新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

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2012-11-05 21:14:00 | 医療

さて、先週の記事ですが気になったので紹介します。

 

 医師不足から伊賀、名張両市の3総合病院による時間外2次救急輪番制が始まって4年半余り。その一角を担う伊賀市立上野総合市民病院は、非常勤医の確保やスタッフ個々の努力で診療態勢を維持するが、根本的に危機的状況を脱していない。慢性的な赤字経営でもあり、毎年数億円規模の負担が市財政にのしかかる

 「最近は救急患者の受け入れを、はなから断られることはなくなった。心理的にかなり助かっている」。山中治紀・市消防長は、市民病院の姿勢に変化を感じている。
 搬送先の病院が決まらなければ、救急車は出発できない。受け入れ先の確保は、一刻一秒を争う現場の救急隊員にとって切実な問題だ。10年3月には、救急車に収容された市内の女性が県内外の7病院に受け入れを断られ、病院到着前に死亡する問題も起きている。
 市民病院はかつて、輪番制の担当日でも「処置多忙」などを理由に受け入れを断る場合があった。だが、昨年1月に就任した三木誓雄院長は「原則受け入れ」方針を打ち出した。救急患者を可能な限り地元でみるのが使命、との思いからだ。
 とはいえ、医師確保は依然綱渡り状態が続く。常勤医は10年8月、過去最少の10人にまで減少(現在は14人)。11年7月からの半年間は、内科常勤医がゼロとなる非常事態に陥った(同1人)。非常勤の応援医は約50人で、4年前より倍増したものの、「原則受け入れ」はスタッフの努力と負担の上に成り立っている面が大きい。
 一方、輪番制のパートナー・名張市立病院は今年度、常勤医34人と開院以来最多となった。この差はどこにあるのか。一因として、同市立病院が厚生労働省から臨床研修病院に指定されていることが挙げられる。指定のない市民病院は、新卒の研修医を受け入れられないからだ。
 また、経営面でも大きな課題がある。昨年度は市の一般会計から11億4800万円の繰り入れがあったにもかかわらず、1億3800万円の累積赤字を計上した。今年度は患者の受け入れ増などで約4億円の収支改善を見込むが、繰り入れは避けられそうにない。
 打開策として、三木院長は、専門のがん治療によって病院の特色を出そうと考えている。昨春、全国でも珍しい「がんサポート・免疫栄養療法センター」を設立。国立病院や英国の大学病院で、市民病院の医師が研修を受ける環境も整えた。三木院長は「特色ある病院づくりが進み、常勤医を呼べる環境が整いつつある。来年1年が勝負だ」と語る。【伝田賢史】
〔伊賀版〕
11月2日朝刊

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どうしても常勤医が少なければ病院の収入は減りますよね。応援・・すなわち非常勤医が多くても収入は外来患者さんが主体になると思いますし、おそらく支出はどうしても人件費の割合が大きくなってしまうのではないでしょうか。

 

病院の特色を出すことですごく収入増が見込まれるのかは僕はわかりません。ただ、患者さんや医師がそういうところに集まるようになれば、多少は改善するのではないかと思っています。

 

もちろん、教育環境を整えることもとても重要だと思いますし、そういうことを巣r上司がいる病院は伸びていくのではないかとも思いますが・・・。

 

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医学を楽しむ

2012-11-05 21:11:22 | Weblog

こんばんは

 

今日から新しい実験(というほどでもないですけど…やりたい実験はすべての準備ができてから)を開始しています。ちなみにある試薬を某有名な研究試薬会社から購入しましたが、添付文書が付いておらず。ネット上のPDFファイルにも保存方法が書いてなかったので、電話しました。

「あの~○○という試薬を購入したものですが、調べても保存方法などが書かれていないのですが教えていただけますか?」

と聞いたところ

「調べてみましたが、溶媒に関していろいろあるものの、それぞれの保存方法は我々も情報をもっていません

といわれ、思わず

「・・・今までに僕と同じようなこと聞いた人いませんでしたか?」

「いえ、10万以上の試薬を扱っているので、可能性はありますが・・・。」

「了解しました。何とかします」

というようなやり取りになり、おそらく大丈夫なはずのDMSOで溶解して‐30℃保存としました。

 

それを使って他の論文にも書かれている実験系を確認しています。とりあえず濃度を振って、次に時間と。まぁ、5年前も同じようなことをやっていたわけですが・・・。今回はネズミさんでもCell lineでもなく患者検体を扱う予定なので、ともかく無駄にしないようにできるだけの準備をして…という段階です。

僕は採血性貧血になりそうですがw

 

で、あいている時間で論文書いたり、論文を調べたりです医療・医学が好きなので、論文を読んだり調べたりするのが楽しくてしょうがない今日この頃です

実はまた、ネタをいろいろ見つけていまして・・・。臨床をやっていたころは朝7時出勤、夜12時帰宅のような生活を3年間やっていて、論文を調べても書く時間がありませんでしたが、その時のいろいろな経験や思ったことをいろいろ調べてみたいと思っています

 

正直、医者でよかったと思う今日この頃です。僕にとっては医療に携わっていると、毎日が楽しくてしょうがありません。実験してても楽しいし、調べ物も楽しいし、臨床もできたらなお楽しいのだろうなぁ・・・。

 

臨床していたら他をする時間がなくなるかなw

 

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