
この便に、ギリギリ間に合ったこと
ギリギリお金が足りたこと
もうリアル、スリルを何度も味わって
まさに、リアル脱出ゲームをクリアしたかのような安堵感
感想は、この一言に尽きた!
翌朝じゃなくて、たった一時間ちょっとで、中部国際空港に着いちゃうんだ!
もう帰れることの喜び
これをひたすら噛み締めて
下手したら、松山空港泊もありえるかと思っていたから
まだまだ興奮冷めやらぬ私、携帯をポケットに入れたまま、金属探知機ゲートに突入
手荷物検査でもご迷惑をおかけして
フライトへと
もう、このドタバタ劇を揶揄するように、飛行機は揺れました!揺れました!
でも、ちょっと遅れて、着いた
中部国際空港!
招き猫が待っていた!
メールの確認を怠ったことが、そもそもの…この騒動のはじまり
老眼のせいだ!アバウトな性格がいけなかった!イロイロ思うけど
この松山の旅は、二度と忘れられない旅になったことは間違いない
コトバスの運転手がいい放った一言に
茫然自失!
松山空港で、搭乗券が買えたときの
喜色満面!
たったの1~2時間で、地獄と天国を味わった、この旅
最後に
正岡子規が
「春や昔十五万石の城下かな」
と詠ったなら
私こと、松尾ドショウも一句
「秋や昔十五万円遣ったかな」
お粗末っ!
もう、名鉄電車に乗って帰老化…もとい、帰ろうか…
我が家に到着
「やっぱり我が家が一番ね…」…そう呟き
その後
しばらくは…金欠という木枯らしが吹きまくったことを記しておく…
思い出に残る旅行でしたね。