千曲川の流れのように

年金生活者の徒然

黒縁めがねとアタッシュケース

2006-10-18 | Weblog
 大宮から南浦和に移動中の出来事。対面に黒縁めがねでオールバックの20代の青年がいた。今風すぎて、私には違和感があった。座ってから、彼はアルミ製のアタッシュケースを、パチパチと開け、クリアファイルの書類を見つめていた。それはどこにでもある風景で気にすることはない。彼は、書類を見た後、ケースを閉めた。そのすぐ後、また、アタッシュケースを空け、同じ事をした。あっ、見落としがあったのかなと思った。ところが、その後、閉めては開けるこの行為が続いた。私の勝手な解釈だが、自分がすべき次の行動に自信がない表れではないだろうか。本人は当然気づいていない。本人の意思とは関係なく、数値や課題に追われた時におきる行動だ。本人はやりたいと願っているが、どうすればいいのか分からない。そんな時のしぐさだ。上司はつい「何をしているんだ」と言ってしまう。自分だってそんな経験はしているはずだ。リーダーは偉くなくていい。メンバーのその時の気持ちを、メンバーに返していくことができるかどうかだ。(私にとっては)有名な話だが、メンバーが「今日は暑いですね」に、どうリーダーは答えますか。①「当たり前だろう、夏だから」②「暑いよね。(あなたは暑いと感じているのですね)」①は正論だから相手は反論できない。つまり、対話(コミュニケーション)を閉ざしてている。②は相手の気持ちを受け止め、そして相手に返している。だから、対話(コミュニケーション)は続く。電車の中の彼を見ただけで、ここまで展開するするのは、少し無理があるかもしれない。でもね、気になる人を見つめる(受け止める)ことでしか、相手と自分との関係は生まれなのだと思っている。
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