2023年、9月の話になるけど
イオンシネマ岡崎で
映画『ミステリと言う勿れ』を観た
これ菅田将暉さん主演の大人気ドラマの映画化だったらしいんだけど
私、このところ、TVはニュースと阪神戦の中継とNHK大河以外、全くみてなくて
『ミステリと言う勿れ』というドラマをみたことがなかったどころか、放送されていたことすら知らなかったんですけど
これが、ドラマを全然みてなくても、この映画、けっこう面白かったのです!!
菅田将暉さんが、天然パーマでおしゃべりでやや潔癖症のようにもみえる個性的な大学生・「久能整」役を演じ
まあ、いわゆるミステリーものですから
事件の謎を解いていくんだけど
その大学生を演じる菅田将暉さん
実に個性的で
シャーロックホームズや金田一耕助、明智小五郎、名探偵コナンと肩を並びそうな
探偵さん???(実際は探偵ではないけど)のように思えたんだな
狩集家の遺産相続…
設定は「犬神家の一族」を思い出させる
なんか、昭和っぽい…
でも、ドロドロ感がさほど、みられない…
これは令和の感覚かな…
というのは、横溝正史シリーズのように、登場人物が次々と死んだりはしないのよ…
美術展のために広島に来た大学生・久能整(菅田将暉さん)は、女子高生・狩集汐路(原菜乃華さん)と出会い、ある相談を持ちかけられる…
それは彼女の家系・狩集一族の遺産相続を巡るもの
当主の孫にあたる狩集汐路をはじめ4人の相続候補者たちは、遺産を手にするために遺言書に記された謎を解かなくてはならない…というのは、狩集家では、その血筋の候補者のうち遺言書のお題をクリアしたものだけが遺産を相続できるという方法が代々引き継がれていたのだ…しかし、遺産相続のたびに死者が出ており、汐路の父親・弥(滝藤賢一さん)も8年前に交通事故で他界していた…
この遺産相続の謎を解いていくのは、金田一耕助じゃなくて、天然パーマの大学生役の菅田将暉さん
そこに隠された衝撃の真実を久能整さん演じる菅田将暉さんが
絶妙な話術、独自の価値観を挟みながら暴いていく訳
事件の謎を解いていくのに膨大な知識と、独自の価値観に基づく持論を淡々と述べていく…
こんなキャラ設定の探偵は初めて…まさに新感覚で
鋭い観察眼を発揮したかと思えば、人生の深い教訓みたいなことも語っていたりして
一歩引いた視点から物事を分析してからの言葉が、実にいいのよ
たとえば
「女性の幸せ"は男性が言い出したもの、女性が楽なら育児だって男性もやりたがるはず」
この言葉は、なるほど…と、心から思えたりして
「真実はひとつではない。真実は人の数だけある、ひとつなのは事件だけ」
大学生「久能整」は、ひょっとしたら名探偵コナンを意識しているのかな
なんても思ったりもして
犯人は中盤から、わかっちゃったけど
ストーリー的にも大満足
設定がドロドロした遺産相続なのに
謎が明らかになると
4人の相続候補者に希望がみえてくる…
み終わって、心が軽くなる映画だったと共に
菅田将暉さんのピリリときいたセリフが心に残る
心に響くセリフが数多く散りばめられていて
まさに昭和と令和が入り混じったような、不思議さも感じるこの新感覚なストーリー展開
「久能整」の存在感が、あのキャラでなかったら
モロ、昭和…の…お話になっちゃっていたのかもね
菅田将暉さんに拍手喝采
見事なキャラづくりに拍手!!
あ、犯人役のあの方にも
拍手喝采!!
映画「ミステリと言う勿れ」の主人公、「久能整」の言葉を受け止めてると、心から
「世の中にはいろんな人がいるし、そういう人がいてもおかしくないな」と思えてしまう…
もっともっと、「久能整」のあの独特のピリリとしたセリフを聞いてみたい!!
もう新たな個性的な探偵役の登場です!!…
続編も期待したいほど!!
ところで
エンディングロールで
「ゲッツ!」のダンディ坂野さんの名前が…
どこの場面に出ていたんだろう
それもまた「ミステリ」???でした
そんなことを
『ミステリと言う勿れ』…笑
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