新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

銚子市立病院診療休止:ドミノ倒しにならなければよいですが・・

2008-10-01 22:01:16 | 医療

こんばんは

今日も体調不良+血液の指導医の先生が当直なので、安心して風邪を治すために帰ってきました

 

入院の患者さんにうつしかねないので、完全に治すことを目指します。

しかし、咳が止まらないなぁ・・・

 

今日は記事を紹介します。ついに診療休止になった銚子市立病院の記事です。

銚子市立病院が診療休止 医師不足と財政難、民営で再建目指す

10月1日8時29分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081001-00000067-san-soci  

市営での存続が困難となった千葉県銚子市の市立総合病院(393床)が30日を最後にすべての診療を休止した。「公設民営」で再建を目指すが、請負先の医療法人や再開時期はともに未定だ。  

最後の診療は小児科と脳神経外科、眼科、精神神経科の4科で行われ、82人が受診。最後の患者は眼科で視能訓練士の訓練を受けた会社員、村田周作さん(38)の長女(8)。村田さんは「診療休止後が不安だった。訓練士の先生が移る市内の病院への紹介状を書いてもらい少し安心できた」と話した。  

7月に166人いた入院患者は9月25日までに近隣の病院に転院、職員185人は30日付で分限免職となった。岡野俊昭市長は同日夕に病院を訪れ、「皆さんと同様、非常につらく残念な気持ちでいっぱい。一刻も早く再開できるよう取り組む」と話した。  

内科の松井稔医師(44)は「市民はこれからもこの街で生き続けていく。(市は)再開を目指してほしい」と訴えた。市は休止の理由を「医師不足と財政難」としている。岡野市長は病院存続を公約に掲げていたため、一部の市民は市長のリコールを検討している。

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400床近い病院が潰れていくということは、非常に大きな問題です。

 

入院していた患者さん、外来の患者さん・・・いずれもこの周辺では大きな規模の病院だったはずです。その基幹病院がなくなってしまったというのは大きな痛手だと思います。

 

そういった基幹病院からみると、どうしても周りの病院では対応できないような患者さんが出てきてしまい、遠くの病院に転院せざるを得ないことも考えられます。

 

そういう意味では地元の方々には大きな不安と不便を与えているでしょうし、今後他の地域にも問題が広がる(支えきれなくなって、ドミノ倒しになる)のではないかと心配しております

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

いろいろ考える問題は多いですね。

 

体調不良のため、このあたりで・・・

それでは、また。

コメント (2)
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過酷な労働時間:30歳未満は328時間/月

2008-10-01 00:11:41 | 医療

こんばんは。

 

今日は風邪から復調しつつあります。病棟は僕が直接受け持っている10名の患者さんはある程度穏やかでした。

 

明日から寛介導入療法をしたり、移植の前処置をしたりする人もいますし・・・緩和の方向で話が進んでいる人もいます。

もう一度緩和医療の本を読みなおしておこう・・・。

 

さて、先ほど急激に酸素化が悪くなった患者さんがいます。いろいろ話をしていて、友人の呼吸器内科のドクターはまず心源性を考えるべきだといいます。 僕もARDSは心源性肺水腫を否定してからでないと診断がつかないので、その通りだと思うのですが反面、「動物的カン」ではARDSではないかと思ったりして・・・

 

いや、OvertしたMDS・・白血病細胞がサイトカインを産生していれば・・特に白血病細胞が増え始めた段階で発熱などを来していること、Labodataの動きとかを見ていると・・なんかサイトカイン出していないかな~と思ったりしているわけで・・。

 

今月心エコーしていて、心臓には問題がないことが分かっている上に、どちらかというと脱水になりそうな患者さんなんですが・・・

 

一抹の不安は「高齢」であることと「高心拍出性心不全」の否定ができないこと。

 

サイトカイン、サイトカインと言っておりますが・・・自分の担当している患者さんの血液に関しては分離して培養して、サイトカインをはかるところまで進む予定・・・。 同じような感じだったらぜひ、一回調べてみたいような気がしますね。

 

さて、今日はその友人(呼吸器)がちらっと話をしていた、この記事を紹介します。 CBです。

産科医の「過酷な勤務実態」が明らかに―月295時間在院

9月30日13時41分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080930-00000005-cbn-soci  

産科医が病院にいる時間(在院時間)は月平均295時間で、緊急時の電話対応のための待ち時間(オンコール時間)は同144時間であることが、日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)の調べで明らかになった。同会では、「病院産婦人科医の在院時間が非常に長いことが示され、いわゆる『過酷な勤務』の実態の一端が数値として示された」として、産科医の労働環境の改善を訴えている。  

日本産科婦人科学会は9月29日、「産婦人科勤務医・在院時間調査」の第1回中間集計結果を発表した。調査は、同会の「卒後研修指導施設」となっている750病院などを対象に7月から8月にかけて実施。一般病院に勤務する産科の常勤医163人のデータを年齢、性別などに分類した上で、「在院時間」「オンコール時間」「当直回数」などを分析した。  

それによると、産科医の平均年齢は42.1歳で、女性が占める割合は26%。一か月平均の在院時間は295時間で、オンコール時間は144時間だった。年齢別に見ると、在院時間が最も長いのは30歳未満(328時間)で、次いで40-44歳(308時間)、45-49歳(291時間)。オンコール時間は、50-54歳(195時間)、30-34歳(155時間)、45-49歳(148時間)などの順だった。  

 

「在院時間」には、休憩時間、宿直時間、時間外の診療時間などがすべて含まれ、このうち時間外の診療時間は月平均117時間で、当直回数は同4.1回。当直回数は、あらかじめ定められた日に当直した場合のみをカウントし、重症患者の対応などのために臨時で泊まり込んだ場合は含んでいない。  

 

同会によると、産科医の数が少ない病院で当直体制を取ると、医師一人当たりの当直回数が多くなり、在院時間が長くなる。また、オンコール体制の場合、帰宅後もいつでも呼び出しに対応しなければならないため、「その間は精神的緊張が持続する」としており、「二十四時間体制」とも言える産科医の過酷な勤務実態があらためて浮き彫りになった。今回の集計では、オンコール時間が月500時間以上の医師が4人、200時間以上の医師が22人いたという。  

 

今回の集計結果について同会では、「病院産婦人科医の在院時間が非常に長いことが示され、いわゆる『過酷な勤務』の実態の一端が数値として示されたと思う。また、その在院時間の長さは、医師の年齢によって差が少ないことが分かった。20歳代から40歳代後半まで、月間在院時間には有意の差が認められなかった」としている。 

 

その上で、「今後、さらにデータを集積するとともに、勤務実態の施設間差を解析し、産婦人科勤務医の勤務条件改善のための基礎的な検討を行っていく予定」としている。

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う~ん、おそらくほとんどの大学病院の医者は近いものではないかしら。

僕は自慢にもならないですけど、月に病院にいる時間はたぶん380時間くらいになるはず。On callはたぶんいない時間すべてかな?

ただし、事前に遠くに行く予定の時は「この日はいません」と言ってから、いなくなりますが・・・。

 

産婦人科のドクターはもちろんのこと、大学病院勤務医は結構厳しい労働時間だと思いますけどね。(特に血液内科とかw)

どうにかできるかといったら、減らせる仕事量を減らすことから始めるくらいでしょうか? そんなことを思っております。

 

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なかのひと 

さて、おなかがすきました。ひどい話ですが、出前を頼んだら・・・注文を間違えた上に、麺が伸びていて食事にならなかったという悲惨な状態w

「金返せ~」

と言いたい心境です。

 

おなかがすいたので、軽く何か食べようか迷っています

それでは、また。

 

P.S:学生の抄読会の論文を見ておりました。「こんな内容のことが、ここに書いてあるでしょう?」と言いながら、全訳してきてくれた文章を見ると「なんだ、この表現はw」某疾患名を一生懸命訳したのでしょうけど、おかしなことになっていましたw

少し笑いました。

 

そんなこともあって、楽しく過ごしています

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