こんにちは
当直あけで、今帰ってきました。と、言っても15時には戻るのですが・・・
昨日は7人ほど患者さんが受診されたました。初診の担当だったのですが、一部…とても困った感じのことが発生しました。ご本人たちは大まじめだからどうしようもないのですけど・・・。
一人目は…ともかく自分は「癌である」というかた。まぁ、もう一個背景に心配ごとがあるみたいですが・・・。
「そんなに数日では癌は進行しません。白血病であれば確かに皮膚浸潤という形で、数日で出てくることがありますが、先週受診されている近医の血液検査では・・かなり広範囲に調べてますけど、何も異常がないです」
と言っても
「先生。先生はご存知ないかもしれませんが…こういった癌もあるのです・・・・」
・・・・・
いや、ないって・・・・。そんな1日2日で出て来る癌なんて・・・。というか皮疹・・・と医学的には言うかもしれないが・・・。いや、そもそも訴えているところに細胞浸潤を示す所見はない。
説明しても…納得はされませんので
「まずは、近くの病院で検査している検査結果を確認しましょう。ここで心配だけしていても仕方がないですから」
と言って、帰っていただきました。これに1時間・・・・。たぶん、うつ病とかにみられる心気妄想だと思うのですが、一緒に来ていた奥さんにも話をして、とりあえず帰っていただきました。精神科に相談するとすれば、検査結果が出てからでないと本人が納得しませんので。
その後もいろいろ患者さんが来ました。
実は小児科が受けた患者さんも診ました。小児科の急患さんが緊急入院になって、もう一人は診きれない…という理由でしたが、流石に最初看護師さんから話を聞いたときは「いらっ」っとして言いました。
「診きれないなら、受けるな」
って。しょうがないので、こちらが二正面作戦をやってました。まぁ、来た患者さんがどちらも思ったよりも軽かったので、どうにかなりましたけど。
さらに、救急車がきました。救急隊から連絡があったときに、向こうも困っているようでしたが・・・
「いや、便が黒くなったら胃潰瘍かもしれないから受診するように言われていると。死ぬかもしれないから救急車を呼びなさいと言われた」
と、ご高齢の夫婦がおっしゃり・・・・
タッパーに便(黒色便)を入れて持ってこられました・・・。
因みにVitalは問題なし。貧血はあるけど、どちらかというと話を聞く限りでは便秘がちで…80以上ということを考えると消化管悪性腫瘍を検索した方が・・・・。
それを説明して、今日は帰るように…と言っても、患者さん本人ではなくて奥さんの方が
「けど、私の同級生だった医師(80以上らしい)が死ぬかもしれないって言ったんですよ!」
・・・・・・。
これまた1時間かけて説明して・…ようやく帰宅。
その間にも病棟も動きがあるし・・・。
極めつけは夜中に意識レベルと呼吸状態が悪い高齢のインフルエンザ。ラピアクタ(点滴のインフルエンザの薬)がないということで、他院から転院先を探しているという。20件以上当たったがまだ見つからないと言われて・・・・
「患者さんのことだけ考えたら受けるべきだが、まずラピアクタが常備されているかの確認と陰圧室などの整備ができるかだな」
と思い、調整開始。
調整して、
「さぁやってこい。ただ、この後どうするんだろう?うちの大学で初診で受けた後、関連診療科が受け入れるかが不明だから・…どうなる事やら。
まぁ、4月からの当直体制変更に関して、変わる前に問題点を投げかけられるから、いいかな・・・。」
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と、向こうの病院からの連絡(救急隊)を待っていたら、受け入れ先が見つかったということで結局来ませんでした。まぁ、それはそれで良いのですけど。
と、まぁ結局バタバタし続けた後で…昼食の後、病棟に戻ります。病棟に戻る前に、クリーニングも確保しないと・・・・。
では、また。