日本文化の体現者、白洲正子さんについて、生前お付き合いがあったある文化人が語ったエピソードが、ずっと印象に残っています。
ある日、彼が最近手に入れたやきものを見せに、骨董愛好仲間である彼女のところを訪れたときのこと。
その焼物は変わった形をしていて、色も変わっていて、妙なもの。
でもなぜか気になる存在で、つい買ってしまった…。
で、これヘンですよね、でも自分はこれがなんだかとっても気になるのだけ . . . 本文を読む
一歩中に入っただけで、荘厳な気持ちに満たされる空間、
というものがあります。
そんな空間には、必ず、その空間にちなんだ人々の揺るぎない哲学が行き届いていて、
その緊張感が、訪れる人を清々しい気持ちにさせてくれます。
例えば、古都のお寺やその庭、ヨーロッパの大聖堂など。
そういう場所は、むかしから多くの人の真心が還るところだから、歴史を経れば経るほど、精神的な度合いをつよく増していきます。
ところ . . . 本文を読む