こんばんは
今日は少し暖かい一日でしたね。立冬のはずですが、昨日よりは温かく感じました。これからもあたたかいままでいてほしいですがw
今日も実験だけではなく、とりあえず昔「これは珍しい」「これは不思議だ」と思ったことを調べておりました。それの延長線上にいろいろな話が加わって・・・w
骨髄腫の論文を読みながらある一点に集中して情報をむさぼっていたら、ある言葉が出てきて・・・それで別の疾患の珍しい病態との因果関係がないかしらとまた論文探しをしたり・・・。
そういうことをやっているうちに一日が終わります。
で、新婚さんですので必ず晩御飯は食べに帰り、研究室に戻る必要があれば戻ります。札幌で研究していた時のように夜遅くまで残る必要があれば残りますが、今のところは大丈夫そうです。
さて、今日はこちらの記事を紹介します
医師の7割超、医療扶助の一部自己負担を-ケアネット調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121107-00000003-cbn-soci
医療介護CBニュース 11月7日(水)17時11分配信
生活保護受給者の医療扶助について、医師の7割超が、医療費の一部を受給者に負担させる制度を導入すべきだと考えていることが7日、医師・医療従事者向けサイトを運営するケアネット(東京都千代田区)の調査で分かった。賛成派からは、生活保護を受けていない低所得者との公平性を指摘する意見が寄せられた一方、現状維持を求める医師からは、受診抑制や、医療費の支払いを拒否された場合に医療機関が負担することを懸念する声などが上がった。
同社は10月26日、インターネットを通じて医療扶助に対する意識調査を行い、会員医師1000人から有効回答を得た。それによると、「医療費適正化のため、生活保護の医療費の一部を自己負担にすること」について聞いたところ、73.1%が「賛成」で、「違った方法を考えるべき」は15.6%、「現状のままで良い」は11.3%だった。
自由回答では、「少額でも一部負担にすれば、不要な点滴をしたりする人は減る」「(負担がないと)無駄な薬や検査など、何でも要求してくる。医療費の抑制になる」などと負担導入に賛成する声や、「受診抑制を心配するのであれば、その前に、保険料をきちんと納めているのに窓口負担を心配して受診できないワーキングプアと呼ばれる方々に補助すべき」といった公平性を求める意見があった。また、「原疾患で働けなくて生活保護になっている人は、別に扱うことが必要」「軽症疾患には自己負担を導入し、慢性疾患や重症疾患はこれまで通りにしてはどうか」といった提案もあった。
一方、自己負担導入への慎重論としては、「受診抑制につながる」「一部の不心得者のために必要な人への援助を削るべきでない。不正をなくすために、役人がきっちり精査すべきだ」といった意見のほか、「結局支払われずに病院の負担になる。(病院への)責任転嫁だ」などの指摘もあった。「一部負担にしたとして、お金を払ってくれない人を診療拒否できるなら良い」との声も寄せられた。【佐藤貴彦】
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双方の意見は本当にその通りだと思います
実際に生活保護の方の一部はとんでもない話をしてきたりすることがあります。例えば「受診するのにタクシーで病院に来ているから、理由を書いておいてください」と言われ、逆にタクシーでないといけない理由を尋ねると「遠くて移動が大変だから」と言われたりします。
実際に足が不自由だったり、貧血がひどい人とかはそういう風に理由を書きますが、流石に「遠くて移動が大変だから」とはかけないだろう。
あとは大学病院だからか、扱っている疾患からか薬を要求されたことはないですね。しかし、そういう方がいるのは事実です。
しかし、書かれているように慢性疾患の一部や悪性腫瘍などでは生活に支障をきたし、生活保護になってしまうような方もいます。そういう人たちの保護を…というのは必要だと思います。
まぁ、それがすべて公平かといわれると・・・公平ではないのですけど。
生活保護を受けていない低所得者との公平性という意味では、自己負担を軽症の疾患では導入するというのはありなのかもしれません。
病院への負担増という話もありますが、自己負担1割が病院の持ち出しになるのかどうかは・・・わかりません。仮に多くの生活保護の方が受診をして・・・1割だけ取り損ねる場合…損得の意味ではどうなのかは知りません。
ただ、医師としてはあまり「病院への(負担の)転嫁」とか「診療拒否できるなら良い」とかは考えたくはないとも思っています。
なんだかんだいって、評価機構のようなものが必要なんですかねぇ・・・。しかし、診療内容を生活保護受給者に関してはチェックされるとかになると…プライバシーもないのかということになりかねないですね・
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。