さて、先週の記事ですが気になったので紹介します。
伊賀の宿題:2012市長選/2 市民病院 特色出し医師確保へ /三重
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121102-00000049-mailo-l24
毎日新聞 11月2日(金)11時31分配信
医師不足から伊賀、名張両市の3総合病院による時間外2次救急輪番制が始まって4年半余り。その一角を担う伊賀市立上野総合市民病院は、非常勤医の確保やスタッフ個々の努力で診療態勢を維持するが、根本的に危機的状況を脱していない。慢性的な赤字経営でもあり、毎年数億円規模の負担が市財政にのしかかる。
「最近は救急患者の受け入れを、はなから断られることはなくなった。心理的にかなり助かっている」。山中治紀・市消防長は、市民病院の姿勢に変化を感じている。
搬送先の病院が決まらなければ、救急車は出発できない。受け入れ先の確保は、一刻一秒を争う現場の救急隊員にとって切実な問題だ。10年3月には、救急車に収容された市内の女性が県内外の7病院に受け入れを断られ、病院到着前に死亡する問題も起きている。
市民病院はかつて、輪番制の担当日でも「処置多忙」などを理由に受け入れを断る場合があった。だが、昨年1月に就任した三木誓雄院長は「原則受け入れ」方針を打ち出した。救急患者を可能な限り地元でみるのが使命、との思いからだ。
とはいえ、医師確保は依然綱渡り状態が続く。常勤医は10年8月、過去最少の10人にまで減少(現在は14人)。11年7月からの半年間は、内科常勤医がゼロとなる非常事態に陥った(同1人)。非常勤の応援医は約50人で、4年前より倍増したものの、「原則受け入れ」はスタッフの努力と負担の上に成り立っている面が大きい。
一方、輪番制のパートナー・名張市立病院は今年度、常勤医34人と開院以来最多となった。この差はどこにあるのか。一因として、同市立病院が厚生労働省から臨床研修病院に指定されていることが挙げられる。指定のない市民病院は、新卒の研修医を受け入れられないからだ。
また、経営面でも大きな課題がある。昨年度は市の一般会計から11億4800万円の繰り入れがあったにもかかわらず、1億3800万円の累積赤字を計上した。今年度は患者の受け入れ増などで約4億円の収支改善を見込むが、繰り入れは避けられそうにない。
打開策として、三木院長は、専門のがん治療によって病院の特色を出そうと考えている。昨春、全国でも珍しい「がんサポート・免疫栄養療法センター」を設立。国立病院や英国の大学病院で、市民病院の医師が研修を受ける環境も整えた。三木院長は「特色ある病院づくりが進み、常勤医を呼べる環境が整いつつある。来年1年が勝負だ」と語る。【伝田賢史】
〔伊賀版〕
11月2日朝刊
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どうしても常勤医が少なければ病院の収入は減りますよね。応援・・すなわち非常勤医が多くても収入は外来患者さんが主体になると思いますし、おそらく支出はどうしても人件費の割合が大きくなってしまうのではないでしょうか。
病院の特色を出すことですごく収入増が見込まれるのかは僕はわかりません。ただ、患者さんや医師がそういうところに集まるようになれば、多少は改善するのではないかと思っています。
もちろん、教育環境を整えることもとても重要だと思いますし、そういうことを巣r上司がいる病院は伸びていくのではないかとも思いますが・・・。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。