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表参道で、目下いちばん好きな場所、ラユンヌ。
昨日はそこで、インテリアデザイナーの菅野先生がガイドをしてくださる、
all aboutとラユンヌがコラボするセミナーに参加してきました
当たり前のようだけど、聞いて納得、
の、興味深いお話が聞けました。
先生いわく、まず、片付いている部屋はそれだけで、インテリアは80%合格!らしい。
また、素敵なインテリア=素敵な家具、という誤解を持っている人が意外に多いけれど、
肝心なのは、その人がどういう暮らし方をしたいか、何を快適だと思うか、を明確にすること、
とのことでした。
そうですね。。
これに関連して思い出すのは、須賀敦子さんの読書記エッセイ、『本に読まれて』にあった一節。
彼女が、戦後の少女時代を過ごした学校に、ドイツ人の厳格な教師がいました。
ある日、日本の狭い教室にイライラしていた彼が、とうとう爆発して言うには、
「こんなちまちました場所で暮らしていたら、君たちもちまちました人間になってしまうぞ!」
この言葉が、少女の胸にひっかかり、やがて彼女がイタリアへ渡るための薪になったそうです。
ちまちま・・・。思い当たることなら、たくさんですよね。
ウサギ小屋、と欧米人に言わしめる、都会では一般的なワンルーム、
秩序無く建てられ、壊されていく、街の建物、
星も見えないほどの、ビルに輝く、ネオン。
そういうところにいると、自分の動きも気持ちも、街のスピードに合わせて、せかせかしてきます。
それが、次第に慣れてくる日常。
でも、慣れたからといって、どこででも心地良く過ごせるかというものではありません。
都会の風景とは対照的な、
大草原、大海原、空に近づく山頂、
建物なら、
大聖堂、天井の高いログハウス、暖炉が燃えさかる、蛍光灯などない居間、などなど、
これらの場所では、うってかわって、おのずと、呼吸がゆっくりと深くなるのを、感じられますよね。。
件のドイツ人の言う、
「環境が人をつくる」、つまり、
大きい、秩序のあるスケールの中で動けば、気持ちもダイナミックにゆったりして、
中身にも深さと広がりが出てくる。
これは本当にその通りだと思うし、とても大事なことだと私も思います。
しかし、たとえば今の私なら、東京で暮らすのは、自分の希望であり、譲れないポイントです。
住空間がせまくなるのは、仕方ありません。
だから、心から快適に暮らすためには、より工夫が必要になってきます。
それが、ようはインテリアにおけるアイデアの出し方、楽しい知恵の絞り方。
というわけで、今回の、
"極上の日常空間をつくる、大人のインテリアコーディネート術"
にて教わったことを、ちょっとご紹介!
(長くなっちゃって、申し訳ありません。。)
■スケール。
その捉え方には、
①モニュメント・スケール(大仏やピラミッドなど、見上げるような大きいもの)
②ヒューマン・スケール(人間の大きさに順ずるもの。テーブル・椅子・ベッドなど)
③インティメント・スケール(「親密な」という名の通り、茶碗・グラス・カップなど片手で操作するもの)
とあるそうで、
先生いわく、日本人は、③を扱う能力にすぐれているのだそうです。
茶の湯、盆栽などの伝統文化が連想されますね。
せまい空間を、上手に扱い、小さいけれど精神は無限の、品格を持った世界を作り出す術を、私たちは伝統的に知っているのですね。
また興味深かったのは、東西文化における、
■バランス感覚
の違い。
①対称形 : 部屋の壁の中央に位置する暖炉の両脇に対称に置かれた像や棚など、西洋はこの整然さを好みます。
②非対称形 : 違い棚など、動きがありながら美しくバランスをとるもの。日本人の得意とするところです。
確かに、狭い部屋で、左右対称のバランスを守っていたら、目が中心へと吸い寄せられ、さらに圧迫感がありますよね。
対して、広がりや流れをみせる非対称は、限定された印象を和らげますね。。
内装の印象を左右する、
■色。
床、 壁、 カーテン、 家具、 オーナメント
の順に、部屋の色面積の比重が高いそうです。
内装に飽きた、またはちぐはぐ、などと思ったら、カーテンや家具の色を変えてみるだけで、がらっと印象が変わるらしく。
カーテンくらいなら、比較的気軽にイメチェン出来そうですね。
・・・他にもありますが、ワークショップなども交え、そんな感じの基礎を、
参考実例を見ながら、教わってきました。
こんなお勉強も、楽しいですね!
後日、all about Japan のインテリア・コーディネートのページに、詳細がアップされると聞いていますので、もしよろしかったら、見てみてくださいね
ラユンヌの家具は、購入予定が無くても、ふらっと立ち寄って見てしまうほど、魅力的なディスプレイが多いのですが、
講習後、またまた堪能してきましたよー
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私は、ここが、単なる家具屋さんではなく、既成のスタイルに縛られてもいない、「住空間」の質を追求しているところが好きです。
かざってある絵も素敵です
これ素敵、と惹かれる背景には、なぜ自分はそれを素敵と思うか、という謎と答えがあります。
「自分」とは、探すものではなく、つくるもの。
という、私の尊敬する人たちの言葉が、私は大好きですが、このお店は、その手助けをしてくれる力強さに満ちていると思うのです。
昨日はそこで、インテリアデザイナーの菅野先生がガイドをしてくださる、
all aboutとラユンヌがコラボするセミナーに参加してきました
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当たり前のようだけど、聞いて納得、
の、興味深いお話が聞けました。
先生いわく、まず、片付いている部屋はそれだけで、インテリアは80%合格!らしい。
また、素敵なインテリア=素敵な家具、という誤解を持っている人が意外に多いけれど、
肝心なのは、その人がどういう暮らし方をしたいか、何を快適だと思うか、を明確にすること、
とのことでした。
そうですね。。
これに関連して思い出すのは、須賀敦子さんの読書記エッセイ、『本に読まれて』にあった一節。
彼女が、戦後の少女時代を過ごした学校に、ドイツ人の厳格な教師がいました。
ある日、日本の狭い教室にイライラしていた彼が、とうとう爆発して言うには、
「こんなちまちました場所で暮らしていたら、君たちもちまちました人間になってしまうぞ!」
この言葉が、少女の胸にひっかかり、やがて彼女がイタリアへ渡るための薪になったそうです。
ちまちま・・・。思い当たることなら、たくさんですよね。
ウサギ小屋、と欧米人に言わしめる、都会では一般的なワンルーム、
秩序無く建てられ、壊されていく、街の建物、
星も見えないほどの、ビルに輝く、ネオン。
そういうところにいると、自分の動きも気持ちも、街のスピードに合わせて、せかせかしてきます。
それが、次第に慣れてくる日常。
でも、慣れたからといって、どこででも心地良く過ごせるかというものではありません。
都会の風景とは対照的な、
大草原、大海原、空に近づく山頂、
建物なら、
大聖堂、天井の高いログハウス、暖炉が燃えさかる、蛍光灯などない居間、などなど、
これらの場所では、うってかわって、おのずと、呼吸がゆっくりと深くなるのを、感じられますよね。。
件のドイツ人の言う、
「環境が人をつくる」、つまり、
大きい、秩序のあるスケールの中で動けば、気持ちもダイナミックにゆったりして、
中身にも深さと広がりが出てくる。
これは本当にその通りだと思うし、とても大事なことだと私も思います。
しかし、たとえば今の私なら、東京で暮らすのは、自分の希望であり、譲れないポイントです。
住空間がせまくなるのは、仕方ありません。
だから、心から快適に暮らすためには、より工夫が必要になってきます。
それが、ようはインテリアにおけるアイデアの出し方、楽しい知恵の絞り方。
というわけで、今回の、
"極上の日常空間をつくる、大人のインテリアコーディネート術"
にて教わったことを、ちょっとご紹介!
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■スケール。
その捉え方には、
①モニュメント・スケール(大仏やピラミッドなど、見上げるような大きいもの)
②ヒューマン・スケール(人間の大きさに順ずるもの。テーブル・椅子・ベッドなど)
③インティメント・スケール(「親密な」という名の通り、茶碗・グラス・カップなど片手で操作するもの)
とあるそうで、
先生いわく、日本人は、③を扱う能力にすぐれているのだそうです。
茶の湯、盆栽などの伝統文化が連想されますね。
せまい空間を、上手に扱い、小さいけれど精神は無限の、品格を持った世界を作り出す術を、私たちは伝統的に知っているのですね。
また興味深かったのは、東西文化における、
■バランス感覚
の違い。
①対称形 : 部屋の壁の中央に位置する暖炉の両脇に対称に置かれた像や棚など、西洋はこの整然さを好みます。
②非対称形 : 違い棚など、動きがありながら美しくバランスをとるもの。日本人の得意とするところです。
確かに、狭い部屋で、左右対称のバランスを守っていたら、目が中心へと吸い寄せられ、さらに圧迫感がありますよね。
対して、広がりや流れをみせる非対称は、限定された印象を和らげますね。。
内装の印象を左右する、
■色。
床、 壁、 カーテン、 家具、 オーナメント
の順に、部屋の色面積の比重が高いそうです。
内装に飽きた、またはちぐはぐ、などと思ったら、カーテンや家具の色を変えてみるだけで、がらっと印象が変わるらしく。
カーテンくらいなら、比較的気軽にイメチェン出来そうですね。
・・・他にもありますが、ワークショップなども交え、そんな感じの基礎を、
参考実例を見ながら、教わってきました。
こんなお勉強も、楽しいですね!
後日、all about Japan のインテリア・コーディネートのページに、詳細がアップされると聞いていますので、もしよろしかったら、見てみてくださいね
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ラユンヌの家具は、購入予定が無くても、ふらっと立ち寄って見てしまうほど、魅力的なディスプレイが多いのですが、
講習後、またまた堪能してきましたよー
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私は、ここが、単なる家具屋さんではなく、既成のスタイルに縛られてもいない、「住空間」の質を追求しているところが好きです。
かざってある絵も素敵です
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これ素敵、と惹かれる背景には、なぜ自分はそれを素敵と思うか、という謎と答えがあります。
「自分」とは、探すものではなく、つくるもの。
という、私の尊敬する人たちの言葉が、私は大好きですが、このお店は、その手助けをしてくれる力強さに満ちていると思うのです。