こんばんは
先程久しぶりに病棟バックアップにつき、帰ってきました。基本的に病棟で働いていた時から、研修医の先生に何か聞かれたときは緊急でない限りは考えてプランを立ててから来るように言っていました。
今日もそういう方針で動いておりましたが、いろいろ予想もしないことをいわれてびっくりしましたw
まぁ、そういうものかもしれませんが・・・。
さて、今日はこちらの記事を紹介します。
看護師:「看護十分」わずか1割 過酷な勤務実態、明らかに--増員求める県実行委アンケ /奈良
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121110-00000258-mailo-l29
毎日新聞 11月10日(土)15時38分配信
県内で働く看護師で「十分な看護ができている」と感じているのはわずか1割--。「医師・看護師の増員を求める県実行委員会」(加賀洋子委員長)がまとめたアンケートで、患者に対して十分な看護ができていると回答したのは13・8%だったことが明らかになった。背景には慢性的な看護師不足による過酷な勤務実態があり、実行委は県に夜勤の働き手となる20代の若い看護師の増員を要望していくという。【伊澤拓也】
実行委は06年10月、大淀町の病院で転院搬送を断られた妊婦が死亡した問題を受けて発足。07年度から「看護職員の労働・健康実態調査」を続けている。今年度は6~8月に県内33病院から協力を得て、過去最多の2458人(回収率49・1%)から回答を得た。
報告書によると、看護について「十分にできている」と回答したのが13・8%。「できていない」が51・2%、「わからない」が34・5%だった。理由は「人員が少ない」が47・9%で最も多く、次いで「業務が過密」が43・1%、「個々の能力や技量不足」が40・9%だった。
疲労を問う項目では、「翌日も残る」が48・6%、「いつも疲れている」が23・7%で、7割以上が「慢性疲労」の状態にあることが判明した。主な原因とみられる夜勤については「非常につらい」が20・2%、「ややつらい」が58・1%で、8割近くがつらいと感じていた。また、退職については「いつも思っている」が21・0%、「ときどき思う」が59・5%で、8割が願望を持っていた。
県内で10万人当たりの看護師数は928・6人で、全国40位。ただ、08年度と10年度を比べると61・3人増えており、伸び率では13位と健闘している。一方で、年齢構成では20代が06年度の31・8%から10年度は26・1%に落ち込んだ。
加賀委員長は「高齢化が進み、認知症患者らの対応で夜勤は年々過酷になっている。一方で最近では育児休暇など、若い世代にも働きやすい環境が整ってきた。20代を増やして、負担を減らせるよう訴えていきたい」としている。
11月10日朝刊
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うちの大学病院でもそうですが、人手不足の病院では本当に厳しい問題です。悪循環といいますか・・。
笑い話になりませんが、うちの血液内科病棟・・・。もともとの旧病棟(引っ越したのが3年前?)からいた看護師さんがついに1人になりました。のこり十数名全員退職。
理由は・・・まぁ他の病棟の看護師さんに聞いても「血液病棟は終わるのが遅い。急変も多いし、大変」というような話をしていましたし、やめていった人たちもそういう話をしていました。
そこん新人さんが補充されてきても厳しいかもしれません。まぁ、新人さんでなければ体力的に厳しいかもしれませんが…経験としてはある程度のベテランさんの起用も・・・。
人手が足りていないから、勤務超過が続き、つらくなったり疲労感を感じたりしてやめていかれるのだと思います。で、またやめていったことで人手が不足したり経験のある人がいなくなったりで大変になり・・・。悪循環ですよね
そして医師としては看護師さんのサポートあって初めて十分な能力を発揮できます。僕なんかは今日も看護師さんにいろいろ聞きながら、何とか情報をかき集めて対応しておりましたが・・・。看護師さんが不足したり…経験値が下がってくれば医師がカバーする範囲は広がりますので、医師の疲労度も上がってしまい…医師もやめると。
問題はまだまだいろいろありますね。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。