2023年の秋
Zepp Nagoyaでの
テデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)の名古屋公演を観に行く
とにかく、サウンドが1970~80年代…
どことなく
オールマン・ブラザーズ・バンドの匂いがぷんぷん…
(あ、Derek Trucksはオールマン・ブラザーズ・バンドでもエレキを奏でていますね…)
どことなく
ドゥービーブラザーズの匂いもぷんぷん…
(音が70年代のロックテイスト満載なのよ!)
演奏から感じられるのは
70年代~の
ブルース色満載の
サザンロックを中心に…
カントリーもあり
R&Bもあり…といった…
私のような…オジサンにはドストライクの
大迫力の
アメリカン・ミュージックを聴かせ楽しませてくれるのです…
そう、私が若かった頃の懐かしさを感じるアメリカを感じさせ
それが12人の大所帯で、圧倒されんばかりのグルーブ感で、心を震わせてくれるのよ
Derek Trucks、Susan Tedeschiのギター&ボーカルの2人を代表として、ステージ前方にはオルガン/キーボード奏者、ベーシストが…そして、後方には2人のドラマー、3人のホーン・セクションと3人のコーラス陣
もう12人から繰り出される音の洪水に溺れて、実に心地よいのよ
12人の大所帯なのに…
みなさんの息がびったり…
それも、肩苦しいものではなく…
演奏者のみなさんが…それぞれのフィールド内で…
個性豊かに自由にリズムの中を踊っていて…それでいて…
演奏に見事な一体感が感じられて…
ホント凄いのよ!!
メンバー記しておくと
Guitar Vocal Suzan Tedeschi
Guitar Derek Trucks
Guitar Vocal Mike Mattison
Keyboards、 Vocal Gabe Dixon
Bass Brandon Boone
Drums、 Percussion Tyler Greenwell
Drums、 Percussion Isaac Eady
Vocal Mark Rivers
Vocal Alecia Chakour
Saxophone Kebbi Williams
Trumpet Ephraum Owens
Trombone Elizabeth Lea
以上12名
そして
Derek Trucks
もう新たなギターの神様…と言いたいくらい
独特な指弾き、さらには超絶したスライドギターは、あたかもギターが歌って、叫んでいるようで、もうかっこよすぎる!!
Derek Trucksの奥さまのSusan Tedeschi
ちょいとハスキーな…
色艶のある…唄声はドストライク…
圧巻の歌唱力で…
痺れるほどの…歌声
人妻だけど…
一目惚れ…いや一聴惚れしちゃいそうな…笑…
ブルース色満載の…
歌声…
ときには…シャウトし…
この色艶のある…ブルースロックにぴったりとハマった
唄声がタマンナイ!!
前回、おそらく7年前にみたときよりも、お腹廻りがふくよかになってましたが…
変わったのは、そこだけ…
おそらく50代に突入したと思われるけど、やっぱ綺麗だし、ミニスカートもハマってるし、彼女と言えば、このグリーンの誰のサインか当然確認できないけど、サイン入りテレキャス…うん、綺麗を越えてカッコイイ!!
そしてこのテデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)の最高なところ
それは、来日したら、過去も含めて名古屋飛ばしをしないこと
これぞ、名古屋弁で「テデスキ、でらスキ」ということで…
さてさてゆっくりとメンバーが入場…
そして、Derek Trucksがギターをかき鳴らした瞬間、目はDerek Trucksに釘付けに…ギブソンのSGをほとんど素のままで使い、フィンガーピッキングで緩急自在にエレキで語りだす…
Derek Trucksはステ―ジでは、バンドのみなさんのそばで…
寄りそうときは…寄りそったバンドの面メンとの
呼吸を大切にしているので…
お客さんに…
「お尻をむけてること」…笑
…も…しばしば…
でも…
何よりも大所帯バンドなのに…
一寸の狂いも生じさせない
…質の高い演奏を聴かせることを優先する
Derek Trucksのこの姿勢に心からあっぱれ!…
Derek Trucksのお尻を眺めて…
またまた…痺れちゃう私なのです…笑
(けっして「お尻フェチ」ではありませんよ!!…笑
念のため…)
まずは
「Anyhow」
から
のっけから、Susan Tedeschiのちょいとしゃがれた…でも声は高らかに伸びやかに歌い上げる歌声に拍手喝采
重低音のBrandon Booneのベースをはじめとしたリズム隊の刻む音が、心にずしずし伝わってくる
懐かしいアメリカを感じさせてくれるミディアムテンポのこの曲
間奏でのDerek Trucksの奏でるエレキの旋律が、Susan Tedeschiの唄声と戯れているかのようで、聴いてて実に心地よい
そして、間奏の後半では、ホーン隊のグルーブ感が、これまたタマラナイ
そして、Susan Tedeschiのシャウトするようなブルージーな歌声が、Zepp Nagoyaのハコに響き渡る
「Hear My Dear」
メロディアスなしっとりと懐かしきアメリカを感じさせてくれるナンバー
Susan Tedeschiの唄声をよりひきたたせるように、キーボードのGabe Dixonの音色が色を添え、またコーラスが、さらにSusan Tedeschiの唄声をより響かせる
後半はSusan Tedeschiの唄声にDerek Trucksのエレキが被さる…それはまるで、感情を抱いて歌うかのように聴こえてくる
そして曲の後半に行くにしたがって、バンドのグルーブ感は最高潮に…もう圧巻の一言以外、言葉が浮かばない…
「Playing With My Emotions」
ご機嫌なナンバーにのせてSusan Tedeschiの歌う歌声は、ミニスカートにぴったり…不思議と、先ほどまで歌ってたブルージーなSusan Tedeschiと違って、かわいらしく聴こえてくる…
もう、曲によって、唄の表現の仕方ががらっと変わるのに驚きを感じつつ
テデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)のグルーブ感、心地よさと言ったらもう最高
間奏ではDerek Trucksの奏でるエレキは疾走感満載
そのエレキで奏でる旋律はまるで、リズム隊の奏でるリズムの上で、戯れているかのように心に伝わってくる…
後半は、バンドの面々の音が重なってきて、迫力のあるサウンドに
その中でも、圧倒的な存在感を示す聞き惚れるほどのDerek Trucksのエレキの響きは、もう鳥肌もの
Susan Tedeschiが一言、客席に感謝の言葉を発して
次の曲は
「Ain't That Something」
キーボードのGabe Dixonがボーカル
Susan Tedeschiがハモり、サビではSusan Tedeschiのボーカルが映える!!
間奏ではGabe Dixonのキーボードがフューチャーされ、後半はホーン隊が見せ場たっぷり
そしてラストはDerek Trucksのエレキがブイブイ唸らせる…
演奏後は
Susan Tedeschiが歌ったGabe Dixonを褒め称え
「Bell Bottom Blues (Derek and the Dominos cover)」
スローなブルース
Eric Claptonもよく演奏するブルース
歌うはSusan Tedeschi
これがまたいいんだよね
Susan Tedeschiのブルージーでありながら透き通った感もある歌声にハマっている
そのSusan Tedeschiの唄の世界観をよりひきたたせるDerek Trucksの泣きのエレキ
そして、その雰囲気をより醸し出すかのように被さってくるバンドサウンド
いやあ、日本武道館でのEric Claptonの姿とも被って、鳥肌もの!
「Why Does Love Got to Be So Sad? (Derek and the Dominos cover)」
疾走感溢れるバンドサウンド
もう歌声はノリノリのSusan Tedeschi
そして、見せ場たっぷりのコーラス隊
間奏は強烈なDerek Trucksのギターソロ
後半に行くにつれて、バンドアンサンブルがより鮮やかに
特に際立つのがGabe Dixonの奏でるキーボードの音色、より世界観を包み込んで
「Gin House Blues (Bessie Smith cover)」
Gabe Dixonの奏でるキーボードのリズムに乗せて
自然発生する手拍子
ボーカルはMike Mattison
ブルージーで疾走感満載のこのサウンド、タマラナイ!!
Gabe Dixonの奏でるキーボードの旋律が思い切りフューチャーされてて
後半はDerek Trucksのエレキの音が覆いかぶさってくる
演奏を終えると
Susan TedeschiがMike Mattisonを称えて
「Last Night in the Rain」
しっとりとした古き良きアメリカを感じさせてくれる懐かしさの感じるサウンド
Susan Tedeschiの情感こもった歌声
それを惹きたてるコーラスが郷愁感をより醸しだす
孤独感を感じさせるこの歌
しかし、けして内向的ではなく、曲の後半に行くにしたがって、ダイナミックな世界観へと広がっていく
「Part of Me」
Derek Trucksの語るようなエレキのソロから曲はスタート
もう目と耳はDerek Trucksに恋する乙女のように釘付け
歌うはSusan Tedeschi
実に伸びやかに歌い、コーラス隊がSusan Tedeschiの唄声をより惹きたたせる
ご機嫌なミディアムテンポのこの曲
中盤はKebbi Williamsのサックスのソロが思い切りフューチャーされ、その姿に目を奪われる
もう身体全身を震わせて、吹きまくっているのが、ひしひしと伝わってくるのよ!
そして、間奏はDerek Trucksが、あたかも歌っているようなエレキの音をハコに響かせ
なんといってもDerek Trucksを中心としたバンドサウンドのグルーブ感
音の洪水に溺れっぱなし
「I Must Have Done Somebody Wrong 」
Allman Brothers Band coverのカバー曲
Derek Trucksのエレキが唸る!唸る!!歪む!歪む!!
ドラムの音と昇天していくかのように
そして、ブルージーなSusan Tedeschiの唄声
間奏はGabe Dixonの奏でるキーボードがフューチャーされてたかと思えば
またまたDerek Trucksのエレキが唸る!唸る!!歪む!歪む!!
唄っているかのように唸る!唸る!!
心にぐいぐい刺さる!刺さる!!
なんでも、この曲、今回のツアーで名古屋だけ演奏したとか
ありがたや!ありがたや!!
名古屋弁でもう1回「テデスキ、でらスキ」
さらに、曲の終わりにはKebbi Williamsのサックスがフューチャーされ
ツインドラムとのセッションは見応えたっぷり
続いてホーンセッションから始まる
緩急自在、そして疾走感満載の
「Shame」
しっとりとした粘り気のある…かつ色気の感じられるSusan Tedeschiの唄声
その歌声にホーンセッション隊が、真っ向勝負のように絡んでくる
その中で、高らかに歌い上げるSusan Tedeschi
色を添える…いや、視線を一気に奪いそうなほどの
力強さと緩さ…そう緩急自在のDerek Trucksのエレキ
まるで一つのストーリー性が感じられる壮大さを感じさせる一曲
もう、テデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)のサウンドの渦にずっと溺れっぱなしで
「Midnight in Harlem」
イントロダクションでは、しっとりと奏でるDerek Trucks
Susan Tedeschiのしゃがれていながら透き通ったなんとも摩訶不思議な世界観の唄声は静かに
曲調は果てしなくメロディアス
歌声は、どこまでも伸びやかで
そして後半からやってくるDerek Trucksのスライドギター
爪びくサイケなサウンドを挟んで
もう泣きのエレキのサウンドがタマラナイ!!ホント鳥肌もの
「Yes We Will」
力強いサウンド
唸るDerek Trucksのエレキ
ブルースフィーリング満載のこの曲
ミディアムテンポ…いや、むしろスローに近いナンバーか…
Susan Tedeschiの透明感の感じられるブルージーな歌声が曲調に溶け込む
懐かしの80年代のアメリカを感じさせるサウンド
80年代にタイムスリップしたかのようで、聴いてて若返ったような気分も
サビのSusan Tedeschiのシャウトなんか最高!
そして間奏のDerek Trucksのエレキはブルース色に染められて、その響きが心に沁みる!沁みる!!
Susan Tedeschiが日本語で「どうもありがとうございます」と一言
本編ラストは
「Bound for Glory」
イントロでは郷愁感たっぷりにDerek Trucksがしっとりとエレキを奏で
ラストはミディアムテンポのこの曲
Susan Tedeschiが歌う!歌う!!
もう12人の大所帯なのに、一寸の狂いも感じられないバンドサウンドのグルーブ感がタマラナイ
曲の後半には、惹きつけられるDerek Trucksの泣きのギター
それに溶け込むようなSusan Tedeschi
ラストはSusan Tedeschiのシャウトと
Derek Trucksの唸るようなエレキの音とが一体化したように感じられ、それはもう圧巻の一言
当然、鳴りやまぬ拍手!拍手!拍手に応えて
UN
「I Want More」
ツインドラムのリズムに合わせて自然発生する手拍子
その手拍子にのせて
ご機嫌なアメリカロックサウンド
Susan Tedeschiが歌うそのサウンドは
80年代の匂いがぷんぷん漂ってくる
間奏ではDerek Trucksのエレキ、もう指先が弦の上を戯れているかのように奏で
ブルース色を漂わせながら
圧巻のスピードで奏で、歪み、唸らせる
ツインドラムのソロを挟んで
ラストは
「Beck's Bolero~Freeway Jam」
Jeff Beckへの追悼か…
奏でるDerek Trucksのエレキの音は
あたかもそこにJeff Beckがいて、奏でているかのように、Zepp Nagoyaの床や壁にしみいっていったのです…
この曲だけは、Jeff Beckを何度も見た名古屋市公会堂で、聴きたかったな…というのは贅沢な欲望
Derek Trucksのギターの凄すぎる圧と空気の振動を体感し
懐かしさの溢れる古きよきアメリカを感じさせるサウンドの沼に
浸って、浸って、その心地よさと言ったら…もう究極の幸せ…
ホント、ナゴヤ飛ばしをしない
かつ80年代のサウンドで、気持ちを若返らせてくれる
「テデスキ、でらスキ」!!
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