新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医療費抑制:薬価が高いのが問題なんですけどね

2018-10-10 22:35:03 | 医療

こんばんは

 

いよいよ30代もあと数日になってしまいました(笑

 

いつもだと誕生日の頃に反省と今後のことを考える時間を取っておりますが、少し忙しくてそういう時間もあまりありません。

来週には40代が始まってしまう〜

 

まぁ、何かがそんなに変わるわけではないのかもしれませんが、40歳になるのだなぁと思うところです。

 

さて、今日はこの記事が気になったので紹介します。

 

「医療・福祉」の倒産最多 経営難、暴力団つけ込む 年間見込み

https://www.sankei.com/smp/affairs/news/181009/afr1810090039-s1.html

2018.10.9 22:30

 医療行為などの診療報酬を主要な収入源とする「医療・福祉事業」の1~8月の倒産件数が前年同期比40件増の196件に上り、年間件数が過去最多を更新する見込みであることが9日、民間信用調査会社「東京商工リサーチ」(東京)の調査で分かった。病院・医院の倒産に加え、身売りも続発。経営難につけ込んだ暴力団やブローカーらが、医療機関の診療報酬請求権を売買するなど暗躍している。

(以下略)


病院の経営難って・・・暴力団に付け込まれるんですね。

 

どこまでが本当かはわかりませんが、たまに診療報酬の詐欺事件で暴力団が関わっているといいますが・・・。

 

ネタにしたかったのは「診療報酬削減」に関してです。

 

医療費・社会保障費が増大傾向ということで、診療報酬を削減しているわけですが、この医療費の伸びはほぼ薬代ということになります。他は抑制していますからね。

 

高額な医療費が薬価によるわけですが、日本は他国よりいろいろな薬が高いという問題点があります。

例のオプジーボもそうです。

オプジーボ 「高いのは日本だけ」 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO08036870V01C16A0X11000/
(略)
保団連は8月、米国と英国におけるオプジーボの薬価を調べた。日本では100ミリグラム当たり約73万円であるのに対し、米国では同約30万円、英国では約14万円だった。同じ薬の値段が米国では日本の約4割、英国に至っては約2割でしかなかったのだ
(以下略)

 

これが日本の国民皆保険と合わないというのが問題だろうと思います。

 

本来は診療報酬をある程度あげて、薬価を抑えるほうが患者さんのメリットになるはずです(国民皆保険ですから)。

それをやらないのは何か理由があるのだろうと思いますが、理屈的には矛盾が発生しているよね・・・と思います。

 

国民皆保険があって高い薬も使いやすい日本だから、薬価が高いのかもしれない。高額療養費制度など医療を受けやすい環境を整備しているから薬価が高いのかもしれない。

 

その根底には何かあるのだろうかと思うこともありますが、国を超えた話になるので難しいところですよね。

 

この記事を読みながらそんなことを思いました。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

 

blogram投票ボタン

それでは、また

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする