子供の頃、家の脇の坂道を登ったところに、一軒のお弁当屋さんがあった。
母が忙しくて食事を作れないときなど、たまに利用するお店だった。
ある日店先に「タガマンランチ新発売」という紙が貼り出された。
いったいどんなお弁当なのか気になったわたしは、親にせがんで買ってもらった。
とてつもない大判のチキンカツがどーん、とご飯の上にのせられ、
スパゲッティもこれでもかと添えられていたような気がする。
ともかくボリュームのある商品で、昼に一つ食べると夕飯は
あまり入らなくなるようなお弁当だった。
母はえらくこのお弁当を気に入って、父が外出する際、
ときおり買ってきてもらうよう頼んでいた。
が、ある時母がふざけて「ガマンダランチ」と買い物リストに書いて父に渡したら、
お弁当を持って帰って来た父はなんだか渋い顔をしていた。
その次に、「タマランランチ」と書いてみると、
これまた父はイヤな顔をして帰って来た。
その次に頼んだ時は、父は「もうイヤだよ」と言って
とうとう買ってきてもらえなくなった。
父も店先のメニューを見ればいいのに、
多分メモに書いてある通りに注文したのだろう。
店員さんも大笑いだったに違いない。
母も容赦なく父をハメていた。今では懐かしい話だ。
今年の関東は平年より二週間も遅い梅雨入りでした。
あまり雨の降らない6月でしたね。
その分7月は今日みたいに蒸す日が続きそうです。
タガマンランチの話、楽しんでいただけて何よりです。
今思うといじりがいのある父でした。
コメントありがとうございます。
父も素直というか愚直というか、あまり物事を考える人ではありませんでした。
母もときおりこんな悪ふざけでからかってましたね。
蒸し暑い日ですね。
タガマンランチの思い出を読ませていただいて
ほのぼのとしました(⌒∇⌒)
素直にメモを読んで頼むかわいいお父様でしたね😀お母様もなかなかやりますね(笑)
コメントありがとうございます。
母も最初はまさか父がメモ通りに注文するとは考えていなかったと思います。
「タマランランチ」は確信してたかもしれません。
それ以降タガマンランチは各自自分で買いに行くようになりました。
タガマンランチの話、楽しんでいただけて何よりです。
今日もありがとうございます。おやすみなさい。
今日は遅くなってしまいました。
楽しい懐かしい「タガマンランチ」弁当の想い出ですね。
疲れた気持ちをときほごしてくれたとっても
たのしく読ませていただきましたよ。
お母さまもわざとにメモしてわたしたのかしらねぇ~
笑ってしまいましたよ。
ありがとう!
おやすみなさい。